2024/2/24、福岡ソフトバンクホークスB組対斗山ベアーズの練習試合が行われました。
結果は9-1で斗山ベアーズの勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については2/17セガサミー戦、2/22ベイスターズ戦と併せたB組ホークス選手の打撃成績を載せてます。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
木村光
木村光投手は2回3失点の投球でした。
全44球の内、ストライク25ボール19。
印象としては「調子が良くなかった」です。
ストライクを取ることに必死で、打者との勝負になっていませんでした。
本来は球種が豊富な投手ですが、この日ストライクを取れるのがカーブとストレートの主に2球種だけだったので当然その球を張られます。
2/17日の紅白戦でも目立ったアピールはできていないので、B組再調整は十分考えられます。
松本晴
松本晴投手は2回2失点の投球でした。
全45球の内、ストライク24ボール21。
印象としては「軸となる球が見つかっていない」です。
松本晴投手と言えば、糸を引くような外角のストレート。
ここを軸にカーブやチェンジアップ、スプリット等を織り交ぜていく投球スタイルです。
この日はその外角のストレートでストライクが取れていたり、取れていなかったりしていたのでかなり苦労しました。
先発として投げるのであれば常にストライクが取れる球を複数持っておきたいところです。
紅白戦とこの日の登板を通して、松本晴投手がB組再調整になることは不思議なことではありません。
ただ貴重な左投手ということで松本投手にはまだ開幕一軍の可能性が残されていると私はみてます。
ズバリ左の中継ぎ。
このポジションはかなり手薄になることが予想されます。
松本晴投手は実戦に入ってから最初の1イニングは少ない球数でしっかり抑えています。
先発をするために球種を増やしたりと試行錯誤していますが、現状はショートイニング向きの投手と言えるのではないでしょうか。
中村亮太
中村亮太投手は1回1失点の投球でした。
全23球の内、ストライク12ボール11。
印象としては「悔いの残る1球」です。
ストライクと言われてもおかしくないような球をボールと判定されるなど、厳しい登板だったのは間違いないです。
ただ無死一二塁のピンチで迎えた6番打者に対し、一軍では絶対にやってはいけない投球をやってしまいました。
初球、二球目と空振りで追い込み、三球目は低めにボールとなっての四球目。
カーブが真ん中高めに浮き、レフトオーバーのタイムリー二塁打です。
中村亮太投手の一番の決め球はフォークボール。
二球目のフォークでの空振りはちょっと打てそうにないと思わせるほど、打者のスイングは乱れていました。
また、カーブは同じカーブではありませんが、木村光投手や松本晴投手がこれでもかという程投げていました。
ボールゾーンに3球連続でフォークを投げて振らなかったら仕方ないぐらいの割り切りは欲しかったというのが、私の正直な意見です。
今回の登板と2/17の紅白戦を併せて、開幕までの支配下登録は厳しいだろうと思います。
佐藤宏樹
佐藤宏樹投手は1回2失点の投球でした。
全27球の内、ストライク17ボール10。
印象としては「前回より制球向上」です。
2/17のセガサミー戦では2回を投げストライク24球,ボール25球と大荒れの登板だったからです。
結果というよりもゾーン内で勝負できていたことが良かったと私は思います。
確かに、ほとんどカーブかストレートで打者としては絞りやすかったでしょう。
それでもいいんです。
打者を追い込んでからの死球やワイルドピッチもありました。
それでいいんです。
1つ1つ課題を克服していくことで、いつか大きな成長を遂げます。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回1失点の投球でした。
全6球の内、ストライク5ボール1。
印象としては「テンポはすごく良い」です。
いきなり先頭打者にホームランを許したものの、その後は打者3人をすんなり打ち取りました。
セカンドゴロの際にファースト廣瀨選手のうまいキャッチングがありましたが、これは鍬原投手が野手の動きを良くするような良いテンポで投げていたからです。
ただ鍬原投手の課題は明白。
空振りを取れる球です。
2/17のセガサミー戦でもそうでしたが、初球を簡単にヒットorホームランにされることがありました。
ストレートでも変化球でも強い球なら自然とファールになったり空振りを取れたりします。
ホークスは右の中継ぎの層が厚いので、そこをどうにかしない限り評価が上がることはありません。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク7ボール3。
印象としては「インコースを有効に使えていた」です。
打者3名と対戦し、その内2名の初球でインコースのボール球を投げ込みました。
この一球があると、特に左打者は外のスライダーが効いてきます。
2/18のA組紅白戦では外から入るパターンが多く、打者に踏み込まれていたので、そこの反省点を活かした投球だったと思います。
今後も同様に良い投球を続けていけば、間違いなくチャンスは訪れます。
小林珠維
小林珠維投手は1回無失点の投球でした。
全26球の内、ストライク16ボール10。
印象としては「狙いすぎ」です。
絶妙なコースで2ストライクに追い込むまでは完璧で、そこからさらに良いコースに投げようとしてボール球が少し増えてしまいました。
小林投手はこの試合で投げた投手の中で球の力はNo.1です。
だからもう少し大胆な投球をしても良いと私は思います。
理想はA組で圧倒している尾形投手のようなイメージ。
初球からカーブでストライクを取り、あとはストレートのゴリ押し、たまに変化球。
それで普通に抑えられます。
4番打者に対する投球を全ての打者にしてしまうと、自分の首を絞めるだけです。
野手
野手は3試合(セガサミー戦、ベイスターズ戦、斗山ベアーズ戦)の打撃成績を併せて表にしてみました。
B組で一番目立っている野手は正木智也選手。
正直、別格の数字を残しています。
この試合でもライトオーバーの二塁打を放つなど、広角に打球を飛ばしています。
この調子をキープしていれば間違いなくチャンスはやってきます。
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