もしもソフトバンクとオリックスがトレードするなら誰と誰?

プロ野球考察
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今回は「もしもソフトバンクとオリックスがトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。

両チームの特徴を考察し、選手ファーストかつWin-Winのトレードとなるよう心掛けていきます。

あくまでも想像なので楽しんでご覧ください。

前回のトレード考察記事はこちら。

オリックスの特徴

パリーグ3連覇を果たしたオリックスのチームの特徴は「投打最強」です。

山本由伸投手宮城大弥投手といった投手力ばかり注目される印象ですが、それだけで3連覇は不可能です。

2023年度のチーム成績を見ると、防御率、打率、本塁打、OPS、得点圏打率でパリーグ1位

投打共に文句無しの成績を残しました。

そんな中で山本投手のメジャー移籍と山﨑福也投手のFA移籍。

2024年度は先発投手をどうするのかがオリックスの注目ポイントになります。

他球団に比べるとまだ全然大丈夫な方ですが。

どれだけオリックスの層が厚いのか、ポジション別に戦力分析していきます。

投手

オリックスの先発防御率は2.61、救援防御率は2.93。

どちらも2点台で素晴らしいです。

2024年度はこれがどう変わっていくのでしょうか。

具体的に選手を見ていきます。

まずは先発から。

2023年度、規定投球回をクリアのは山本由伸投手宮城大弥投手の2名。

100イニング以上だと山﨑福也投手も加わります。

その3名の内、球界のエースを含めた2名が流出するという部分で補強ポイントが生まれると普通は思います

ただオリックスに関してはそこまでの痛みはありません。

新人王の山下舜平大投手を始め、田嶋大樹投手山岡泰輔投手東晃平投手

5枠はほぼ確定。

残り1枠の争いを曽谷龍平投手齋藤響介投手村西良太投手といった若手投手が繰り広げることになります。

さすがに山岡投手を中継ぎに回す余裕まではないかと思いますが、十分に戦える投手陣です。

次に中継ぎ

中継ぎとして30試合以上に登板した投手7名の防御率の内訳は、1点台が3名、2点台が4名という結果に。

さらに50試合以上登板したのが53登板の山﨑颯一郎投手だけ。

投手運用成績共に文句無し。

山本投手が抜けると中継ぎの負担は増えるので、中継ぎが補強ポイントにはなります。

そういった部分で2023ドラフトの5~7位には即戦力の投手を獲得。

本当に抜け目がありません。

捕手

オリックスの捕手陣はタレント揃いです。

捕手でゴールデングラブ賞の若月健矢選手

捕手でベストナインの森友哉選手

一塁手でベストナインの頓宮裕真選手

2023年度は捕手のレギュラー候補が全員何かしらのタイトルを取りました。

しかも3人共20代の選手。

まだまだこれからです。

さらに下の世代という部分で2023年ドラフト4位で高校生捕手の堀柊那選手を獲得。

本当に抜け目ないです。

内野手

内野手も凄いです。

遊撃手は紅林弘太郎選手が完全にレギュラーに定着しベストナインを獲得。

三塁手は宗佑磨選手が3年連続ゴールデングラブ賞&ベストナイン。

一塁手は首位打者の頓宮裕真選手

ポジション争いが熾烈なのは二塁手ぐらいです。

そのセカンドも外国人選手のゴンザレス選手はもちろん、若手の太田椋選手宜保翔選手が左右で存在感を発揮し始め、一人に絞らなければ埋まっているようなものです。

そして2023年ドラフト1位では高校生内野手の横山聖哉選手を獲得。

ずっとセカンドを1人に決められない状況が3年ぐらい続くと、「セカンド横山」が生まれているかもしれません。

レギュラーが固まってきだしたという部分で埋もれる戦力がちらほらといます。

外野手

外野手は吉田正尚選手が2022年オフにメジャー移籍したことにより、かなり難しい部分はありながらも、いろいろとやりくりしながら一年を乗り切りました。

ただ、2024年度はそのやりくりも不要になります。

西川龍馬選手が加入するからです。

左翼手に西川龍馬選手、中堅手に中川圭太選手、右翼手に杉本裕太郎選手

怪我不調等が無ければこれで終わりです。

オリックスの野手陣全体を通して、唯一の課題が杉本裕太郎選手からの世代交代。

32歳で世代交代と言われたらホークス選手はどうなってしまうのかと思われるかもしれませんが、オリックスはそういう状態です。

ただそこもプロ2年目の池田陵真選手を始め、活きのいい若手がどんどん出てきており不安はゼロに近いです。

強いて言うならば

投打共に抜け目がないオリックス。

補強ポイントはほとんどありません。

ただ1つだけ見つけました。

オリックスの補強ポイント。

それは…

外国人投手です。

日本人選手が活躍していたので、印象に残っていないかもしれませんが、オリックスの外国人投手は結果を残せていません。

2023年度はワゲスパック投手が先発中継ぎで31試合に登板し防御率5.77、コットン投手が7試合で防御率5.89、ニックス投手が2試合で防御率10.80。

セデーニョ選手、ゴンザレス選手と強力な野手はいる中で、外国人投手も先発中継ぎに1人ずつ戦力が加われば、さらに2024年度の優勝に近づきます。

ソフトバンクのトレード戦略

投打共に充実しているオリックス。

ホークスとしてはどちらも取れるだけ欲しいです。

ただ、強力な選手を取るということはそれだけ強力な選手を渡さないといけません。

誰を獲得するか、誰を放出するかはかなり吟味する必要があります。

オリックスに足りない最後のピース、外国人投手。

ホークスとしては強力な選手を1人出せます。

理由は後程。

そして、その投手を出すのであればオリックスからは強力な内野手を狙います。

さすがに2人も先発ローテションの軸が抜けたチームから先発投手は取れませんし、オリックス側も了承するわけがないです。

