今回のテーマは「2024年度ホークス構想外候補15名【8月編】」。
このままだと、来季の支配下契約が厳しいホークス選手をまとめました。
4月と7月にも同じことをしました。
1ヶ月前、4ヶ月前との変化にも注目しながらご覧ください。
まだまだアピールチャンスは残っているように見えますが、あっという間にもう8月の終わり。
二軍四軍は9月で全日程が終了。
三軍は10/10で全日程が終了。
一軍のペナントレースは10/4で終了予定。
残されたアピールチャンスはあと約1ヶ月です。
10/7からはフェニックスリーグがあるから大丈夫。
いや、全然大丈夫じゃありません。
アピールが足りない選手はあと1ヶ月で何とかしなければなりません。
今回挙げた選手の中に推しがいる方は、ここからさらに大きな声援を送り選手を後押ししましょう。
なぜ15名???
前回、前々回は2024年度ホークス構想外候補を10名挙げました。
ただ今回は15名。
その理由を説明します。
8/23現在、2024年度のホークスの支配下枠は70枠いっぱいに埋まっています。
つまり、今オフにドラフト等で選手を獲得したいとなった場合、選手枠を空けなければなりません。
例年、ホークスだけでなくNPB12球団全てで最低10名は支配下の戦力外選手が出ます。
そして、今回考えるのは最も多く構想外選手が出るパターンです。
2023年シーズンは18名のホークス支配下選手が戦力外,退団,育成再契約となりました。
※現役ドラフトの水谷瞬選手、人的補償の甲斐野央投手を含む。
現役ドラフト、人的補償を除くと16名。
今季はこの数字を超えないのではないかという予想はできます。
なぜなら昨季までホークスは3年連続で優勝を逃しており、選手の大幅な入れ替えが必須だったからです。
今季のホークスは絶好調。
これで今オフ支配下選手を大量放出となれば他球団が喜ぶだけです。
本題に入りますが、15名というのはドラフトで獲得する枠の7名と育成から支配下に上がる枠の8名の合計です。
2023年度の空いた18枠の内訳は、ドラフト7、育成~支配下8、外国人野手1、FA(Aランク選手)1、現役ドラフト1。
2024年度は来季以降も見据えて、既にジーターダウンズ内野手を獲得。
つまり15名の構想外選手を出すと、昨季と同じだけ枠が空くということになります。
ドラフトや育成~支配下以外の補強で考えられるのが、FAでCランク選手を獲得、メジャーリーグに挑戦していた選手の獲得、もしくは中日守護神ライデルマルティネス投手の獲得、2対1トレードで選手を獲得、他球団の戦力外選手を獲得。
これによって、育成~支配下の枠が減ったり、ドラフトの獲得枠が減る可能性はあります。
※支配下選手枠の増減が無い補強を今回は考慮していません。例:1対1トレード、現役ドラフト、人的補償が発生するBランクの巨人大城選手をFAで獲得
これらを踏まえ、最高で15名、最低で10名の構想外選手が出るということです。
支配下選手としては、ドラフトや新たに獲得を検討している選手よりも自分の方が上だということを何としても示さなければなりません。
存在感を示す選手が多ければ多いほど、構想外選手の数は減ります。
そういった意味でこれからの1日1日は大切です。
複数年契約選手は考慮しない
今回名前を挙げる構想外候補選手の中で複数年契約選手は考えていません。
トレード等で移籍するパターンはもちろんありますが、基本的に来シーズンもホークスに残ることが確定している選手なのでどんなに成績が悪くても退団のイメージができないからです。
だから私は複数年契約が嫌いです。
より深くこの意図を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
2024年度の複数年契約選手一覧、2025年度の複数年契約選手一覧も載せてます。
また、武田翔太投手個人に関しては、こちらの記事で述べてます。
構想外候補
これから構想外候補を15名述べていきます。
気分を害する可能性のある方はご覧にならないでください。
笠谷俊介
高卒10年目で27歳の笠谷俊介投手。
彼を4月,7月と同じく構想外候補に選んだ理由は、「いつまで経っても一軍に呼ばれないから」です。
春季キャンプから現在に至るまで常に元気に投げ続けており、二軍での防御率も2.59とまずまず安定してます。(2024/8/22時点)
ただ、先頭打者に簡単に四球を与えたりと、数字以上に信頼を勝ち得ていません。
球の力は十分に持っている投手なので、きっかけさえあればというところです。
