今回は通算投球回数ランキング1位の社卒投手についてです。
前回、前々回の記事をまだ読んでない方はそちらからご確認ください。
今回が完全版です。
調べること、調べ方
今回は、前回前々回と同様、社卒投手の通算投球回数1位をドラフト年度別に調べていきます。
社卒投手は独立リーグの投手も含むこととします。
また、1つ重要なポイントがあります。
最年長の年齢を揃えることです。
この記事はドラフト別のNo.1投球回数もそうですが、世代交代を図れているチームを知ることが本来の目的だからです。
高卒投手は2022~2013年の過去10年分調査しましたが、その中で最年長は1995年生まれ。
つまり、1994年生まれの選手はこちらのデータに含めることができません。
今回のデータは直近7世代(2022~2016)でドラフトで指名された1995~2004年生まれの通算投球回数1位投手ということになります。
社卒投手の投球回数ランキング1位
直近7世代(2022年~2016年)でドラフト指名された社卒投手の一軍投球回数ランキング1位がこちら。
※2023年シーズン終了時点
直近では伊藤将司投手の存在感が際立ちます。
2016,2017年ドラフトまで遡るとオリックスの2投手(田嶋大樹投手、山岡泰輔投手)が素晴らしいです。
ただ、No.1先発投手と言えども、全体的になかなか投球回数が伸びていない印象です。
ドラフト比較
高卒大卒社卒で名前が挙がった25投手のドラフト順位を調べるとこうなりました。
順位通りの活躍を見込めるのが大卒→社卒→高卒の順番であることが分かります。
世代トップとなるような、チームの中心となるような投手は早い順位で指名すべきということです。
ただ、その年によって、野手の評価が高かったり、大学生投手の評価が高かったりするので一概には何とも言えません。
通算防御率比較
高卒大卒社卒で名前が挙がった25投手の通算防御率をまとめてみました。
それぞれの世代の投球回数No.1投手の中で通算防御率のトップ3は1位山本由伸投手、2位平良海馬投手、3位伊藤将司投手でした。
高卒、高卒、社卒の順番になってます。
また世代同士で高卒大卒社卒の防御率を見比べて1位の投手は、社卒が2人(山岡投手、伊藤投手)、大卒が1人(森下投手)であとは全て高卒投手です。
安定感を取るなら大卒。
爆発力を取るなら高卒。
中間択は社卒。
こう言えます。
ホークスの現状
気付いていた方も多いと思います。
今回、高卒大卒社卒の3回に分けて調べてきた25名を球団別に振り分けるとこうなります。
なんと、過去10世代でホークスには投球回数No.1の世代No.1先発投手は生まれていません。
12球団で唯一、将来性ゼロのチームと言えます。
先発投手の年齢層が12球団No.1なのも頷けます。
詳しくはこちらから。
本来ならとっくの昔に暗黒時代に突入してもおかしくない状況ですが、それでも何とかAクラスを保つことができているのは、豊富な資金力のおかげです。
30歳近辺の選手をFA等で獲得し、数年経ち力が落ちてくるとまた新たなFA選手を獲得。
その間に出場機会の少ない有望な若手は他球団へ流出し、他球団で大活躍。
このループを続けている限り、強くなりようがないと私個人的には思います。
言い方は悪いですが、活躍できる期間が若手とベテランでは雲泥の差です。
そこで、将来的に活躍が期待できる一軍未出場の投手の中から、5年後の先発ローテーションを考えてみました。
私の理想が実現するかは置いといて、ホークスの未来はまだ誰も知らないスーパーな若手選手にかかっています。
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