2024/2/28、球春みやざきベースボールゲームズ 福岡ソフトバンクホークスvs.埼玉西武ライオンズが行われました。
結果は4-3でホークスが快勝しました。
今回もホークス投手1人1人に注目していきます。
野手については、対外試合4試合の打撃成績を併せて表にしてます。
投手
和田毅
和田毅投手は1回1失点の投球でした。
全23球の内、ストライク15ボール8。
印象としては「真っすぐがまだまだ」です。
今季初の実戦で初球の真ん中高めストレートをいきなりホームランにされ、今日のストレートが走っていないことを悟りました。
和田投手の生命線はストレート。
生命線を失うと球数は当然増えます。
その後は変化球を駆使しながらストレートを速く見せ、何とかゼロで切り抜けましたが、和田投手らしさはありませんでした。
和田投手は開幕までに合わせる投手なので、これから出力を上げてくるとは思います。
武田翔太
武田翔太投手は1回1失点の投球でした。
全27球の内、ストライク12ボール15。
印象としては「球が走っていない」です。
27球投げた中で空振りを奪った球はゼロ。
真っすぐが走っていないだけでなく、変化球でもストライクが取れていませんでした。
ボール球で打ち気をそらしながら、逃げながら、押し出しの一球のみに抑えたものの、内容は最悪です。
そんな武田投手は複数年契約を結んでいるので、2025年シーズンも契約があります。
ホークス球団は反省が必要です。
杉山一樹
杉山一樹投手は2回無失点の投球でした。
全29球の内、ストライク15ボール14。
印象としては「中ロングとしては十分」です。
制球力が課題で、そこを100%改善できたかと問われれば疑問が残ります。
ただ、自分との闘いになっていた段階からは抜け出せました。
杉山投手は球が強いのでストライクゾーンに投げ込めさえすれば抑えられる恵まれた投手です。
今回対戦した打者7名の内、ボール球から入った選手は6名。
ピッチャーにとっては不利なカウントからスタートして、出塁を許したのは源田選手に対しての四球のみ。
これがもし全てストライクからスタートしたら、もっと少ない球数で楽に抑えられるようになります。
そうなると中ロング以外でも役割が与えられそうな気はします。
木村光
木村光投手は1回1失点の投球でした。
全27球の内、ストライク14ボール13。
印象としては「制球面に課題」です。
木村光投手のようなタイプはストライクゾーンの中でボールを動かしながら打者を翻弄する投球が求められます。
それなのにストライクを入れることに苦労して打者との勝負になっていませんでした。
計3試合で木村投手の理想的な投球は披露できていません。
現状では先発としても中継ぎとしても厳しいです。
大竹風雅
大竹風雅投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク9ボール5。
印象としては「ストレートがやっぱり凄い」です。
変化球も投げていましたが、ストライクが取れず、ゾーン内に投げていたのはほとんどストレート。
それでも打者は差し込まれていました。
唯一しっかり捉えられたストレートが元山選手に対するインコース高め。
コースが良かったので大ファールになってくれました。
実戦では2/17セガサミー戦、2/24楽天モンキーズ戦と今回含め3試合連続無失点。
フォーク以外の変化球の精度を高めることができれば、安定感が生まれます。
中村亮太
中村亮太投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク10ボール5。
印象としては「ストレートの意識づけとカーブの意識づけ」です。
高松選手、佐藤選手に対しては初球から3球連続、4球連続でストレートを投げ、最後は変化球。
佐藤選手の最後の球は真ん中にいってしまいましたが、タイミングを外したおかげでライトフライで打ち取れました。
児玉選手に対しては初球カーブでストレートを挟んだのちに2球連続カーブ。
最後は外のストレートで見逃し三振。
大竹風雅投手と中村亮太投手はタイプが似てると私は感じてます。
基本的に真っすぐ&フォークの投手。
この2人を今回の登板で比べたなら、フォーク以外の変化球のストライク率が中村亮太投手の方が高いです。
よって今回の内容だと中村投手に軍配が上がります。
中村投手は2/17A組紅白戦、2/24B組対斗山ベアーズ戦と悔しい登板が続いていました。
ようやく今回、アピールできた登板になったのではないでしょうか。
B組に降格となってしまいましたが、ここから良い状態をキープしていけばまたチャンスは訪れます。
古川侑利
古川侑利投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク6ボール4。
印象としては「先発調整してみてほしい」です。
古川投手は今登板だけでなく、今キャンプの実戦全て(2/17A組紅白戦、2/24斗山ベアーズ戦)で1回を20球以内で終えています。
古川投手の2023年度は1軍9試合登板で四死球率0.90。
ゾーン内で勝負しようとする姿勢は昨年から変わっていません。
球種も豊富、高低縦横を使った配球も可能。
先発が不安定なホークスなのに、なぜ彼を先発調整させないのかただただ不思議です。
先発として起用しないなら「中ロング」しかありません。
今年29歳という年齢で、先発も中継ぎも経験している古川投手には適任なポジションだと思います。
武田投手が不安定で、杉山投手も絶対的な安定感があるかと問われればまだ未知数なので、古川投手がそこに落ち着く可能性は十分あります。
とにかく今後の結果次第です。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク11ボール2。
印象としては「前回登板から学んだ」です。
2/17B組セガサミー戦、2/24楽天モンキーズ戦と今回を併せて実戦3試合で失点ゼロ。
しかも7球、10球、13球と全て少ない球数で1回を投げ終えています。
前回登板の楽天モンキーズ戦では2球で追い込んだ後の3球目が甘く入りセンター前に運ばれていました。
今回も高松選手を2球で追い込むという場面があり、そこでは3球目のフォークをしっかり低めに制球して空振り三振。
前回登板の反省を活かしました。
いつも簡単に抑えて帰ってくるので、先発で見たいという気持ちが高まってきますが、首脳陣の考えがどうなのか気になるところです。
中継ぎとしてはもう既に出来上がっているような気はします。
野手
野手は3試合(楽天モンキーズ戦、斗山ベアーズ戦、マリーンズ戦、ライオンズ戦)の打撃成績を併せて表にしてみました。
育成の川村友斗選手は2本の長打を放つなど、全3打席に出塁し、さらには三盗を決める活躍を見せました。
良いアピールになったのは間違いないですが、まだまだこれからです。
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