2024/4/30、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は8-0でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返り、次戦以降の戦い方を考察していきます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
全体的な感想
エース有原航平投手は余力を残して8回無失点。
打線は14安打8得点。
何も言うことはありません。
前カードの4/27~29ライオンズ3連戦の内、2試合が延長試合。
野手はもちろん、中継ぎ投手の登板過多は気になっていました。
この試合では先発が有原投手ということもあり、中継ぎエースの松本裕樹投手をベンチから外す策がとられました。
つまり、本気で勝ちにいくというよりも、有原投手に中継ぎ投手のリフレッシュを託された形です。
結果的に勝ちパターンの投手を1人も起用せず、尚且つ勝利で試合を締めくくることに成功。
最高の形です。
点差が少なければ9回も有原投手の続投が考えられましたが、打線が8点も取ってくれたので二軍から上がってきた岩井俊介投手のアピール登板も叶いました。
5/1のホークス先発は大関友久投手。
5連戦の最終戦を良い形で締めくくってほしい所です。
有原投手のおかげで勝ちパターンの投手3名(松本投手、津森投手、オスナ投手)は2日間の休養が取れており、その他の投手も岩井投手以外はしっかり休めてます。
さらに5/2は試合がありません。
中継ぎ総動員で勝ちに行けます。
投手
有原航平
有原航平投手は8回無失点の投球でした。
全100球の内、ストライク77ボール23。
印象としては「初回のゼロが大きかった」です。
有原投手はこの試合が始まるまでの11失点の内、約半分の5失点が初回に与えたものでした。
立ち上がりが特に苦手な投手です。
そんな有原投手に対してイーグルス打線の初回の攻撃が最悪でした。
ホークスからしてみれば最高です。
小郷選手、村林選手、浅村選手。
それぞれの初球に真ん中でストライクを取りにいったにもかかわらず、各打者がスイングをかけませんでした。
投げた球種は小郷選手にカーブ、村林選手にカット、浅村選手にストレート。
浅村選手には、さらにもう1球真ん中のストレートを投じ、初回だけで計4球の危ない球。
ただ、2回以降は3球程度しか長打を喰らってもおかしくない甘い球はありませんでした。
これが有原投手の修正能力の高さです。
イーグルスの打者としては、待っている球と違ったから振らなかったのかもしれませんし、チームの戦略上球数を投げさせたいから振らなかったのかもしれません。
今回の対戦でアプローチの仕方が間違っているとはっきり分かったと思うので、次回対戦する際は初回からガンガン来ます。
有原投手がそうやって対策してきた相手に対して、どのような投球を披露するかが楽しみです。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「球の力でゴリゴリ」です。
今回の投球では小郷選手と伊藤選手に対して、甘く入る球がありました。
ただ、150キロオーバーの力強い速球で押せていたので、ヒットやホームランにされなくて済みました。
岩井投手が一軍で投げてる時と二軍で投げてる時では球の質が違います。
一番違うのはスライダー。
一軍では甲斐選手が絶対に止めてくれるという安心感があるので思い切って投げることができていますが、二軍では後ろに逸らしてしまう場面があったため力をセーブして投げる傾向があります。
力をセーブして腕の振りが弱くなると、当然打者も見切りやすくなります。
そういうことなので岩井投手には一軍に居続けて欲しいです。
いくら150キロオーバーの速球とはいえ一軍だと捉えてくる打者はいるので、次回登板では良い当たりを喰らわないコースにしっかり投げ切ってほしいです。
野手
ホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/4/30時点)
本当に頼もしい打線です。
周東佑京選手は5打数2安打1打点。
柳田悠岐選手は4打数1安打1本塁打1打点。
山川穂高選手は4打数3安打1本塁打1打点。
近藤健介選手は4打数4安打。
川村友斗選手は2打数1安打3四球。
三森大貴選手は4打数3安打3打点1盗塁。
サードとキャッチャーの選手が打ち出すともう止まらなくなります。
個人的に注目しているのが、周東選手と川村選手のDH制の無い交流戦のビジターゲームでのセンター争いです。
普通にいけば周東選手ですが、ここ最近は川村選手が相手投手から柳田選手や近藤選手と同じ扱いをされ始めています。
5月に入ってからもこの調子をキープすることができれば、川村選手が周東選手よりも序列が高くなる可能性は全然あります。
このように調子が良い選手同士での競争があることが今のチーム状況に繋がってます。
二軍にも柳町達選手が控えているので、今一軍に出ている選手は一瞬も気が引けませんし怪我もできません。
また、セカンドのポジション争いも熾烈になってきます。
三森大貴選手は牧原大成選手が離脱してチャンスを貰えた2試合目に大活躍。
仲田慶介選手も先日は高橋光成投手からプロ初ヒット。
川瀬晃選手は先日の試合でサヨナラタイムリー。
こうやってセカンド争いが過熱すればするほど、サードの栗原選手にも刺激を与えることになります。
栗原選手よりも打つならサードでも起用してみようとなるからです。
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