NPB12球団を投手野手内訳から分析

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今回はNPB12球団を投手野手内訳から分析していきます。

まず前提として、
NPBの支配下選手枠は最大70と決まっています。

その枠をそれぞれの球団が、
どう投手野手に割り振っているかを見ていきたいのです。

早速始めていきます。

投手野手内訳

NPB12球団の2023年度投手野手内訳がこちら。

オリックスバファローズ
投手30,野手37,計67(内外国人6)

福岡ソフトバンクホークス
投手35,野手35,計70(内外国人9)

東北楽天ゴールデンイーグルス
投手34,野手34,計68(内外国人4)

千葉ロッテマリーンズ
投手37,野手32,計69(内外国人5)

埼玉西武ライオンズ
投手31,野手38,計69(内外国人6)

北海道日本ハムファイターズ
投手36,野手32,計68(内外国人7)

阪神タイガース
投手33,野手35,計68(内外国人5)

広島東洋カープ
投手34,野手34,計68(内外国人5)

横浜DeNAベイスターズ
投手36,野手32,計68(内外国人7)

読売ジャイアンツ
投手36,野手32,計68(内外国人7)

東京ヤクルトスワローズ
投手37,野手30,計67(内外国人5)

中日ドラゴンズ
投手34,野手35,計69(内外国人8)

全体的に見て、
「投手力のあるチームは投手が少ない」
「打線が強いチームは野手が少ない」

「バランスの取れたチームは投手野手が等しい」
こう言えます。

全体像が見れたところで、チーム別に分析を行っていきます。

パリーグ

まずはパリーグから。

オリックスバファローズ

オリックスバファローズの投手野手内訳は、
「投手30,野手37,計67(内外国人6)」でした。

バファローズに言えるのは、
投手の少なさです。

投手30人は12球団最小
それでいて2023年度,チーム防御率パリーグ1位

良い投手が揃っているから、
野手に枠を割けるという部分があると思います。

そして野手も、
チーム打率パリーグ1位,本塁打数パリーグ1位と負けていません。
優勝するチームに相応しいです。

福岡ソフトバンクホークス

福岡ソフトバンクホークスの投手野手内訳は、
「投手35,野手35,計70(内外国人9)」でした。

ホークスに言えるのは、
外国人選手の多さと、
選手数の多さです。

支配下外国人選手9人は12球団1位
支配下選手70人は12球団1位です。

ホークスの強さに外国人選手の活躍は欠かせません。

ホークス黄金時代と呼ばれた時代は、
必ず外国人選手の活躍が絡んでます。

よって今年の低迷は外国人選手の不発が大いに影響していると言えます。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率パリーグ4位,
打率パリーグ2位,本塁打数パリーグ2位

来年度は投手の比率が高くなりそうです。

東北楽天ゴールデンイーグルス

東北楽天ゴールデンイーグルスの投手野手内訳は、
「投手34,野手34,計68(内外国人4)」でした。

イーグルスに言えるのは、
外国人選手の少なさです。

支配下外国人選手4人は12球団最下位
外国人選手の内訳は投手2名,野手2名です。

つまり、イーグルスの外国人選手は外国人枠の問題で困ることはありません。

日本人と競いながら良ければ使う、
悪ければ使わないというスタンスを取れます。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率パリーグ6位,
打率パリーグ3位,本塁打数パリーグ2位

来年度はホークス以上に投手の比率が高くなりそうです。

千葉ロッテマリーンズ

千葉ロッテマリーンズの投手野手内訳は、
「投手37,野手32,計69(内外国人5)」でした。

マリーンズに言えるのは、
投手よりも野手が少ないことです。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率パリーグ5位,
打率パリーグ4位,本塁打数パリーグ4位

