2024/9/20、福岡ソフトバンクホークス対くふうハヤテベンチャーズ静岡の二軍公式戦が行われました。
結果は4-1でホークスが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、9月二軍打撃成績一覧も載せてます。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
前田悠伍
前田悠伍投手は7.2回1失点の投球でした。
全89球の内、ストライク71ボール18。
印象としては「悔しい登板」です。
圧倒的なストライク率。
前田投手は今回の登板で完封する気満々だったでしょう。
それでも8回に捕まり、途中降板となってしまいました。
厳密には捕まったという程でもありません。
ウエスタンリーグ優勝の為に、勝つための采配を首脳陣がしたというだけです。
冷静に考えて、高卒1年目の投手が一軍で先発するために、二軍で長い回を意識して投球していることが凄すぎます。
少なくともホークスにとって彼が10年に1人の逸材であることは確かです。
8回は先頭打者バスケス選手を2球で簡単に追い込んでから3球目のストライクゾーンのストレートを打たれたので、次回登板では大胆さと慎重さを両立した投球を披露してくれるでしょう。
古川侑利
古川侑利投手は0.1回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク3ボール3。
印象としては「完璧な火消し」です。
8回表2死二三塁、同点の場面で登板した古川投手。
こんな場面で登板するということは、首脳陣から絶大な信頼を得ていることが分かります。
その信頼に応えました。
1球も甘い所へ投げることなく、篠原選手を空振り三振に打ち取りました。
古川投手からすれば、最悪四球でもという投球です。
もし、3ボール2ストライクから真ん中近辺にストレートを投げていたら、打たれても抑えてもどちらにしても評価は下がったと思います。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク12ボール7。
印象としては「先頭打者四球」です。
ストレートの制球がイマイチで、先頭打者の倉本選手に四球を与えました。
ただ、その後はスライダーやフォークを効果的に使い、打者を抑えました。
津森投手らしい投球ではなかったと思います。
9回の頭から登板するのではなく、同点で8回途中から登板できるようなレベルにまで状態を戻したいです。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手9月打撃成績がこちら。(2024/9/20時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、笹川吉康選手、吉田賢吾選手、仲田慶介選手の3名。
笹川選手は4打数2安打(単打2)。
ヒットを打ったこと自体は素晴らしいですが、この2本のヒットはどちらも犠打を失敗した後。
将来的に犠打のサインが出ない選手になれば何も問題ないですが、今の成績であれば小技もできる選手になることが求められます。
吉田選手は3打数2安打(単打1、二塁打1)。
1本目のヒットは紛れもないヒットですが、2本目のヒットはマウンド後方の内野フライを内野手が誰も触らなかったラッキー二塁打。
実質1安打です。
吉田選手はヒットを打ったことよりも守備走塁でのミスが目立ちました。
6回裏1死満塁で谷川原選手の打球をセンターの増田選手がファインプレーして、二塁走者吉田選手が飛び出して二塁もアウト。
3回表1死一塁で二直から併殺を狙った廣瀨選手の一塁送球が逸れ二塁進塁。
ファーストの吉田選手が前に弾いていれば二塁進塁は防げていた。
打つだけで一軍に上がるのは難しいので、総合的に起用したいと思わせるような選手にならなければなりません。
仲田選手は3打数2安打1四球(単打2)。
一軍昇格に向けて様々なポジションを守りますが、今回はライトでした。
正直、今の一軍はスタメンを奪えそうな選手が内外野共に多くいます。
9月は打率.381とハイアベレージをキープしていますが、この調子で打ち続ければ必ずチャンスは来ます。
柳田悠岐選手は実戦復帰となった打席でアウトにはなったものの良い当たりのライトライナー。
打つだけなら今すぐにでもいけそうな感じです。
CS、日本シリーズでは、できれば近藤選手と柳田選手の両方をスタメン起用したいので、どちらかは守備に就かなければなりません。
そう考えると、安心して守備を任せることができるようになってから一軍昇格するのかなという想像はつきます。
優勝する為に柳田選手の力が今すぐに必要という切羽詰まった状況ではありません。
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