春季キャンプでアピール必須のホークス選手【野手編】

ホークス考察
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2024年2月1日。

遂に球春到来です。

ファンにとっては楽しみな、選手にとってはサバイバルなプロ野球春季キャンプが始まります。

今回のテーマは「春季キャンプでアピール必須のホークス選手【野手編】」

ホークスの選手の中でも「特に」アピールしなければならない支配下選手をピックアップしました。

来年の契約に関わってくることなので、しっかり注目していただけたらと思います。

投手編はこちらから。

退団選手は支配下選手15名前後

春季キャンプはワクワクする。

そんなファンの気持ちも分かります。

ただ現実を見つめてください。

毎年支配下だけで15名前後の退団選手が発生するのが厳しいプロ野球の世界。

2023年度のホークス退団選手は18名でした。

※トレード、現役ドラフト、人的補償選手を含みます。

詳しくはこちら。

例年通りに、2024年オフも15名前後の戦力外選手が優勝してもしなくても必ず出ます。

功労者だから残そうとかそんな甘ったるいことは通用しません。

なぜなら支配下枠は70と決まっているからです。

結果が全ての世界で必死に戦うプロ野球選手の姿を見て、私も僕も「今」頑張ろう。

そう気持ちを奮い立たせてくれます。

推しの選手がいる方は「今」応援しましょう。

ベテラン

ベテラン選手の中で2024年度「特に」勝負の選手は以下の2名です。

今宮健太選手、中村晃選手

本当は甲斐拓也選手も入れようと思っていましたが、今回のテーマとは趣旨が違うので外します。

甲斐選手はFAでホークスを去る可能性があります。

今宮健太

2024年で33歳を迎える今宮健太選手

2024年度が2年契約の最終年です。

これまでショートの絶対的レギュラーとして10年以上君臨してきました。

若手の頃は守備力とバントでポジションを掴み、近年は守備力の低下を打率の向上でカバーしています。

ただその打撃が奮わなくなった時には、次世代へバトンを繋ぐことになります。

2024年はとにかく打つこと

まだまだやれます。

中村晃

2024年で35歳を迎える中村晃選手

こちらも2024年度が2年契約の最終年です。

中村選手は外野や一塁、いろんなポジションや打順をこなし、レギュラーとして10年以上出続けました。

2023年度も136試合に出場しました。

ただ正直、2024年シーズンが始まる前ですが、今の状況は良いとは言えないです。

山川穂高選手、ウォーカー選手というホークスがどうしても欲しかった「右の大砲」が加入したからです。

一塁、左翼、右翼、指名打者。

中村晃選手が出場するポジションは全て埋まっています。

中村選手がレギュラーとして出場するなら、全盛期並みの数字を残すか、彼らが怪我不調になるのを待つしかありません。

もしくは「代打の切り札」として新たな可能性を見出すかです。

まだまだやれます。

中堅

中堅選手の中で2024年度「特に」勝負の選手は以下の8名です。

野村勇選手、野村大樹選手、リチャード選手、正木智也選手、渡邉陸選手、海野隆司選手、谷川原健太選手

野村勇

野村勇選手は2024年度でプロ3年目。

プロ1年目は10本塁打10盗塁を記録した超逸材だけに、さすがに2024年オフの退団可能性はゼロだと思うかもしれません。

ただ、野村勇選手は今年で28歳の選手なんです。

栗原陵矢選手、松本裕樹投手、藤井皓哉投手と同じ年ということで、本来はチーム内で中心になっていなければおかしい存在です。

今年結果を残せなければ、当然戦力外候補には入ってきます。

だからレギュラーだけを見て勝負してほしいです。

野村大樹

野村大樹選手は2024年度でプロ6年目。

今年24歳を迎える選手です。

まだまだ若いから戦力外は無いだろうと思ってしまいますが、そんなこともありません

2023年オフに24歳の増田珠選手が戦力外通告を受けたからです。

1歳しか変わらない同じタイプの中距離ヒッターが戦力外になったという部分で危機感は相当あるはず。

しかも、同じポジションには山川穂高選手という長距離砲が加入。

何かしらで爪痕を残さなければ生き残れません。

チャンスでは割以上打つ

代打で結果を残す

スタメンでも一軍出場機会を増やす

これぐらいの結果は当然求められます。

リチャード

リチャード選手は2024年度でプロ7年目。

今年25歳を迎える選手です。

二軍では4年連続本塁打王の実績。

二軍でやることはもうありません。

二軍の帝王で終わるのか、一軍で本塁打王を取れるのかは本当に今年が勝負です。

長い間、首脳陣もファンも待ち望んだリチャード選手の覚醒。

