2024/10/15、みやざきフェニックスリーグ福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルスが行われました。
結果は7-5でイーグルスが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、みやざきフェニックスリーグの打撃成績一覧も載せてます。
投手
前田悠伍
前田悠伍投手は5回無失点の投球でした。
全76球の内、ストライク56ボール20。
印象としては「味方のミスをカバー」です。
2回は1死一塁でイージーゴロをセカンド廣瀨隆太選手がエラー。
3回はサード井上朋也選手が強烈な打球を後逸(記録はヒット)。
良いプレーはもちろんあったものの、それ以上に前田投手の足を引っ張るようなプレーが目立ちました。
それでもゼロで抑えるあたりがエースの素質を感じます。
守備が完璧だったら、もっと少ない球数で、もっと長い回を投げていたでしょう。
球威さえ上げていけたら、来年から一軍でバリバリ投げれます。
投球術は言うことありません。
三浦瑞樹
三浦瑞樹投手は2回無失点の投球でした。
全29球の内、ストライク20ボール9。
印象としては「変化球のキレが良い」です。
ストレートの球速は常時140キロ以上で、140キロ中盤の球もあり打者を押し込めていました。
そのストレートに対して打者がタイミングを合わせていたので、なかなかストレートで空振りを奪うことは出来ませんでしたが、変化球では空振りが取れました。
10/5ファーム日本選手権では自信を失うような投球になってしまいましたが、そこからうまく立ち直ることができたのかなと思います。
今オフはさらにこのストレートの強さを磨き「一軍で勝てる投手」を目指してもらいたいです。
田浦文丸
田浦文丸投手は0.2回3失点の投球でした。
全33球の内、ストライク20ボール13。
印象としては「低めのチェンジアップを見極められる」です。
田浦投手と言えばチェンジアップ。
彼の生命線とも言える球です。
この球で今回は空振りが取れませんでした。
しっかり低めに投げ切っても見送られていたので、打者有利のカウントで勝負しなければならなくなりました。
チェンジアップが効かないのでスライダーを多投したりといろいろ考えながら投球していましたが、なかなか抑え込むのは厳しかったです。
真っすぐの強さも含めて、CSで投げれるような状態ではありません。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は0.1回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク5ボール1。
印象としては「決め球から入る」です。
2死一三塁のピンチで登場した鍬原投手。
当然、甘い所には投げられません。
ただ、いきなり初球の変化球が真ん中へ行ってしまいました。
完全な失投です。
この球を永田選手が見逃してくれたおかげで、かなり投球が楽になりました。
決め球のシンカーでカウントを取り、最後は内角のストレートで詰まらせ三ゴロ。
2球目以降は理想的な投球です。
又吉克樹
又吉克樹投手は0.2回4失点の投球でした。
全43球の内、ストライク22ボール21。
印象としては「自滅」です。
一軍で実績ある投手とは思えない投球でした。
一軍の打者を想定してなのか、武藤選手と黒川選手には全てコースに集め、結果的に四球。
さすがにもうストライクを取りたいという気持ちが働き、安田選手に2ボールから投じた真ん中のスライダーをしっかり捉えられライトオーバーの二塁打。
山﨑選手には全ての球をコースに集めていたものの中安。
入江選手には8球粘られ四球。
水上選手には2ボール1ストライクからインコースのシュートをうまく捌かれ中安。
CSで投げれるような状態ではありません。
コースに投げ切っても打たれるということは、球威が足りないのかなという気がします。
球威が足りないから余計にコースを狙って四球連発になってしまいます。
ストレートの強さが出てくれば全てが好転するでしょう。
中村亮太
中村亮太投手は0.1回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク3ボール3。
印象としては「いつもの投球」です。
中村投手はストレートに自信が無いので、ピンチではストレートをほとんど投げません。
逆にカーブやシンカーといった曲がりの大きな変化球に関してはかなりの自信を持っているので、ピンチで多投します。
今回はまさにそのような投球でした。
おそらくデータでも出ているとは思いますが、初見だとなかなか対応しづらいのかなと思います。
ピンチでストレートを投げないとなると、打者にとっては間違いなく有利に働きます。
何とかストレートでも押し込めるように球質を高めていきたいところです。
野手
みやざきフェニックスリーグのホークス選手打撃成績がこちら。(2024/10/15時点)
※10/13の試合結果は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、イヒネイツア選手と大泉周也選手。
イヒネ選手は4打数2安打1盗塁(単打1、二塁打1)
先日の三軍戦から状態が非常に良いです。
ボールがよく見えてますし、スイングの再現性も高いです。
この今の状態を単なる調子の良さで済ませるのではなく、自分の実力にまで落とし込めたら最高です。
三盗を成功させ、足でもアピールできました。
大泉選手は4打数2安打2打点(本塁打2)
本塁打2本と素晴らしいアピールができました。
大泉選手は9月の三軍成績がとんでもなかったので、間違いなく二軍でも打ってくれるだろうとは思っていましたが、その予想を遥かに上回る大活躍です。
打ったことはもちろん素晴らしいですが、それ以上に勝負師という表情が印象的です。
分かりやすく例えるならロッテの角中選手みたいな目をしてます。
井上朋也選手は逆方向への本塁打&初回にファインプレー。
3回のミスさえなければ、非常に大きなアピールとなってました。
リチャード選手も逆方向への本塁打。
記録していない10/13の結果も含めて、フェニックスリーグ7試合で6本塁打ととんでもないアピールをしています。
佐藤直樹選手はヒットこそ出なかったものの、捕手が弾いたところで三塁へ進塁する隙の無い走塁でアピール。
足と守備が佐藤選手の生きる道です。
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