2024/8/7、福岡ソフトバンクホークスvs千葉ロッテマリーンズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-2でマリーンズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては8月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
初回に栗原陵矢選手の2ラン本塁打で先制するも、その裏に大津投手が4点失い、そのまま点差が変わることなく試合が進み、最後は2点突き放されて敗戦。
初回の攻防が勝敗を分ける結果となりました。
今回の試合は非常にシンプルです。
マリーンズ打線はホークス先発大津投手を攻略。
ホークス打線はチャンスを数多く作るものの3併殺等でチャンスを活かせず。
投打がバッチリ嚙み合わなかった。
それだけです。
こういう試合は案外スッキリと切り替えられます。
8/8の先発はホークスが石川投手、マリーンズが佐々木投手。
名前だけを見ると圧倒的にマリーンズが有利です。
今オフにもメジャーリーグに行く可能性のある投手ですから。
ただ、石川投手は今回の登板に野球人生をかけてます。
その気持ちがボールに乗り移り、ホークスを勝利に導いてくれたら最高です。
投手
大津亮介
大津亮介投手は4回4失点の投球でした。
全67球の内、ストライク47ボール20。
印象としては「試練」です。
今登板の大津投手は初回に4失点してしまう最悪の立ち上がりとなりました。
ただ、投球内容を見てみるとそんなに悪くありません。
1番の岡選手には追い込んでからのフォークが浮いてしまいセンター前ヒット。
2番の藤岡選手にはこちらも追い込んでから、インコース低めのストレートを捉えられてライトオーバーの二塁打。
3番のポランコ選手にも追い込んでから、外角のチェンジアップを拾われてライトへの本塁打。
藤岡選手とポランコ選手には失投ではない球を捉えられてます。
4番のソト選手に二塁打を打たれた球と6番藤原選手にタイムリーを打たれた球は甘く浮いてきた変化球なので、そこに関しては何も言えません。
いつも大津投手先発時の先発マスクは海野捕手で今回は甲斐捕手。
これが悪い影響を及ぼしたのではないかという意見もあるとは思いますが、私はそうは思いません。
大津投手が投げたくない球であれば首を振ればいいだけなので。
単純に大津投手をマリーンズ打線が上回った。
それだけです。
藤岡選手は2打席目でも、失投が1球も無い中で粘って7球目の外角のチェンジアップを捉えてヒットにしていたので、大津投手とタイミングがバッチリ合っていたことが分かります。
このような打者は抑えることを諦めた方が良いです。
ただ、今回のようにその前後の打者にも打たれると勝負せざるを得ません。
非常に難しい所です。
大津投手の今季序盤は、プロで先発初挑戦にもかかわらず無双していました。
そうなると、当然各球団は必死で分析してきます。
このカウントではこの球種を投げる可能性が高いとか、逆にこのカウントではこの球種を投げないとか。
今回はそれが上手くハマってしまいました。
今がまさしく大津投手にとって、もう一回り成長するための試練です。
次回登板でどのような投球を見せてくれるのかに注目です。
長谷川威展
長谷川威展投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク9ボール5。
印象としては「勝つための継投」です。
4回裏に大津投手がこの試合で初めて三者凡退投球したということもあり、まだまだ投げそうな感じはしていました。
ただ、そんな中で長谷川投手にスイッチ。
ホークスとしては勝ちを意識した継投を実施しました。
おそらく次の試合が石川投手と佐々木投手のマッチアップということで、この試合は勝っておきたいという思いがあったのでしょう。
その期待に長谷川投手は応えてくれました。
先頭の藤岡選手は真ん中のストレートで見逃し三振。
ポランコ選手は外のスライダーで空振り三振。
ソト選手は真ん中のスライダーでセンターフライ。
時折真ん中に入る場面もありましたが、各打者がタイミングを取れていなかったので助かりました。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク15ボール6。
印象としては「ストレートかフォーク」です。
ストレートとフォークの2球種だけで真っ向勝負を挑み、何とか無失点で凌ぎました。
走者を出すまでは、大胆に真ん中にストレートを投げ込んでいましたが、走者を出してからはしっかりコースに投げ込んでいたのが印象的です。
このような投げ分けができると大崩れはしないと思います。
山本選手には低めに投げ切ったストレートを長打にされたので、彼にストレートを投げるのは危険だと察知しました。
中村選手は4球目の真ん中のストレートをヒットにしましたが、その1球前の高めのボール球のストレートにスイングをかけていたのでよっぽどストレートに張っていたことが分かります。
あのスイングを見ると、次はフォークを投げたくなるものですが、その裏をかいてまたストレート。
裏をかいたつもりが表になってしまいました。
まぁそういうこともあります。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク10ボール5。
印象としては「リベンジ」です。
前日の前回登板では、小久保監督に苦言を呈される投球をしました。
そして、今回はそのリベンジを果たしました。
結果としては、四球で走者を1人背負うものの、併殺打もあり打者3人で終える投球。
投球内容はまずまずです。
先頭打者岡選手に対する勝負球は甘く入っていましたし、ポランコ選手には2球連続で真ん中のストレートを投じました。
ただ、前回と比べて目の色が違ったのははっきり分かります。
何としても抑えるという気迫がボールに乗り移っていたので、真ん中でも打者を差し込んでいました。
この目で投げ続けていれば今後も大丈夫です。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回2失点の投球でした。
全41球の内、ストライク19ボール22。
印象としては「自滅」です。
もったいない。
その一言に尽きます。
球威で押し込めるものは持っているのに、ボール球先行になってしまうと何にもなりません。
今回は左打者の内側に引っかける投球が多く目立ちました。
メンタル的なものなのか、技術的なものなのかは分かりませんが、それが尾形投手を苦しめました。
佐藤選手には3ボール1ストライクからカウントを取りにいった真ん中のストレートを捉えられ、一二塁間を抜けるヒット。
そして次の藤原選手にはストライクが1球も入らず四球。
打たれたくないという気持ちがボールに表れました。
中村選手に対しては腹をくくって初球2球と真ん中でカウントを取り、最後は低めの変化球で空振り三振を奪う投球を見せたものの、その次の和田選手にも四球。
2死満塁で対峙した小川選手にはストレート4球を投げて3ボール1ストライクというカウントにしてしまい、そこからもう変化球は投げられなくなりました。
結局9球連続でストレートを投じ、最後は高めのストレートを捉えられタイムリー。
当然の結果です。
野手
ホークス選手の8月一軍打撃成績がこちら。(2024/8/7時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合のホークス選手はヒットや四球で出塁はするものの、それが続きませんでした。
そういう時もあります。
そんな中で私が注目したいのが佐藤直樹選手。
8回に代打で登場し、左中間への二塁打。
一軍昇格後、1打席目で結果を残しました。
二軍では走攻守に渡って存在感を発揮し続けてきましたが、その実力を一打席目から出せるのは本当に素晴らしいです。
次の試合ではセンターでスタメン出場があるのではないでしょうか。
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