多くのホークスファンは今の時期、ホークスの次の監督に注目が集まっていると思います。
そこで今回は歴代のホークス優勝監督に注目しました。
なぜ優勝監督に注目するのか?
優勝していなくても采配が良かったり、他の部分が素晴らしかったりという監督はいます。
「選手のレベルが高かったから優勝した」という風に捉えると、誰が良いのかを一概には言えません。
みんな違ってみんな良いと思います。
ただ、シーズン優勝という事実が分かりやすいのも事実です。
だから優勝監督に注目しました。
今回調べたのは、ホークス歴代監督のシーズン優勝回数ランキングとシーズン優勝確率ランキングです。
プレーオフでシーズン順位が2位になった屈辱的なシーズンもありましたが、
そこは厳しく2位で計算してます。
シーズン優勝回数ランキング
ホークス球団創設85周年という歴史の中で、
シーズン優勝した監督が以下の5名です。
1.鶴岡 一人(山本 一人) 11回
2.王 貞治 3回
2.秋山 幸二 3回
2.工藤 公康 3回
5.野村 克也 1回
意外と少ないなと思われた方も多いのではないでしょうか。
鶴岡監督が断トツの優勝回数11回を誇ります。
11回優勝していることもそうですが、
23年もチームを指揮していることが鶴岡監督の凄さを物語ります。
23年の内、
1位が11回,2位が9回,3位が1回,4位が2回。
なんと23年間で5位以下は
一度も記録していません。
納得の23年間です。
シーズン優勝確率ランキング
優勝回数を監督年数で割ることにより、
シーズン優勝確率をそれぞれ求めました。
優勝確率ランキングはこちら。
1.秋山 幸二 50%(3/6)
2.鶴岡 一人(山本 一人) 48%(11/23)
3.工藤 公康 43%(3/7)
4.王 貞治 21%(3/14)
5.野村 克也 13%(1/8)
1位は2009~2014年で指揮を務めた秋山監督でした。
チーム状況が悪い中で監督を引き継ぎ、最終的に良い状況で次の監督に引き継いだ監督として有名ですが、自身が監督の頃もしっかり優勝しているのは流石です。
杉内投手,和田投手,ホールトン投手の先発3投手が一気に流出してから、
たった2年でチームを立て直したのが秋山監督です。
また、23年間も指揮官を務めた鶴岡監督が2位にいるというのも、改めて凄まじいことです。
次の監督は誰だ!?
おそらく藤本監督は今年で監督を退任します。
今年なんとしても優勝するという焦りの采配が見て取れたからです。
今年は優勝しかないという契約になっていなければ、ある程度余裕をもって選手起用が出来ていたと推測します。
シーズン初めからメンバー8割型固定の采配は、
レギュラー選手の力が落ちてきている中で結果的に愚策でした。
シーズン2位で終え日本一を勝ち取ると藤本監督が来季も指揮する可能性はありますが、
果たしてどうでしょうか。
<追記>
2023/10/17,藤本監督の退任会見が行われました。
そんな中で気になるのが次の監督。
現在のホークスの指揮を取りたいという監督はまずいないでしょう。
ファンの期待と戦力との間に大きなギャップがあるからです。
投手も野手も高齢化で、やること山積み状態。
それなのに、勝ちを義務付けられている。
そういう状況で新監督にチーム再建を託すのは少し荷が重い気がします。
もう一度秋山幸二氏にお願いするのが無難な選択ではあります。
仮に新監督を探すのであれば、
以下の5点を兼ね備えている必要があります。
- 選手,コーチ,ファンから絶大な信頼
- 時に非情な采配ができる
- SNSでの誹謗中傷に負けないメンタル
- 保身よりも長期的なチーム力の向上に努める
- 常に学び続ける姿勢
「勝つ采配」ができるのであればそれがベストです。
ただそうでない場合、
全ての責任,批判が監督に集まります。
オリックスは今オフに山本投手がメジャー移籍するとはいえ、
まだまだ強くなりそうな気配があります。
よって来年の監督も今年の藤本監督のように、
優勝できなければ袋叩きにあう可能性が高いです。
逆に新庄監督のように5つを兼ね備えていれば、
最下位でも袋叩きにあう可能性は低いです
必要な5点の内、
藤本監督に足りていないのは1番目と4番目です。
ファンの支持率は内閣の支持率と同じです。
最初は高く徐々に落ちていきます。
長期的な視点に立つことは、
勝ちを義務付けられているチームにとっては難しい部分です。
次の監督をホークスOBに絞ると、
サファテ氏,内川氏,松田氏,柴原氏,城島氏,川﨑氏,馬原氏,松中氏,鳥越氏の名前が挙がります。
現コーチのホークスOBだと、
小久保二軍監督,斉藤和巳一軍投手コーチの名前も挙がります。
この中では、
小久保二軍監督の一軍監督就任が普通の流れです。
例えば内川氏が一軍監督就任で小久保氏が二軍監督になると、
一軍二軍のパワーバランスが崩れてしまうからです。
ただ、小久保二軍監督に一軍監督としての絶大な信頼があるかと問われれば疑問が残るところではあります。
まぁやってみないことには分かりませんが。
藤本監督を見ても分かるように、人にはそれぞれ適したポジションがあります。
それがしっくりハマる時まで、いろいろ試してほしいです。
ホークスは来年以降も苦しい戦いが予想されます。
ホークスファンは長期的な視点に立ってホークスがもがき苦しむ姿を見届けることしかできません。
優勝するその日まで応援を続け、その時は大いに喜びましょう。
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