私うえでぃーは年間30~40冊の本を読みます。
もっとかな?
なぜなら新しい知見に触れるのが好きだからです。
そんな私が今回お勧めする本が、「踏み出す一歩 そして僕は夢を追いかけた」です。
こちらは今季から福岡ソフトバンクホークスに復帰された倉野信次投手コーチの著書です。
彼がアメリカ武者修行で経験したことをまとめたもので、コーチングの基礎から国の文化の違いまで幅広く学ぶことができます。
ネタバレは極力しないようにしつつ、しっかりとこの本の良さを発信していきます。
「魔改造」コーチの挑戦
倉野信次コーチは「魔改造」コーチとして日本プロ野球界では有名なコーチです。
よく千賀滉大投手が代表に挙げられますが、総合的に選手個々の能力を上げる能力に長けています。
倉野氏がコーチとしてホークスにいた13年間(2009~2021年)のホークスのパリーグ防御率は1位7回、2位4回、4位2回。
これはもちろん倉野コーチ1人の力ではありません。
ただ杉内投手、和田投手、ホールトン投手という先発の柱3名がまるごと抜けたシーズンがあったりと、難しい投手運用を任されていたシーズンも含まれます。
「日本一の投手コーチ」
この称号は手中に収めたといっても過言ではありません。
そんな中で自らの役職を捨てて、48歳単身でアメリカ武者修行。
理由は「一番の投手コーチになるため」。
常に上を目指す姿はどの分野の方々にとっても刺激があると思います。
自分の為、人の為
この本を読んで私が感じたことは、
「自分の為、人の為」
です。
倉野コーチは「一番の投手コーチになる為」。
即ち、自分の為にアメリカ武者修行を決めました。
ただ、野球のコーチングは「選手の成長の為」にするもの。
即ち、人の為にすることです。
ここが非常に興味深いところです。
自分の為にコーチングスキルを高めた結果、人の役に立つ。
人の役に立った結果、「信頼」という形で自分に還ってくる。
全てが巡っています。
人の為と書いて「偽」という漢字になりますが、なぜそうなるのかがいつも不思議でした。
ただ、この本を読んでその意味を私なりに理解しました。
人の為にすることは人の為ではなく自分の為にすること。
だから「偽」なのではないかと。
アメリカの全てが良いわけではない
野球の最高峰、メジャーリーグ。
何もかもが世界のトップ。
そう思いがちです。
ただ日本の野球を知り尽くしている倉野信次氏がいざメジャーの選手やメジャーに近い選手を見た時、新たな発見をしました。
「アメリカの全てが良いわけではない」ということに。
詳しくは実際に本を読んで楽しんでいただきたいとして、日本の野球も素晴らしい部分があります。
2024年からはホークスで共に戦うことになる有原航平投手とのエピソードもあります。
とにかく野球好きにはたまらない内容となっています。
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