今回は2024年度ホークス打線の「軸」を考えていきます。
いきなりですが、皆さんにとってホークス最強打線といえば、何年を思い浮かべますか?
2003年のダイハード打線が印象に残っている方が多いのではないでしょうか。
2024年はそのダイハード打線を超える。
目標はそれでいいです。
ただ現実を見つめなければなりません。
現在スタメンに名を連ねる想定なのは30代以上のベテランばかり。
世代交代は二の次でまずは勝つ。
そんなので長期的な強さを手に入れられるわけがありません。
今ホークスが目指すべきはダイハード打線ではなく、2015年の打線だと私は思います。
なぜ2015年なのかをまずこれから述べていきます。
2015年打線の良さ
なぜ2015年なのか。
その理由は30代と20代の軸がうまく調和していたからです。
柳田悠岐選手、内川聖一選手、李大浩選手、松田宣浩選手、中村晃選手。
この年、3~7番の打順を務めたホークス打線の軸です。
5選手の当時の年齢と成績を書き出します。
3番柳田悠岐選手(27)の2015年成績がこちら。
打席605,打率.363,本塁打34,打点99,出塁率.469,長打率.631,OPS1.101,wRC+221
4番内川聖一選手(33)の2015年成績がこちら。
打席585,打率.284,本塁打11,打点82,出塁率.340,長打率.395,OPS.735,wRC+106
5番李大浩選手(33)の2015年成績がこちら。
打席584,打率.282,本塁打31,打点98,出塁率.368,長打率.524,OPS.892,wRC+151
6番松田宣浩選手(32)の2015年成績がこちら。
打席603,打率.287,本塁打35,打点94,出塁率.357,長打率.533,OPS.889,wRC+147
7番中村晃選手(26)の2015年成績がこちら。
打席590,打率.300,本塁打1,打点39,出塁率.386,長打率.350,OPS.735,wRC+123
2014年松田宣浩選手の優勝を決めたサヨナラタイムリーを受けての2015年。
あの場面で勝ったという自信が実力となり、本格的な常勝チームになりました。
ただ、もし2015年の中軸5選手が全員30代のベテラン選手だったら、2020年まで常勝ホークスと呼ばれる程勝ち続けることはできなかったでしょう。
このバランスが最高です。
2015年度はトリプルスリーを達成した柳田選手のwRC+221が突出してますが、5選手合わせた平均でもwRC+149.6。
シーズン90勝するのは必然です。
ダイハード打線のように切れ目のない打線はもちろん良いです。
ただ5人だけでもしっかりとした打線の軸が揃っていれば、十分優勝を狙えます。
2024年のホークス中軸候補
2015年のように打線の軸をしっかり固めることができれば、2024年度も優勝を狙えます。
ということで軸となりそうな選手を5名挙げました。
※年齢は2023年時ではなく2024年時です。
- 柳田悠岐(36)
- 近藤健介(31)
- 山川穂高(33)
- 栗原陵矢(28)
- ウォーカー(33)
2015年の打線の中軸5名の平均年齢が30.2歳。
2023年の打線の中軸候補5名の平均年齢が32.2歳。
平均で2歳も違います。
20代の選手で軸となるような選手が出てきてほしい所です。
私個人的に中軸として期待の若手選手が1人います。
吉田賢吾選手です。
コンタクト能力に長けた打者で、ポジションは一塁手,捕手と非常に起用しやすい選手です。
ウォーカー選手のところに吉田選手が入ると、平均年齢は30.2歳。
奇しくも2015年と同じになります。
続いて打順を考えます。
軸は2番から
2015年は3~7番に中軸打者を置きました。
ただ2024年シーズンは2~6番に中軸打者を置きます。
いや置いてほしいというだけです。
今や2番最強打者理論が主流。
2番に繋ぎの打者を置くよりも強打者を置く方が得点は入りやすいです。
今回名前を挙げた選手の打順の並びを考えました。
柳田選手が守備に就く場合、柳田選手がDHの場合、柳田選手が休みの場合の3通りのパターンがこちら。
正直な所、柳田選手,近藤選手,山川選手の中で最強打者を1人に決めきれませんでした。
適正を見た時に出塁率、得点圏打率、足の速さを総合的に考えてこの並びにしました。
また、山川選手休み、近藤選手休み、栗原選手休みのパターンがこちら。
まだ完成していない
今回の2024年度中軸候補に挙げた選手達が、期待通り活躍してくれれば何の問題もないです。
ただ、そんな簡単にいきません。
私が期待する吉田選手はルーキーイヤーの2023年度で一軍の打席に立ったのは1回のみ。
一軍の投手に対応できるかは未知数な部分があります。
5人の中心選手をどう確立していけるか。
2023年度は柳田選手と近藤選手だけに頼ってきた打線。
いきなりガチっと中軸がハマる方が驚きです。
若手で勢いのある選手が現れて欲しい反面、しっかりと足元を見て戦う必要があります。
今回挙げた中軸候補選手の並びを考察したのでそちらも是非ご覧ください。
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