2025/10/7、福岡ソフトバンクホークスの赤羽蓮投手、星野恒太朗投手、風間球打投手、水口創太投手、大城真乃投手、勝連大稀選手、藤田淳平投手、川原田純平選手が来季の構想から外れていることが明らかになりました。
今回はこの構想外報道について私が率直に思うことを述べていきます。
赤羽蓮
赤羽投手の構想外は少々驚きました。188cmの恵まれた体格から常時140キロ中盤から後半、MAX150キロ前半のストレートを投げることができ、将来性が魅力の投手の一人でした。先発と中継ぎどちらもやっていましたが、個人的には1イニングをMAXで投げた方が変に力を抜くことが無くなるので良いと思います。
確かに、怪我がちな部分があり今のところは期待していた成長曲線を描けていませんが、まだ高卒3年目の21歳と若く挽回可能です。
フィールディングが多少苦手なところも、これからの練習で改善していけます。
他球団から早々に声がかかるのではないでしょうか。
星野恒太朗
大卒2年目の星野恒太朗投手は「まさかの」構想外というより、「やっぱり」な構想外です。個人的には1年目の段階で厳しいなと思っていました。本来2年目オフでの構想外は異例なんですけどね。
1年目の終わり頃から「サイドスロー」に挑戦し、最初の頃は球速を維持したまま課題のコントロールが改善した姿を見せました。このままの状態をキープしていれば支配下も見えてくるかなというところで、再び「四球癖」の星野投手が現れました。
大卒投手は高卒投手とは違い即戦力として入団します。そんな投手が打者との勝負ではなく、自分との勝負に苦しんでいるのを見ると構想外の判断が早まるのは致し方ありません。
風間球打
ドラフト1位で入団した風間投手は将来的に最速157キロの速球を武器にエースや守護神に駆け上がっていく姿を期待されていました。ただ現実は甘くなく、度重なる怪我によってスピードが落ち、コントロールも悪く、ボロボロの状態で現在に至ります。
本当は育成再契約も無く、一昨年には構想外を言い渡されてもおかしくないほどの成績でした。ドラフト1位という肩書があるからこそここまで契約してもらえました。
風間投手がホークスを退団してどのような野球人生を歩むのか分かりませんが、個人的には「風間球打」という野球選手を全うしてほしいなと思います。正直140キロ前半から中盤の球でそこそこコントロールがまとまった投球はらしくありません。コントロールがアバウトで四球をたくさん出して、150キロ台の直球でどんどん押していくスタイルが風間投手です。
水口創太
水口創太投手も怪我で自分の球が投げれなくなり、直球のスピードは140キロ台前半と195cm102kgのたくましい体からは想像できない状態まで落ちていました。構想外は致し方ありません。
加えて水口投手は大卒3年目ですが、年齢的には大卒4年目の大竹風雅投手と同世代の26歳。育成投手の中ではチーム最年長です。本来は二軍の舞台で支配下に向けてアピールしないといけない立場の投手が三軍で燻っているということで、水口投手本人も覚悟はしていたと思います。
次のステージに向けて既に歩き始めているでしょう。
大城真乃
貴重な変則左腕の大城投手はインパクトさえ残せばいつでも支配下登録を掴める状況でしたが、あと一歩のところで掴めないシーズンもあり年齢を重ねて今回構想外になってしまいました。年齢を重ねたとはいってもまだ22歳なんですけどね。
正直、スピードに関しては一軍で結果を残している大江投手と何ら変わりません。違うのは細かなコントロールのみです。絶対に間違えてはいけない場面で間違えないのが一軍投手で、間違えてしまうのが二軍三軍投手です。投げる球、投げた場所が正しくても、一軍は無理やりパワーや技術でヒットゾーンに運ばれることがあります。
左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップ。左右の打者を抑える術は持っています。是非とも他球団に移籍して一軍の舞台で活躍できるぐらいの成長を遂げてほしいなと思います。可能性は十二分にあります。
勝連大稀
守備が売りの勝連大稀選手は現役の育成選手の中で最長の6年目のシーズンを過ごし、今回構想外となってしまいました。高卒で育成入団した選手が支配下に上がるのは本当に大変なことですが、6年間プレーできたことも素晴らしいなと個人的には思います。
勝連選手の練習に対する姿勢、ワンプレーにかける思い、年々力強さを増すスイング。間違いなくフロントは戦力として見ていたということです。ただプロ野球選手は自身の成長を見てもらえる反面、他の選手との比較もされます。今季高卒1年目で入ってきた石見颯真選手や宇野真仁朗選手は攻守に素晴らしいものを見せていました。彼らの出現によって立場が危うくなったのは間違いありません。また同世代の西尾歩真選手が二軍で結果を残している中で、三軍でのプレーが続いた時期もありました。
勝連選手の「守備」は一軍クラス。代走守備固めの人材が不足しているチームからは声がかかってもおかしくありません。
藤田淳平
徳島インディゴソックス時代からそこまでスピードがあるタイプではなかった藤田投手でしたが、プロ入り後はさらに球速が落ち、今季は130キロ代後半のストレートが目立ちました。球速至上主義のホークスにおいて130キロ台の球では勝負できません。
また、球が遅いだけならまだコントロールでごまかしが効くものの、全ての球が高く甘くなっていました。無理やりスピードを上げようとして、あらゆる部分で悪循環となっていたのでしょうか。
本来はプロ2年目ということで、構想外を言い渡される時期としては早すぎます。ただ、25歳という年齢から今後の成長具合をイメージして構想外という判断になったのでしょう。厳しいですがこれがプロの世界です。
川原田純平
守備を売りとする川原田選手ですが、今回構想外という判断を下されてしまいました。
怪我によってアピールできない時期が長く続いたこともそうですが、理由はそれだけではないと思います。打撃で存在感をアピールできなかったことも一因だと感じます。守備だけをアピールしたとしても、巨大戦力の中では埋もれてしまいます。勝連選手や伊藤大将選手がそうだったように。
今後は野球をするのかしないのか、野球をするならどこでするのか。様々な選択を迫られます。23歳とまだまだ若いので選択肢は大いにあります。
コメント