こう見るとどちらにも力を入れるべきと思います。

スーパーエース佐々木朗希投手がいたりと、輝かしい部分だけを見てしまいますが、球団は投手の方に重きを置いているのが面白いです。

埼玉西武ライオンズ

埼玉西武ライオンズの投手野手内訳は、
投手31,野手38,計69(内外国人6)」
でした。

ライオンズに言えるのは、
野手よりも投手が少ないことです。

投手31名はバファローズに次いで2番目の少なさです。

2023年度、チーム防御率パリーグ2位

一時期の山賊打線が不思議なくらいの投手王国です。

FA等で主力選手が流出しなければ、
今頃ライオンズとバファローズの2強時代だっただろうなと思います。

逆に野手38名は12球団1位です。

2023年度、チーム打率5位,本塁打数6位

主力は未だベテランの中村選手,栗山選手が担っているという現状を何とかしたいという気持ちがひしひしと伝わります。

北海道日本ハムファイターズ

北海道日本ハムファイターズの投手野手内訳は、
投手36,野手32,計68(内外国人7)」
でした。

ファイターズに言えるのは、
投手よりも野手が少ないことです。

確かに野手は万波選手,清宮選手,野村選手等、若くて魅力的な選手が数多く在籍しています。

逆に投手は上沢投手のメジャー移籍や加藤投手FA等、
考えなければならない問題がたくさんあります。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率パリーグ3位,
打率パリーグ6位,本塁打数パリーグ4位

難しい所ですが、野手の比率が高くなりそうな気はします。

セリーグ

続いてセリーグ。

阪神タイガース

阪神タイガースの投手野手内訳は、
投手33,野手35,計68(内外国人5)」
でした。

タイガースに言えるのは、
野手よりも投手が少ないことです。

元々投手力はあったチームですが、
大竹投手、村上投手等の活躍でさらに盤石になったという印象です。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率12球団1位,
打率セリーグ2位,本塁打数セリーグ5位

来年はさらに投手と野手の人数の差が大きくなることが見込まれます。

広島東洋カープ

広島東洋カープの投手野手内訳は、
投手34,野手34,計68(内外国人5)」
でした。

カープに言えることは、
特にありません

投手野手外国人のバランスがよくとれているチームだと思います。

あとは投手野手共に少しづつレベルを上げるだけです。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率セリーグ4位
打率セリーグ4位,本塁打数セリーグ4位

特に突出した部分が無いというのが唯一の課題です。

横浜DeNAベイスターズ

横浜DeNAベイスターズの投手野手内訳は、
「投手36,野手32,計68(内外国人7)」
でした。

ベイスターズに言えるのは、
投手よりも野手が少ないことです。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率セリーグ3位,
打率セリーグ2位,本塁打数セリーグ3位

投打共に高水準のチームですが、
エース今永投手のメジャー移籍,バウアー投手1年契約,石田投手FAと投手の方に重きを置かなければならない現状があります。

来年も同じようなチーム編成が予想されます。

読売ジャイアンツ

読売ジャイアンツの投手野手内訳は、
投手36,野手32,計68(内外国人7)」
でした。

ジャイアンツに言えるのは、
投手よりも野手が少ないことです。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率セリーグ5位,
打率12球団1位,本塁打数12球団1位

この通り、投手さえよければぶっちぎり1位のチームです。

来年も同様に投手が多いチーム編成が予想されます。

東京ヤクルトスワローズ

東京ヤクルトスワローズの投手野手内訳は、
投手37,野手30,計67(内外国人5)」
でした。

スワローズに言えるのは、
野手の少なさです。

野手30名は12球団最小

昨年までセリーグ2連覇の原動力となった、
村上選手,山田選手,オスナ選手,サンタナ選手等、
野手陣の活躍が影響してます。

野手は少数精鋭で投手に人数を割きたいという考えです。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率セリーグ6位,
打率セリーグ5位,本塁打数セリーグ2位

投手を野手がカバーできるほどの爆発力はありませんでした。

数年後は村上選手のメジャー移籍を考えないといけない野手、ただそれ以上に壊滅的な投手。

どちらを重視してチーム編成を行っていくのか、
今後が非常に難しい所です。

個人的には投手優先だと思います。

中日ドラゴンズ

中日ドラゴンズの投手野手内訳は、
投手34,野手35,計69(内外国人8)」
でした。

ドラゴンズに言えるのは、
野手よりも投手が少ないことと、
外国人選手の多さです。

支配下外国人選手の数はホークスに次いで
12球団2位です。

2023年度の主なチーム成績を見ると、

チーム防御率セリーグ2位,
打率セリーグ6位,本塁打数セリーグ6位

課題は明白、打線です。

打線の火力不足を外国人選手に何とかしてもらおうとしていますが、
効果がいまいち出ていない状況です。

打線が課題と言っても、
投手野手の人数が変わらないのは悪い状況だと私は感じます。

オリックスと同じように「投手30,野手37」ぐらいの編成が中日のベストです。

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