木村光
大卒2年目で24歳の木村光投手。
彼を4月,7月と同じく構想外候補に選んだ理由は、「怪我と結果」です。
二軍戦の防御率は4.56。(2024/8/22時点)
プロ1年目は支配下登録されるも怪我で苦しみ、今季も怪我。
怪我をよくする投手で、今季は結果が残せていないとなると育成再契約の可能性が高いのかなという気はします。
川原田純平
高卒4年目で22歳の川原田純平選手。
彼を4月,7月と同じく構想外候補に選んだ理由は、「試合に出ていないから」です。
守備が持ち味の選手ですが、打撃は課題で、今年はその課題をどう克服するかを楽しみにしていました。
ただ足の怪我によって、アピールをする場すらまだありません。
来年は育成再契約が濃厚です。
ウォーカー
今年33歳を迎えるウォーカー選手。
彼を4月,7月と同じく構想外候補に選んだ理由は、「打てていないから」です。
ウォーカー選手は守備面で期待をされている選手ではないので、とんでもなく打つ必要があります。
ただ、8/22時点で二軍打率.215,本塁打7,打点25と突出した成績を残せていません。
新外国人野手のダウンズ選手も加わり、チーム内の立場はさらに危うくなってきてます。
谷川原健太
高卒9年目で27歳の谷川原健太選手。
彼を4月,7月と同じく構想外候補に選んだ理由は、「目立った活躍ができていないから」です。
春季キャンプ、オープン戦で海野隆司選手との第2捕手争いに負け、今季は二軍戦での出場が続きます。
その二軍でも今季は打率.281,本塁打0,打点14とそこまで目立った打撃成績を残せていません。(2024/8/22時点)
チームの編成を考えた時に、1997年世代だけ捕手が2名もいてバランスが悪いというのも渋々構想外候補に選んだ要因です。
和田毅
大卒18年目で43歳の和田毅投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「和田投手を必要としなくなったから」です。
近年のホークスは先発投手に苦しんでいました。
だから、イニングを消化できなくても5回まである程度安定して投げてくれる和田投手の存在感は大きかったです。
ただ、今季のホークスは和田投手以上にイニングを消化できるQS率の高い投手が揃っている状況。
チーム状況が良いことが和田投手にとっては悪い方に働いてます。
石川柊太
大卒11年目で今年33歳を迎える石川柊太投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「和田投手と同じ」です。
石川投手は先発中継ぎどちらもこなせる使い勝手の良い投手。
2021年には開幕投手も務めました。
ただ、現在のピッチングスタッフを見渡した時に、石川投手がいなくても十分やっていけるメンバーが揃っています。
30代のベテラン選手がチームの軸になれていないことを考えると、構想外の可能性がゼロとは言い切れません。
国内FA権を取得すれば、石川投手は補償の要らないCランク選手なのでそれを行使するという可能性もあります。
中村晃
高卒17年目で今年35歳を迎える中村晃選手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「一年一年が勝負だから」です。
中村選手がホークスの功労者なのはご存じの通り。
ただ、今季は「代打出場」がメインで難しい調整が強いられるという部分を踏まえても、成績が悪すぎます。
同じくホークス黄金時代を支えた松田宣浩選手は成績がガクッと落ちた2022年オフにホークスを退団し、ジャイアンツに移籍したことを考えると、中村選手もそうなるパターンはあります。
生海
大卒2年目で24歳の生海選手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「試合に出られないから」です。
2024年1月の自主トレ中に打球が頭に直撃し、左側頭葉脳挫傷と診断。
競技復帰には1年から1年半を要するそうです。
普通に考えると今オフは一旦育成再契約して、また1からのスタートになるでしょう。
田上奏大
高卒4年目で今年22歳を迎える田上奏大投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「試合で投げていないから」です。
背部痛からの復活を目指してリハビリ中の田上投手。
もちろん将来のエース候補として期待する部分はあります。
ただ、今季は1試合も試合で投げていないので、一旦育成再契約となる可能性は十分あります。
