福岡ソフトバンクホークスはその名の通り、地元福岡、地元九州に根差したチーム作りを行っています。「ファイト!九州」もその取り組みの一環です。
九州の方から愛されるチームになるためには、強いチームになることや地元でのイベントを活発に行うことはもちろんそうですが、地元九州の選手がプレーしていることも大事。
ということで今回は2025年ドラフト候補の中でホークスが目を付けていそうな九州出身の選手をピックアップしてご紹介します。
2005年以降のホークスドラフト
福岡ソフトバンクホークス(2005年ドラフト)以降、ホークスからドラフト指名されて入団した選手は全部で218名。(育成含む)
その内、九州出身の選手に絞ると以下の63名。

即ち、約3.46人に1人(28.9%)が九州出身ということになります。
九州出身の選手を1人も指名していない年は2007年、2016年の2回だけ。
2025年ドラフトでも地元選手の指名は大いに期待していいでしょう。
高校生
早速九州出身のドラフト候補をご紹介します。まずは高校生から。

この中で大目玉の選手を1人挙げるなら大阪桐蔭高校の森陽樹投手(宮崎県延岡市出身)。190cmの長身から安定して140キロ台後半の伸びのあるストレートを投げ込める伸びしろ十分の右投手です。
彼は2位までに残っていないと思います。指名するなら1位です。
同じく上位候補なのが延岡学園高校の藤川敦也投手(福岡県飯塚市出身)。こちらも150キロ前後の力強い速球で打者を圧倒します。支配下2~4位あたりでしょうか。当然1位の可能性も秘めてます。
西日本短大付属高校の奥駿仁選手(福岡県糸島市出身)は50m5.8秒を誇る俊足。一芸に特化した選手をホークスは好むので、周東選手の後釜候補として支配下の下位もしくは育成での指名が予想されます。
同じく西日本短大付属高校の斉藤大将選手(福岡県福岡市出身)は走攻守全ての面で魅力がある外野手。甲子園ではライトからのバックホームで魅せました。支配下中位から下位での指名が予想されます。
大学生
続いて大学生。

この中で大目玉の選手を1人挙げるなら明治大学の毛利海大投手(福岡県田川市出身)。左で150キロが投げれるという時点で希少な存在にもかかわらず、その球の質に関しても高い評価を受けています。よって支配下3巡目までには確実に指名されてるはずです。
上武大学の西原太一選手(宮崎県宮崎市出身)は打てる外野手。大学では3年春に頭角を現し、そこから大学屈指の強打者にまで駆け上がりました。打てる外野手が今すぐ欲しいチームは上位で指名することになるでしょう。因みにホークスは外野が飽和状態なので、即戦力の外野手が今すぐ必要という状況ではありません。
最後に隠し玉として注目を集めそうなのが亜細亜大学の平野大智投手(佐賀県佐賀市出身)。大学リーグ戦での初登板は4年の春と遅いものの、そこでは152キロの剛速球を披露しました。実戦登板が少なくTHE素材型といった印象で支配下指名は厳しいですが、ホークスなら育成で指名しそうな気がします。
社会人(解禁年)
続いて社会人(解禁年)。

この中で注目がニチダイの東門寿哉選手(沖縄県金武町出身)。シャープな打撃と50m5.8秒のスピードがあり、1番打者として非常に優れた選手です。身体能力高い系の外野手が欲しい球団は指名があり得るでしょう。指名順位は中位から下位あたりでしょうか。
社会人(解禁済み)
続いて社会人(解禁済み)。

