2025/10/7、福岡ソフトバンクホークスの田浦文丸投手と長谷川威展投手が来季の構想から外れていることが明らかになりました。
今回はこの構想外報道について私が率直に思うことを述べていきます。
田浦文丸
田浦投手の構想外は結果を見ると納得です。度重なる怪我もあり、2年続けて一軍の戦力になれませんでした。
今季の春は長谷川威展投手の怪我やヘルナンデス投手の不調が重なり、左の中継ぎにとってはこれ以上ない大チャンスではあったんですがそのチャンスを活かせないとなると致し方ありません。
キャリアハイの2023年シーズンは伝家の宝刀チェンジアップやスライダーで空振りを奪う姿が印象的でしたが、このような投球ができたのはストレートの走りが良かったからです。最近の田浦投手はストレートの走りが悪く、変化球が良いところへ決まっても打者に振ってもらえず厳しい投球が続きました。
現在の年齢は26歳。「期待の若手」として我慢して契約してもらえる時期は過ぎました。
来季はどこのチームでプレーするか分かりませんが、再来年以降もプロとして居続ける為にはとにかく結果が求められます。ストレートの強さがどこまで戻ってくるかに注目です。
長谷川威展
長谷川投手の構想外はとにかく支配下枠を空けたかったから。トミージョン手術の影響で今季は一軍登板どころか実戦登板さえありませんでしたが、実力的には貴重な左の中継ぎを構想外にする理由なんて1つもありません。昨季2024年オフは澤柳亮太郎投手が同じパターンで構想外となりました。
長谷川投手には育成契約を打診しているそう。当然のことです。昨季2024年度は登板間隔が空く難しい調整の中、32登板で防御率2.49と素晴らしい結果を残しました。彼がいなければヘルナンデス投手の負担はかなり大きくなっていたでしょう。
ただ、球団が育成契約を打診していることと、長谷川投手が育成契約を受け入れることは全く別のこと。構想外から育成再契約の過程で自由契約を挟むので、長谷川投手からすれば支配下で契約したいという球団に移籍することも可能です。
私が長谷川投手だったらかなり迷うと思います。ほとんどのチームが左の中継ぎには苦労しているからです。わざわざホークスの育成という修羅の道を選ばなくてもいくらでも選択肢はあります。ホークスファンとしては何が何でも残留してほしいですけどね。長谷川投手がこれからどのような判断を下すのかに注目です。
2人が構想外になった決め手
田浦投手と長谷川投手。彼らが今回構想外になった一番の決め手は大江竜聖投手の加入です。
同じく左の中継ぎで同世代の大江投手が加入していなければ、少なくとも長谷川投手は構想外を言い渡されることは無かったでしょう。仮に彼らがいなくても大江投手がいるという安心感を16登板だけですが一軍の舞台で存分に見せつけていました。
大江投手の凄いところは「コントロール」。セリーグで培ってきた緻密な野球を体現できています。球威に関しては大江投手よりも凄い投手はいくらでもいますが、ここぞの場面での1球の精度はチームでもトップクラスです。
もし長谷川投手が来季ホークスに残留するとなった場合、この2人はバチバチのバトルを繰り広げることになります。大江投手も今季結果を残したからといって安泰ではありません。
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