ホークスの正遊撃手は今宮健太選手。
今季プロ15年目のベテラン選手です。
32歳でまだまだ頑張ってほしい反面、チームとしてはそろそろ世代交代を図りたいところです。
そんな中で、その牙城を崩せるかもしれない選手が現れました。
育成の仲田慶介選手です。
今回は彼がどこまでレギュラーに迫れるかに注目していきます。
ホークスショート事情
先ほども述べたようにホークスの正遊撃手は今宮健太選手。
その今宮選手からレギュラーの座を狙うのが、野村勇選手と川瀬晃選手。
2024年シーズンはこの3名のショート争いが予想されていました。
そこに待ったをかけたのが仲田慶介選手。
2024/2/17,18の紅白戦成績がこちら。
まだ2試合ではありますが、ショート争いを繰り広げる選手の中で一番打ってます。
ショート争いをしている選手の中だけでなくチーム内で最多安打です。
そして長打力と俊足強肩が武器のフィジカルモンスター、野村勇選手が怪我でA組を離脱したことも仲田選手にとってはプラスに働いています。
守備力は格段にUP
仲田選手の本職は外野手です。
出場機会を増やすため、プロ入り後に内野の練習を始めました。
そこからたゆまぬ努力を積み重ね、2023年シーズンは二軍でセカンドのレギュラーを掴みました。
ただ仲田選手が今季勝負するのはショート。
セカンド一本を表明した牧原選手や同世代の三森選手や廣瀨選手がいる激戦区セカンドではなく、ショートを狙うというところにチームのことを俯瞰して見る力があるなと感じます。
そして2023年オフには守備を鍛え上げ、春季キャンプで小久保監督から内野守備力の高さを評価されました。
まずはレギュラーというよりもユーティリティプレイヤーとして、控えからチャンスを窺う立場を目指すことになるとは思います。
内外野守れて、肩の強さは球界トップクラス。
守備固めとしては非常にありがたい存在です。
同じくショートのレギュラーを目指し、2023年度は内野のユーティリティプレイヤーとして活躍した川瀬選手は、これまでの紅白戦でアピールができているかと問われれば疑問が残るところです。
たった2試合ではありますが、ショート守備でもミスが何度かありました。
外野の代走守備固め候補はたくさんいるので、現時点では仲田選手が内野の守備固めとしてベンチに入っていそうな気はしてます。
これから対外試合、オープン戦とアピールの場が増えていきますが、ここで打ち続ければ守備固めではなく開幕レギュラーが現実味を帯びてきます。
開幕レギュラー候補に名前が挙がるようになった時点でもう支配下は確定です。
背番号は何番になるのでしょうか。
仲田選手次第でドラフト戦略が変わる
仲田選手には酷な話かもしれませんが、仲田選手がショートのレギュラーを狙えるチャンスは今年までと思った方が良いです。
なぜなら2024年ドラフトには彼がいるからです。
そう、20年に1人の逸材と称される宗山塁選手です。
もし2024年度も今宮選手の牙城を崩す存在が現れなかった時、ホークスは確実に彼を1位で指名します。
競合で外す可能性はもちろんありますが。
私が個人的に面白いと思っているドラフト候補選手もいます。
仲田選手が2024年度にショートのレギュラーをがっちり掴んだとしたら、即戦力ショートを獲得する必要はなくなります。
オリックスのように、紅林選手がレギュラーにハマりつつあっても野口選手を獲得するパターンはありますが、わざわざ1位で評価の高い選手を獲得することは無いでしょう。
このように、ホークスにとっても20代でショートのレギュラーが現れてくれるのは非常に大きいことです。
チームのことを俯瞰して見れる仲田選手は、おそらくそこまで見えてます。
仲田選手は大卒3年目ということで育成選手という立場からしても勝負の年。
2021年ドラフトで128番目に選ばれた男の下剋上が始まります。
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