この中で大注目選手を1人挙げるなら西部ガス3年目の松山翔太選手(宮崎県宮崎市出身)。直近では2025/8/15のホークス三軍戦に5番捕手として出場し、打っては藤原大翔投手のストレートをライトへ綺麗に弾き返しヒット、守っては巧みなインサイドワークで8回までホークス打線を3点に凌ぎました。
打てる捕手を求めている球団にとって松山選手は、選択肢の1つに入ってくると思います。そうは言っても社会人の捕手は評価が上がりづらいので支配下下位指名(5位~7位)が現実的です。
打つことに関しては、JFE西日本3年目の土井克也選手(佐賀県唐津市出身)も魅力的です。メインポジションが一塁ということで圧倒的な打力を求められるのは間違いありませんが、彼はその期待に応える可能性があります。とにかく打てる選手を求める球団が下位で指名するのではないでしょうか。
最後に忘れてはならないのが西濃運輸3年目の小中健蔵選手(福岡県粕屋町出身)。右に左に広角に打ち分ける打撃センスと逆方向にもスタンドインできるパワーを併せ持つ左の好打者です。一塁手がメインということでずば抜けた打撃力が無いとプロの世界ではやっていけませんが、そのずば抜けた打撃力が彼にはあります。将来の中軸候補としてどこかのチームが支配下上位~中位で指名したとしても何も驚きはありません。
独立リーグ
最後に独立リーグ。

その中で特に注目が以下の7選手。
- 菅原正悟(沖縄県石垣市出身)
- 佐和田翔弥(沖縄県宮古島市出身)
- 大城雄一郎(沖縄県南風原町出身)
- 髙橋駿介(福岡県北九州市出身)
- 大上海璃(福岡県北九州市出身)
- 知念大成(沖縄県南城市出身)
- 中田航大(長崎県佐世保市出身)
福島レッドホープスの菅原正悟選手は将来性豊かな若手捕手。身長165cmと小柄ながらパンチ力のある打撃で存在感を発揮します。プロはどうしても体のサイズ感が重視されがちなので、指名があるとしたら育成だと思います。
信濃グランセローズの佐和田翔弥選手も菅原選手同様、強打の捕手。来年で25歳を迎えるということでプロ入りのラストチャンスが刻々と近づいています。育成指名があるでしょうか。
愛媛マンダリンパイレーツの大城雄一郎選手はシャープな打撃でヒットを積み重ねる内野手。守備面の安定感を考えると育成指名が濃厚です。
同じく愛媛マンダリンパイレーツの髙橋駿介選手は振り切るスイングが持ち味の強打の外野手。身長176cmとプロの中ではそこまで大きくない体でも軽々とスタンドインするパワーがあり、将来的には吉田正尚選手のようなイメージが湧きます。指名順位は支配下中位~下位は十二分に狙えます。
群馬ダイヤモンドペガサスの大上海璃選手はラストチャンスに懸ける内野手。大学4年間&社会人2年間で積み上げた経験を独立リーグの舞台で存分に発揮し、攻守に躍動しています。指名があるとしたら育成指名です。(2024年ドラフトで言えば川口冬弥投手や大友宗選手のイメージ)
オイシックス新潟アルビレックスBCの知念大成選手は2年続けてNPB二軍で安定した成績を残している外野手。昨年よりも本塁打の数が増えており、打撃は進化しています。大上選手と同様、来年には26歳を迎えるということで今年がラストチャンスではないでしょうか。成績を考えると支配下中位は十分狙えます。
北九州下関フェニックスの中田航大選手は2年続けてリーグ戦で4割近い打率を残しているハイアベレージヒッターの外野手。昨年は年齢が25歳だったことと、外野手というポジション、さらには1年しか目立てていないということで、各球団指名するまでには至りませんでした。ただ流石に2年続けたら話は変わってきます。2026年には27歳を迎えるオールドルーキーですが、どこかの球団が育成で指名する可能性は十分あります。
まとめ
九州には今年も将来有望な選手が数多くいます。そんな選手が地元球団である福岡ソフトバンクホークスで活躍してくれたなら、ただチームが強くなるだけでなく九州に活気が溢れます。
2025年ドラフトでは何名の九州出身選手がホークスに加わるのでしょうか。非常に楽しみです。
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