中村亮太
大卒4年目で26歳の中村亮太投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「一軍で打ち込まれたから」です。
二軍ではある程度まとまった投球ができる中村投手。
ただ、一軍ではストレートが全くと言っていいほどに通用していません。
前回支配下登録された2022年度に打ち込まれ、今回支配下登録された2024年度も打ち込まれるとなれば、戦力として見られなくなるのも仕方ないのかなという気はします。
風間球打
高卒3年目で今年21歳を迎える風間球打投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「二軍に上がれないから」です。
風間投手は強いストレートとフォークボールが武器の投手。
ただ、それを活かしきれないコントロールの悪さがあります。
三軍四軍で投げてる投手の中でも、風間投手の投球の不安定さは5本の指に入るくらいなので、ドラフト1位とはいえ支配下に残るのは厳しい気がします。
野村勇
社卒3年目で今年28歳を迎える野村勇選手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「成績が年々下降しているから」です。
野村選手のプロ1年目は97試合に出場し10本塁打10盗塁を記録するなど、将来の主力として大いに期待を集めました。
ただ、2年目3年目はその持ち前の長打力を存分に発揮できていません。
守備走塁だけでも必要とされる可能性はありますが、川瀬晃選手に加えてダウンズ選手も加わり、立場はかなり怪しくなっています。
緒方理貢or佐藤直樹
大卒4年目で今年26歳を迎える緒方理貢選手と社卒5年目で今年26歳を迎える佐藤直樹選手。
彼らを構想外候補に選んだ理由は、「編成上の問題」です。
緒方選手と佐藤選手のどちらも今季は外野の代走守備固めを中心に存在感を発揮してます。
構想外になる要素なんて本来どこにもありません。
ただ、現状は柳田悠岐選手という絶対的レギュラーがいないことで、代走守備固めの枠が多く空いているという見方もできます。
柳田選手が一軍に戻ってくると、外野の代走守備固め要員は川村友斗選手の次を2人が争う形になるのかなと思います。
争って敗れた方は二軍で調整という形になりますが、「守備力と走力」で一軍に居た選手が二軍に行くと起用は難しいです。
二軍では、将来的に主力になってほしい選手の打席数を確保したいからです。
守備固め走塁が中心になりますが、そこで少しでも打撃をアピールして支配化選手をキープできるかに注目です。
板東湧梧
社卒6年目で今年29歳を迎える板東湧梧投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は、「球速が出ていないから」です。
板東投手はプロ2年目から頭角を現し、そこから4年連続で安定した成績を残しました。
今季は開幕ローテーションに入るぐらいのステップアップを期待されていたものの、未だ一軍登板はゼロ。
本来は常時140キロ後半、最速154キロのスピードボールを投げつつ多彩な変化球で打ち取っていくのが彼の持ち味であるのに、現在は140キロ前後のストレートしか投げることができません。
春季キャンプの時はそこまで心配していませんでしたが、ここまで状態が上がらないとなると流石に心配です。
今の状態でシーズンを終えたなら育成再契約、もしくはリリースになってしまう可能性は十分あります。
その他の候補
15名の中には含めませんでしたが、そこに含めてもおかしくないような選手は3名います。
尾形崇斗投手、リチャード選手、渡邉陸選手です。
尾形投手の球の強さは一級品。
ただ、ここ最近はコントロールに苦しみ四球を連発する場面が二軍でも一軍でも見られます。
リチャード選手のパワーは一級品。
ただ、未だ打撃の確実性が上がってきません。
渡邉選手は将来の正捕手候補。
2022年に頭角を現したものの、そこからの2年間は怪我もあり伸び悩む日々が続きます。
もし現時点で構想外候補の15名が全員リリースされたなら、現役ドラフトはこの3名の中から選ばれる可能性が高いです。
個人的に構想外15名はさすがにあり得ないと思っているので、例えば構想外は候補の中の13名で、現役ドラフト提出選手はその中の残った2名になりそうな気はしてます。
※あくまでも2024/8/23時点での話です。
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