2024/5/28、福岡ソフトバンクホークスvs読売ジャイアンツの一軍公式戦が行われました。
結果は2-0でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては5月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合の大きな注目ポイントは6回7回の攻防ではないでしょうか。
6回表はホークスが2死満塁のチャンスを作るもそこで点が取れない。
6回裏はジャイアンツが無死一三塁のチャンスを作るもそこで点が取れない。
7回表にホークスは今季初打席の柳町選手のヒットや周東選手の22打席ぶりのヒット、今宮選手の四球で1死満塁のチャンスを作り柳田選手のショートゴロで1点。
どちらのチームも決め手に欠ける攻撃を続けながら、最後はホークスが先制後の「次の1点」を取れたことで優位に試合を進めました。
ホークスにとっては交流戦の1試合目に3連敗の悪い流れを切れたことは非常に大きいです。
5/29先発はホークスが大関友久投手、ジャイアンツが堀田賢慎投手。
またここから連勝を伸ばしていきましょう。
投手
有原航平
有原航平投手は6回無失点の投球でした。
全99球の内、ストライク59ボール40。
印象としては「さすがエース」です。
3連敗中のチーム状況でエースに求められることは、とにかくチームを勝たせること。
勝たせるためには長い回を投げることよりも、ゼロで抑えることの方が重要です。
そういった意味で今回は素晴らしい投球でした。
有原投手自身の状態はそこまで良くなかったです。
序盤は特に制球が定まらず、力で押す場面が多く見られました。
いつもの有原投手ではないのは野手陣も感じており、4回の甲斐選手の盗塁阻止や5回の柳田選手のランニングキャッチ等、守備で有原投手を盛り立てました。
有原投手が特に力を発揮した場面が6回裏。
先頭の立岡選手に対して2ボール2ストライクからの6球目の低めのチェンジアップがボール判定。
そしてその後四球。
この試合の主審の方はこれまで低めの球を取っていました。
廣瀨隆太選手の2打席目の3球目なんかは低めのボール球をストライク判定して驚いたほどです。
切り替えていきたいところで、次の丸選手はセカンドへの内野安打。
リクエストをしていたら本当はアウトでした。
この無死一三塁のピンチで、オコエ選手の謎のバントで助けられながら、ジャイアンツのクリーンナップを抑えて無失点。
これが勝てる投手の投球です。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク13ボール9。
印象としては「三者連続三振」です。
先頭の岸田選手に対しては制球が定まらず四球。
次のヘルナンデス選手にはヒット性のファールを打たれ、その次の泉口選手には追い込んでから粘られる。
かなりタフな投球ではありました。
ただ、自慢のストレートを前に弾き返されなかったことが、最後までヘルナンデス投手を救いました。
加えて7回表に味方が1点を追加して2点差の展開になっていたことも大きかったです。
1点差であれば無死で出塁を許したところで代走という可能性もありました。
走者を気にしながらの投球を余儀なくされるので、より緊張感は高まっていたことでしょう。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク9ボール2。
印象としては「近藤選手のファインプレーにも助けられた」です。
前回登板では、マリーンズ打線の好調さに飲まれた部分もありましたが、それ以上に球が真ん中に集まっていました。
今回に関しても制球の部分ではあまり変化は無かったように感じます。
ただ、前回よりも力で押せてました。
結果的にアウト3つの内、2つを三振で奪う好投。
素晴らしいです。
打順の巡りを考えると、8回は1人走者を出せばホームランのある岡本選手に回るので、絶対に3人で終わらせたかったはずです。
そう考えると、吉川選手のレフト前に落ちそうな打球に飛びついた近藤選手のファインプレーは非常に大きかったです。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク10ボール7。
印象としては「良い調整期間」です。
松本投手は登板間隔が空いたことによってらしくない投球を披露していたので、オスナ投手も心配でした。
オスナ投手の前回登板は5/18の西武戦。
実に10日も空いてます。
先頭の岡本選手には低めをしっかり突いていくものの、最後は四球。
本塁打が1本出ると同点の展開です。
ただここで落ち着いていたのがオスナ投手。
坂本選手には外のスライダーで空振り三振、岸田選手には内に食い込むツーシームで詰まらせセカンドゴロゲッツー。
投げミスはゼロでした。
この10日間は精密な制球力を取り戻すという意味で、すごく良い時間だったのではないでしょうか。
野手
ホークス選手の5月一軍打撃成績がこちら。(2024/5/28時点)
一軍昇格後、代打で即結果を残した柳町達選手。
彼はチームの起爆剤になり得ます。
柳町選手がヒットを放った直後に周東佑京選手が5/21以来22打席ぶりのヒット。
もし柳町選手がいなかったら、おそらくこのヒットは生まれていなかったでしょう。
また、今季は代打として起用が続いている中村晃選手にも刺激を与えます。
柳町選手と中村選手は同じタイプの打者。
年齢は柳町選手が27歳で中村選手が今年で35歳。
同じような成績を残したなら柳町選手が優先されるのは当然です。
中村選手は2024年シーズンでこれまで放ったヒット13本全てが単打、そして打率.200,出塁率.257。(5/28時点)
代打を中心に結果を残すのは難しいとは思いますが、結果を残しているとは言い難い状況です。
こう考えると、柳町選手としては外野のレギュラーポジションを狙うとともに、代打の一番手も狙っていくべきだと思います。
一軍に居て当たり前だった中村選手が、柳町選手の存在によって競争意識が芽生え結果を残し始めると、さらにチームは良い方向に進みます。
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