2024/10/5、福岡ソフトバンクホークス対横浜DeNAベイスターズのファーム日本選手権が行われました。
結果は6-2でベイスターズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
CSで一軍に呼ばれそうな選手は果たして誰でしょうか。
全体的な感想
ファーム日本一をかけた大一番。
たった1試合で勝負が決まるということで、一発勝負の難しさを体感する試合となりました。
試合に出場したメンバーは今季の二軍で主力として活躍した選手ばかり。
彼らがいたから優勝できました。
これで負けたら仕方ないです。
1回1死二塁。
2回無死一二塁。
5回1死二三塁。
7回無死一二塁。
8回1死二三塁。
相手のミスもありながら、これだけのチャンスを1つも活かせませんでした。
逆に守備で廣瀨隆太選手の落球によって先制点を許すと、そこから相手打線に勢いが生まれました。
9回にはその廣瀨選手に2ラン本塁打が飛び出すものの得点はその2点だけ。
投打に精彩を欠きました。
若手選手はこの試合をただの1試合にするのではなく、一軍で活躍するための糧にしてもらいたいです。
投手
前田純
前田純投手は5回2失点の投球でした。
全92球の内、ストライク52ボール40。
印象としては「審判との相性が悪い」です。
今回の前田投手は4四球。
ぱっと見は制球を乱しているように見えます。
ただそんなことはありません。
いつも通りの前田投手です。
ビタビタのコースに投げ込んだ球を、全てボール判定にされてしまって苦しい投球になってしまいました。
甘い球はそこそこ投じており、特に初回の大田選手に対する5球目の高めに浮いたチェンジアップはヒヤッとしました。
そんな中でも、5回まで投げて失点は廣瀨選手の落球による2点で済んだので流石です。
三浦瑞樹
三浦瑞樹投手は0.0回3失点の投球でした。
全18球の内、ストライク12ボール6。
印象としては「地に足がついてない」です。
二軍で最優秀防御率のタイトルを獲ったとは思えない投球を披露しました。
本来の三浦投手ではありません。
いきなり先頭打者の井上選手に初球の真ん中近辺のストレートを弾き返されたところから始まり、そこから6連打で3失点。
ずっと打たれそうな顔をしていました。
動揺を隠しきれていません。
本来の三浦投手はインコースに強気に攻めていく投球が持ち味の投手。
ただ今回インコースに投げれたのは関根選手に1球だけ。
インコースが無いと判断すれば、甘く入った球にしっかり踏み込まれて打たれるのは当然です。
今季ワーストの投球を今季の最終戦にしたということで、来季に向けて気を引き締めるという意味では良かったと思います。
中村亮太
中村亮太投手は2回1失点の投球でした。
全15球の内、ストライク12ボール3。
印象としては「最高の火消し」です。
ここ最近の調子の良さを最後までキープすることができました。
6回無死満塁の大ピンチで登板し、石上選手を二ゴロ併殺、渡会選手を一ゴロに抑えました。
決め球はどちらもシンカー。
シンカーとカーブに自信を持っている投手なので、この球を打たれたら仕方ないという気持ちで投球したのだと思います。
7回には自信のあるカーブをフォード選手にうまくすくわれ、ライトへの本塁打にされましたが、あれは打った方を褒めるしかありません。
前打席で本塁打を放っていたということもあり、調子づいていたのでしょう。
一軍ではこのように低めに投げ切った球でも仕留めてくる選手が数多くいます。
そういった選手を抑えるようになるためには、カーブ&シンカーといった変化球に頼りすぎるのではなく、ストレートの強さを磨いていく必要があります。
古川侑利
古川侑利投手は0.2回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク6ボール3。
印象としては「最後までストレートを貫いてほしかった」です。
益子選手と楠本選手には、ストレート中心の力強い投球で押し込むことができました。
ただ、関根選手にはこの打席の前までに3安打を放っているということで、慎重に入ろうとして初球にカーブを投じました。
低めの球でしたがそれをうまく拾われライト前ヒット。
なんかこのヒットは勿体なく感じます。
この試合で3安打を打っている、一軍でも実績のある選手をストレートで押し込むことができたら、それはかなりの自信になったはずです。
カーブをうまく打ち返されても古川投手の次に繋がりません。
逆にあれだけストレートで押していた古川投手の初球のカーブを捉える関根選手は凄いです。
狙っていたのか、体が反応したのかは分かりませんが、見事な対応です。
ストレートはノーチャンスだと判断して、タイミングをずらす変化球にタイミングを合わせていたとしたら納得できます。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は0.1回無失点の投球でした。
全5球の内、ストライク3ボール2。
印象としては「甘いのは初球だけ」です。
石上選手に対して、初球のストレートが甘く入ったものの、その後は内外コースに投げ切り抑えることができました。
一軍に上がっても、間違いなくこういった場面でのワンポイント登板はあります。
その時の為に、1球1球の精度をさらに上げていきたいところです。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク9ボール8。
印象としては「153キロ」です。
最速153キロの力強い速球で打者を押し込んでいきました。
村川選手に打たれた二塁打はレフト石塚選手の追い方が悪かったです。
うまいレフトだったら確実に取れていました。
この日はホークス・ベイスターズ共にフライの落球が目立ちました。
風の影響も多少あったのでしょうか。
岩井投手はCS,日本シリーズでも間違いなく必要な戦力です。
野手
今試合のホークス選手打撃成績がこちら。
<スタメン>
<スタメン外>
打撃では吉田賢吾選手が3安打と当たっていました。
その周りが打てていれば得点に繋がったと思います。
廣瀨隆太選手は守備のミスの後に、引きずることなく無死一二塁の難しい場面での犠打を決め、9回に本塁打を放つ活躍をしたのは素晴らしいです。
メンタルの強さを感じ、プロ向きの性格だと思いました。
石塚綜一郎選手は9回の守備は課題ですが、2回のレフト線の長打コースの打球をダイビングキャッチで捕球したプレーは大ファインプレーでした。
本職の捕手だけでなく、一塁、外野とやることはたくさんありますが、この経験が来季以降に必ず活きます。
佐藤航太選手は初回に勢いをつけるレフト前ヒットを放っただけでなく、2回にライトの守備でも広い守備範囲を活かしたランニングキャッチを魅せました。
来季が高卒3年目とまだまだ若いですが、支配下を掴み取れる位置までもうあと少しです。
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