その時は果たして来るのでしょうか。

正木智也

正木智也選手は2024年度でプロ3年目。

今年25歳を迎える選手です。

大卒選手なので3年以内に結果が求められるのは間違いないです。

1年目は一軍二軍を行き来しながら結果を残しましたが、2年目の2023年度は結果を残せず怪我もして最悪のシーズンに。

最悪のシーズンが2年続くと流石にフロントが黙っていません。

激戦区のセンターのポジションを掴むためには、打って打って打ちまくるのみです。

周東選手を始め、走力に自信がある選手と同じぐらい打っていても掴めません。

渡邉陸

渡邉陸選手は2024年度でプロ6年目。

今年24歳を迎える選手です。

2022年シーズンは捕手ながら、広島の森下投手や楽天の則本投手から本塁打を放つなど、「打」の部分で鮮烈なアピールを見せました。

ただ2023年度は一軍に上げてもらえない二軍成績でした。

甲斐選手の次の正捕手候補はたくさんいます。

その中で突出した成績が求められます。

2024年度に20代の選手が次の正捕手となった場合、フロントとしては2023年ドラフト7位の藤田悠太郎選手の育成に振りきれるので、20代前半~中盤の捕手の立場は非常に危うくなります

渡邉陸選手が正捕手になるのか、危うい立場になるのかは2024年シーズンが勝負です。

海野隆司

海野隆司選手は2024年度でプロ5年目。

今年27歳を迎える選手です。

2023年度の海野選手はまさしく勝負の年でした。

しかし、春季キャンプで谷川原選手との争いに負けると、一軍での出場試合数は8試合に留まりました。

本来なら戦力外通告を言い渡されてもおかしくない状況で、首の皮一枚つながりました。

2024年度は本当に本当の勝負の年です。

レギュラーを勝ち取ること。

それが全てです。

谷川原健太

谷川原健太選手は2024年度でプロ9年目。

今年27歳を迎える選手です。

代打、代走、外野の守備固め

2023年度は様々な起用をされ、本職の捕手としても4試合でスタメンマスクを被りました。

2024年シーズンは捕手一本で甲斐選手と勝負です。

つまりユーティリティプレイヤーという強みは失われます

谷川原選手が今年レギュラーを取れなければ、20代前半の捕手を優先することになるでしょう。

正捕手甲斐選手と5歳しか変わらないからです。

若手

若手選手の中で2024年度「特に」勝負の選手は以下の3名です。

川原田純平選手、笹川吉康選手、牧原巧汰選手

川原田純平

川原田純平選手は2024年度でプロ4年目。

今年22歳を迎える選手です。

「守備力」に強みを持った選手で2023年シーズンは二軍戦59試合に出場。

ただ、打撃で進歩が見られません

二軍では打率2割の壁にずっと苦しんでいます。

ショートの選手が少ないという部分で出場機会は間違いなくあるものの、後輩のイヒネイツア選手との比較であったり、2024年ドラフトで宗山塁選手を指名した場合のことを考えると、年齢以上に危機感を抱くべきです。

一軍で川瀬晃選手から守備固めのポジションを奪うようになるぐらい、内野守備のユーティリティ性に特化したら面白いかなと私は思います。

笹川吉康

笹川吉康選手は2024年度でプロ4年目。

今年22歳を迎える選手です。

バットにあたれば凄まじい打球。

ただなかなかバットに当たりません。

一軍でなかなかバットに当たらないリチャード選手も、二軍ではプロ3年目に本塁打王を獲得するなど適応してきました。

高卒4年目となる笹川選手はそろそろ二軍では敵無しぐらいの成績を残してほしいところです。

生海選手川村友斗選手大泉周也選手山本恵大選手

長打力のある左の外野手は続々と登場してきている中で、その中でも一番若い笹川選手が存在感を放てるかに注目です。

牧原巧汰

牧原巧汰選手は2024年度でプロ4年目。

今年22歳を迎える選手です。

逆方向に放り込める打撃技術を持ち「打てる捕手」として期待されている選手です。

ただプロ3年間で未だ二軍に定着することができていません

いきなり一軍の正捕手は難しいにしても、二軍の正捕手にはそろそろなっておきたいところではあります。

ホークスの正捕手、甲斐拓也選手が二軍戦に多く出場するようになったのが4年目から。

正捕手になったのが7年目

だからまだ十分間に合います。

二軍で140打席以上が目安となる数字です。

ホークスは非公式試合で無双している石塚綜一郎選手ですら二軍に定着できていないことから分かるように、二軍で正捕手を取ることだけでかなり難しいです。

牧原選手より若い藤田悠太郎捕手も入団したことで、2024年度は本当に勝負の年です。

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