福岡ソフトバンクホークスの鍬原拓也投手、佐藤琢磨投手、加藤洸稀投手、フェリックス投手が来季の戦力構想から外れていることが明らかになりました。
今回はこの4名の構想外報道について私が率直に思うことを述べていきます。
鍬原拓也
2023年オフにジャイアンツを戦力外となり、ホークスに入団した鍬原拓也投手。
2024年度の二軍成績がこちら。
登板数35,投球回数42.1,防御率2.55,被打率.255,WHIP1.39。
数字だけを見るとまずまずですが、中ロングをしたり大ピンチで火消しをしたりと、難しい場面を任されていた印象です。
やはり来年で29歳になる年齢的な部分もあり、今季中に支配下登録を掴めなかったのが大きかったのでしょうか。
当然、彼を欲しい球団はあると思いますし、最後の最後まで鍬原投手には戦い抜いてもらいたいなと思います。
4度の戦力外は誰にでもできる経験ではありません。
現役を引退した時に大きな財産となっていることでしょう。
佐藤琢磨
2021年育成ドラフト13位でホークスに入団した佐藤琢磨投手。
今季は主に三軍四軍で登板し、怪我無くフルシーズン戦い抜きました。
和製ヘルナンデス投手という印象で、投球割合のほとんどが150キロ前後のストレート。
ストレートの強さだけで勝負できる投手です。
そんな佐藤投手が構想外になった理由は、シーズン序盤に与えられた二軍での登板機会を活かせなかったからだと私は考察します。
たった2試合、されど2試合。
四球を連発するところを見せられると戦力として見られないのも納得です。
ただ、佐藤投手は登板を重ねる度に成長しており、フェニックスリーグ(10/9)で登板するぐらいまで評価を上げました。
ある程度ストライクゾーンで勝負できるようになったんです。
シーズン終盤の投球を見る限り、来季は期待の投手の1人として見られるだろうなと思っていたところ、まさかの構想外。
ホークスは貴重な中継ぎ左腕候補を失うことになりました。
佐藤投手にとってはホークスにいるよりも他球団に移籍する方が支配下のチャンスは高まるので、今回の戦力外通告をプラスに捉えて今後の野球人生を華やかなものにしてもらいたいです。
佐藤投手はまだ24歳。
中継ぎが足りないチームは間違いなく獲得に動くべき投手です。
加藤洸稀
2021年育成ドラフト6位でホークスに入団した加藤洸稀投手。
今季は4/6四軍戦での投球が本当に素晴らしかったものの、その投球を継続できず構想外となってしまいました。
ホークスは球のスピードが速い投手が多い中で、加藤投手のストレートは130キロ前後。
110キロ台のカーブやチェンジアップで緩急を付けようとしていましたが、独立リーグの選手にも簡単に対応されていました。
正直、加藤投手の構想外に関しては納得の結果です。
高校時代の最速が142キロなので、どこか痛めていながらも投げ続けていたんだろうなと思います。
あれだけの施設があって球速が伸びないのはおかしな話なので。
フェリックス
2021年オフにホークスと育成契約を結んだフェリックス投手。
制球難という課題はあるものの、最速160キロというスピードが魅力的な投手です。
今季は先発にも挑戦し、ある程度力を抜きながら制球重視で抑える術を習得しようとしていたので、良い取り組みだなと見ていて思っていました。
ただ、フェリックス投手にはどれだけ頑張ってもどれだけ結果を残しても乗り越えなければならない高い壁があります。
それが外国人枠です。
上記事でも述べていますが、ホークスの支配下外国人投手はモイネロ投手、オスナ投手、スチュワート投手、ヘルナンデス投手の4名。
この4名で来季もシーズンを戦っていくのはほぼほぼ決まりです。
さらには中日守護神ライデルマルティネス投手も狙っているという噂。
外国人枠の関係で5名の内1名は投げられないという緊急事態が起きます。
そんな激しい競争の中に、今すぐフェリックス投手が割って入れるとは思いません。
2~3年経てば、モイネロ投手が日本人枠になるので育成外国人投手にはチャンスが生まれます。
ただその頃にはフェリックス投手も27~28歳。
そんなに待っていられる年齢ではありません。
個人的な意見として、今回の構想外はプラスに捉えてます。
フェリックス投手にとっては、投げれる場所に移籍する方が絶対良いからです。
ホークスでの経験を次の環境で活かし、大投手になってもらいたいです。
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