捕手に関してオリックスはNPBトップクラスの選手がレギュラーとなっており、トレードに出せるような選手がいません。

若手捕手を見比べた時にはホークスも負けていない、むしろ勝っている部分すらあると感じました。

外野手はその強力な選手を放出してまで取る必要が無いと判断しました。

長くなりましたが結論をどうぞ。

具体的なトレード案

外国人投手が補強ポイントのオリックス。

とにかく強力な選手が欲しいソフトバンク。

今回の具体的なトレード案を難しかったですが考えました。

スチュワート投手野口智哉選手です。

なぜこの2選手になったのか。

それぞれの選手をトレードに出す理由を考察していきます。

トレードに出す理由

まずは野口選手から

野口選手は内外野のユーティリティプレイヤーとして2023年度は自己最多の76試合に出場。

様々なポジションを守りながら、エラーはたったの1

そして打撃でも存在感を放ち得点圏打率は.306

トレードに出す必要はないと思うかもしれません。

ただ、本職のショートには3つ年下の紅林選手がレギュラーに定着。

外野で出場しようにも、FAで西川龍馬選手が加入。

非常に枠は狭く、出場機会が減る可能性は十二分に考えられます。

その上で高校生の大型内野手、横山選手の加入

来年仮にポジションを勝ち取れたとして、将来的なレギュラーは約束されていません。

こういった部分が野口選手をトレードに出す理由です。

続いてスチュワート投手

2023年度、ホークスの中で最も成長した選手ランキングがあったならば、おそらく1位なのがスチュワート投手。

制球面が課題と言われていた中で、相手と勝負できるところまで来ました。

最速160キロのスピードボールと落差の大きなパワーカーブ。

それ以外にもスライダー、フォーク等、多彩な球種を持つ。

その球種のそれぞれがメジャークラスです。

よってスチュワート投手を今後も見守っていくのであれば手放す理由は一つもありません。

ホークスがスチュワート投手を手放す理由は、スチュワート投手の能力が悪いからではなく、「外国人枠」「メジャー挑戦」にあります。

外国人枠

外国人選手が試合に出られるのは4名のみ。

そしてホークスの外国人選手の中でウォーカー選手オスナ投手モイネロ投手は何も無ければ一軍確定。

残りの一枠をヘルナンデス投手スチュワート投手が争う形になります。

チーム状況からして先発投手が優先されるのは明らか。

よってスチュワート投手に外国人枠は関係ない。

そう思われるかもしれません。

ただもう一つ先のことを考えると、外国人枠は関係あります。

メジャー挑戦

スチュワート投手は2024年度で6年契約が切れます

そしてその後はポスティングを利用してのメジャー挑戦を考えてます。

もし2024年度にスチュワート投手が圧倒的な成績を残したとして、長期的にホークスで活躍してほしいという球団側の思いが叶わないのであれば、2025年以降の為に先発候補の外国人投手を少なくとも1人は獲得するという推測ができます。

さらにスチュワート投手だけでなくモイネロ投手の3年契約も2024年度で切れます。

よって先発候補の外国人投手は今オフ間違いなく獲得します

つまりスチュワート投手は競争の中の1人という位置づけです。

また、スチュワート投手は単純に成績が外国人投手のくくりで見ると、制球やクイック等まだ物足りない部分はあります。

CS1st初戦で先発を務めるほど信頼されるようにはなりました。

ただ、あくまでも12球団ワーストの先発陣を誇るホークスの中での話。

もちろんメジャー契約のモチベーションがあることで、2024年度はもの凄い成績を残すかもしれません。

その可能性があるからこそ他球団の選手とのトレードに出せます。

メジャー契約となると、ポスティングで球団側にもお金が入ります。

ホークスはお金よりもチームの勝利が第一で、目標は「目指せ世界一」

多額のポスティング移籍金のことなど全く頭にないと思います。

よって今回のトレードはスチュワート投手+ポスティングの金銭野口智哉選手ということになります。

移籍したらどうなる???

スチュワート投手がオリックスに、野口選手がソフトバンクに移籍した場合にどうなるのかという所を考察します。

まずはスチュワート投手がオリックスへ移籍した場合

スチュワート投手は1年契約

1年後にメジャー移籍します。

その時にポスティングで得られる金額をどれだけ高められるかがオリックス球団の勝負です。

スチュワート投手は今年の成績的に争う立場であることに変わりはありません。

ただ、メジャーで良い契約を取るという高いモチベーションで、オリックスの先発ローテーションを勝ち取ったというだけでまず評価はぐんと上がります。

そして結果も残せばチームの勝利に導くだけでなく、球団側もハッピーなことになります。

吉田選手、山本投手ときて、次はスチュワート投手

森友哉選手、西川龍馬選手の次はどんな大物を獲得できるでしょうか。

メリットの多いトレードです。

次に野口選手がソフトバンクへ移籍した場合

野口選手はユーティリティ選手というくくりから解き放たれ、ショートの選手として今宮選手と勝負できるようになります。

左打ちで長打力のあるショートは貴重です。

右なら野村勇選手がいますが、2023年度は打撃で苦しみました。

左では川瀬晃選手がいますが、長打力はありません。

年齢的にも川瀬晃選手(26)や野村勇選手(27)より若く、野口選手は24歳

ホークスの世代交代の呪いを解き放ってくれそうなパワフルな打撃&守備が彼にはあります。

イヒネ選手があと何年で出てこれるかという所も鍵になってきますが、今のホークスに野口選手は必要です。

よってホークスにとってもメリットの多いトレードです。

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