今回のテーマは「春季キャンプでアピール必須のホークス選手【投手編】」。
前回の野手編はこちらからどうぞ。
ホークス投手の中でも「特に」アピールしなければならない支配下投手をピックアップしました。
来年の契約に関わってくることなので、しっかり注目していただけたらと思います。
退団選手は支配下選手15名前後
春季キャンプはワクワクする。
そんなファンの気持ちも分かります。
ただ現実を見つめてください。
毎年支配下だけで15名前後の退団選手が発生するのが厳しいプロ野球の世界。
2023年度のホークス退団選手は18名でした。
※トレード、現役ドラフト、人的補償選手を含みます。
詳しくはこちら。
例年通りに、2024年オフも15名前後の戦力外選手が優勝してもしなくても必ず出ます。
功労者だから残そうとかそんな甘ったるいことは通用しません。
なぜなら支配下枠は70と決まっているからです。
結果が全ての世界で必死に戦うプロ野球選手の姿を見て、私も僕も「今」頑張ろう。
そう気持ちを奮い立たせてくれます。
推しの選手がいる方は「今」応援しましょう。
ベテラン
ベテラン投手の中で2024年度「特に」勝負の投手は以下の2名です。
和田毅投手、石川柊太投手
和田毅
2024年で43歳を迎える大ベテランの和田毅投手。
彼は既に2024年度開幕ローテーションに内定していますが、毎年が勝負です。
前年の成績は関係ありません。
ホークスは先発が長い回を投げられないという部分で、2023年度のQS率が15.0%の和田投手でも先発の一角に入れます。
正直、他のチームでは考えられません。
もし2023年ドラフトのルーキー投手達が、先発として長い回を投げ結果を残したならば、和田投手の立場は当然危うくなります。
よって和田投手に求められることは平均投球回の増加です。
衰え知らずの43歳に期待です。
石川柊太
2024年で33歳を迎える石川柊太投手。
先発の軸として期待された2023年度の見せ場はノーヒットノーランのみで、全体的には苦しみました。
ホークスの30代以降の選手達は複数年契約の選手が多く、成績が悪かったからといって簡単に契約を切ることができません。
石川投手はそういった面で見ると、30代以降の投手で唯一の単年契約。
成績が悪ければ、当然戦力外の筆頭候補です。
4年連続で100イニングを達成しており、タフさは健在。
とにかくあとは結果を残すだけです。
1年間先発ローテを守り抜けば、来年の契約を勝ち取れます。
中堅
中堅投手の中で2024年度「特に」勝負の投手は以下の5名です。
ヘルナンデス投手、杉山一樹投手、笠谷俊介投手、 長谷川威展投手、尾形崇斗投手
ヘルナンデス
2024年で28歳を迎えるヘルナンデス投手。
2023年度はシーズン途中から加入し、CS1stの大事な場面で結果を残しました。
2024年度が本格的に勝負の年です。
幸運なことに、2024年度の外国人枠は5枠。
よって結果さえ残せば一軍登板は可能です。
また田浦文丸投手が左肩の不安で調整が遅れていることから、「左の中継ぎ枠」はガラ空き状態。
完全に追い風が吹いています。
ただ、28歳の外国人投手ということで、長いスパンで考えてはもらえないでしょう。
追い風が吹いている間に自分の城を築けるかが勝負です。
杉山一樹
2024年で27歳を迎える杉山一樹投手。
社会人卒でプロ6年目の投手です。
次世代エースとして期待され、我慢強く起用されていた時期もありながら、なかなか一軍定着ができないでいます。
それでもホークスフロントが彼を残したのは最速160キロのポテンシャルです。
2023年度は怪我の影響で一軍登板ゼロ。
さすがに今季がラストチャンスです。
先発でも中継ぎでも空いたポジションを死に物狂いで掴みにいく勝負のシーズンになります。
笠谷俊介
2024年で27歳を迎える笠谷俊介投手。
高卒でプロ10年目の投手です。
彼も杉山投手と同様、次世代左エースとして期待されていながら、なかなか一軍定着ができないでいます。
彼に足りないのは制球力。
150キロオーバーのストレート、落差の大きなカーブに加えチェンジアップ&スライダーも決め球になり得る。
投手としての純粋な能力だけを見ると非常に素晴らしいものがあります。
ただいくらポテンシャルが高いからといって、いつまでも待ってもらえません。
ホークスで花開くかどうかは今年が勝負です。
長谷川威展
2024年で25歳を迎える長谷川威展投手。
大卒でプロ3年目の投手です。
2022年現役ドラフトでホークスにやってきた古川侑利投手はたった1年で戦力外&育成再契約となりました。
長谷川投手も今季の成績次第ではその可能性があります。
ただ長谷川投手にとって今の環境は日本ハムより確実に良いです。
実績のある左の中継ぎ投手が少ないからです。
強いて言うなら、左肩の不安で調整が遅れている田浦文丸投手ぐらいです。
もし2024年度に「ホークスの左の中継ぎは長谷川」というイメージを植え付けることができれば、嘉弥真投手のように長く活躍するリリーフ左腕になれるかもしれません。
チャンスしかないシーズンなので今年の頑張りは非常に重要です。
尾形崇斗
2024年で25歳を迎える尾形崇斗投手。
高卒でプロ7年目の投手です。
2023年度は二軍でセーブ王のタイトルを獲得。
もう二軍では敵無しです。
これから順調に階段を上っていくためには、今年が大事です。
同世代の田浦投手やスチュワート投手は一軍で結果を残しました。
尾形投手も一軍で結果を残したと言えるシーズンがそろそろ欲しいです。
モイネロ投手先発転向&甲斐野央投手西武移籍で中継ぎの枠は空いてます。
オスナ投手の守護神の座を脅かすぐらいの活躍に期待したいところです。
若手
若手投手の中で2024年度「特に」勝負の投手は以下の2名です。
田上奏大投手、風間球打投手
田上奏大
2024年で22歳を迎える田上奏大投手。
高卒でプロ4年目の投手です。
2022年、2023年と二軍の開幕投手を務めるなど、将来のホークスのエースを期待されている逸材です。
186cmの長身から150キロ台の速球を投げ込みます。
彼の現在の課題は「決め球」。
強い真っすぐで追い込めるものの、追い込んだ後に決めきれず、粘られ四球というパターンがここ2年間は多く見られました。
そこが改善されない限り、一軍登板は厳しいです。
その反面、1つでも自信のある球が生まれ奪三振率が向上すると、先発でも中継ぎでもいくらでもチャンスはあります。
2024年シーズンは結果だけでなく内容にも拘り、一軍で先発初勝利が理想です。
2023年ドラフトでは育成指名で155キロ投げる大卒投手がいるぐらいなので、若くて150キロ投げるというだけでは強みにならない時代になってしまいました。
プロ野球界の進歩をひしひしと感じます。
風間球打
2024年で21歳を迎える風間球打投手。
高卒でプロ3年目の投手です。
ドラフト1位で入団した投手でまだ3年目なので、今年ダメでもチャンスがあると思われるかもしれません。
ただそんなこともありません。
2年間で二軍戦すら登板したことがないからです。
非公式試合で登板しても制球難の影響で安定した投球を披露できないため、ドラ1とはいえ二軍で投げさせようとはなりません。
もし今年も二軍戦登板数がゼロだった場合、間違いなく育成選手になると思います。
2年間の悔しさをぶつけるシーズンにしてもらいたいです。
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