2024/7/27、福岡ソフトバンクホークス四軍対北九州下関フェニックスの交流試合が行われました。
結果は10-0でフェニックスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については7月の四軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
小林珠維
小林珠維投手は3回10失点(自責点4)の投球でした。
全63球の内、ストライク42ボール21。
印象としては「力負け」です。
初回から味方のエラーが3つも飛び出すという苦しい状況。
大量失点は仕方ない部分があります。
それでもさすがに10失点はやりすぎです。
初回はほとんど球が真ん中に集まっていました。
ただ2回3回と進むにつれ徐々に修正はされてきたので、修正能力はあると思います。
今回の投球で一番気になったのは、初回の先頭打者中田選手に初球の高めストレートをライト前に弾き返されたところ。
投手としては一番力が伝わる球で、ファールや空振りを奪いやすいにもかかわらず、その球を1球で捉えた。
純粋にレベルの高さを感じました。
その後も低めに投げ切ったフォークボール、外角に投げ切ったストレート、外から入ってくるカーブと、ことごとく小林投手の失投以外を捉えたフェニックス打線。
末恐ろしい打線です。
小林投手からすると何も通用しなかったという感想を抱いているはずなので、今登板をもう一段階自分を高める良いきっかけにしてほしいです。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク9ボール10。
印象としては「警戒」です。
小林投手があれだけ打たれたのを見ているので、宮﨑投手は警戒しながらボール先行の投球を披露しました。
ボール球を投げようとしていたのではなく、より良い所に投げようとして結果的にボール球が増えたという印象です。
19球の内、変化球を投じたのは1球のみ。
あとの18球は全てストレート。
甘く入ったのは1球だけであとはしっかりコースに制球できていました。
だから四球は1つ出しましたが、無安打投球で終えることが出来ました。
村上舜
村上舜投手は2回無失点の投球でした。
全28球の内、ストライク19ボール9。
印象としては「村上投手じゃないみたい」です。
こんなにストライク先行の投球ができるなんて、今年の村上投手らしくありません。
ストライクゾーンで勝負すると、当然彼には球の力があるので抑えることができます。
ヒットを許す場面もありましたが、ストレートとスライダーの両方で空振りを取れていましたし、球の質は問題ないです。
あとは今回のような投球をどれだけ継続できるかです。
今回の投球がまぐれじゃなくいつも通りだと首脳陣に思わせることができれば、二軍で投げさせてみようとなるはずです。
田浦文丸
田浦文丸投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク13ボール5。
印象としては「投球の精度が上がってきた」です。
復帰3戦目にして、実戦感覚というか、投球の質が上がってきました。
粘られて四球を出す場面がありましたが、粘られても決して甘い所に投げることなく、コースで勝負することができていました。
チェンジアップを投球の軸になるぐらい投げてほしいなと思ったりもしましたが、ストレートとスライダーを軸に安定した投球だったと思います。
次回登板では四球すらも出さずに、完璧な投球を期待です。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク7ボール2。
印象としては「球威抜群」です。
小林投手の投球を見ていたら普通は怖くなって、コースコースになるものです。
ただ佐藤投手は違いました。
真ん中真ん中真ん中です。
真ん中から高めにストレートを投げ続け、球威で押し込みました。
最後見逃し三振に打ち取ったスライダー以外は全てストレートです。
佐藤投手は今後もこういうスタイルでいくべきだと思います。
コースを狙いすぎて四球になり、自滅するパターンがここ最近は特に多かったからです。
ヘルナンデス投手のような球威制球抜群の投球はまだ厳しいかもしれませんが、球威抜群の投球なら十分可能です。
圧倒的な球威に今後も期待です。
野手
ホークス選手の7月四軍打撃成績がこちら。(2024/7/27時点)
<スタメン>
<スタメン外>
今試合で打撃面で目立つ選手はいませんでした。
非常に残念です。
ただ守備で目立つ選手はいました。
センターを守った重松凱人選手です。
1回と6回の二度に渡ってファインプレーを記録しました。
1回のプレーは、小林投手が連打を許しどうしようもない状態の時。
センター前に落ちそうな打球を快速飛ばして頭から飛び込んで捕球し、飛び出した二塁走者も刺してダブルプレー。
小林投手を救いました。
6回のプレーは、村上投手の2イニング目の先頭打者。
こちらもセンター前に落ちそうな打球に頭から飛び込み捕球しました。
10-0という点差は関係なく、プロとして最善のプレーを心掛けるその姿勢は当たり前ですが最高です。
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