2025年度のプロ野球支配下期限まであと10日。
育成選手からすれば最後のアピールチャンスといったところでしょうか。
そんな中で今回のテーマは「宮﨑颯投手の新背番号予想」です。
支配下候補筆頭の左腕に注目します。
宮﨑颯投手の歴史
宮﨑投手のプロ入り後の歴史について簡単に説明します。
宮﨑投手は、東京農業大学出身の左投手で、2022年育成ドラフト8位でホークスに入団しました。大津亮介投手や松本晴投手、日本ハムに移籍した吉田賢吾選手等が同期です。
入団直後にトミー・ジョン手術を受け、1年以上投げられないという挫折からのプロ人生のスタートでした。
怪我から復帰してすぐはストレートの球速が140キロ台前半から中盤、さらに抜け球も多くコントロールが不安定。
ただ、今季(2025年度)はそのコントロールがある程度まとまりだし、ストレートの球速も常時150キロ前後。
大学時代は最速147キロの投手だったので、間違いなくその頃よりスケールアップしています。
現在は育成選手として背番号「165」をつけてプレーしていますが、支配下登録が現実味を帯びてきた今、新しい背番号がどうなるのかにファンの注目が集まるのは必然的です。
今季の成績と特徴
2025年シーズン、宮﨑投手は二軍で安定した投球を見せています。2025年7月20日時点での二軍成績がこちら。
登板数20,防御率1.11,投球回数24.1,被打率.127,奪三振率9.99,与四死球率3.33,WHIP0.70
与四死球率だけは少し気になりますが、それ以外は申し分ありません。
宮﨑投手の投球の特徴といえば「ストレート」。カウントを取るのはストレート、決め球ももちろんストレートです。
カットスライダー系の変化球を投げることもありますが、この球を軸に投げることはありません。相当ストレートに自信を持っています。つまり彼の生命線もストレートということになります。この少ない球種でこれだけの奪三振率があるので素晴らしいです。「分かっていても打たれない」伸び上がる球質のストレートが一軍の舞台でどこまで通用するのか非常に興味があります。
2024年度のヘルナンデス投手のような働きをしてくれたら最高です。
需要
現在、今季のホークス残り支配下枠は2。この2枠をどう使うのかはフロントとしても考えどころです。
育成選手の支配下候補は宮﨑投手の他にも宮里優吾投手、西尾歩真選手、藤野恵音選手、大友宗選手、アルメンタ投手、大泉周也選手、サルディ投手などなど数多くいます。
その中でよりチーム需要にフィットする選手が支配下に選ばれます。
宮﨑投手はホークスの中で希少な存在、パワー系の左の中継ぎです。需要は高いだろうと推測します。現在のホークス一軍においてはヘルナンデス投手や大野稼頭央投手ぐらいしか同じタイプはいません。少し前だと先発をやる前の松本晴投手もそうでしたが。
変則の左サイドはリハビリ中の長谷川威展投手の穴を大江竜聖投手が埋めてくれそうではありますが、左のパワー系はヘルナンデス投手が今季不調なのでいつでもその枠に収まる可能性があります。
真っすぐの強さを比較すると、現時点で大野投手よりも宮﨑投手の方が上回っています。
宮﨑投手は貴重な支配下枠を埋める価値がある投手ではないでしょうか。
新背番号候補
ここからは、宮﨑投手が支配下登録された際に与えられるであろう「新背番号」について、いくつかの候補を挙げていきます。
まずは、ホークスの現在の二桁空き番号一覧がこちら。(2025/7/20時点)
1,15,19,21,37,38,70,81,85,89
この中で宮﨑投手の新背番号として絶対あり得ない番号が15(藤井将雄投手)と、89(王貞治監督)の2つ。
そして、1,21,81も可能性は低めです。
1はミスターホークスの番号(柴原洋選手、秋山幸二選手、内川聖一選手等々)。
21は和田毅投手の後継者(左の先発)にとっておく。
81は監督の番号(秋山幸二監督、工藤公康監督、藤本博史監督)。
よって、以下の5つの中から選ばれると考えられます。
19,37,38,70,85
「19」
前任者は巨人へ移籍した甲斐拓也選手。
レジェンド野村克也選手の背番号ということでこの番号を付けていた甲斐選手ですが、甲斐選手が付ける前までは「投手」のイメージが強い番号ではありました。
よって十分に可能性はあります。
また、森福允彦投手やアリエルミランダ投手等、投手の中でも左投手のイメージが強い番号です。
「37」
前任者は脳挫傷の影響で育成選手となった生海選手。
生海選手が再び支配下に復帰した時の為にとっておくという可能性がまず一つ。
その可能性を除いて考えても、37は「外野手や外国人選手」のイメージ。
直近だと福田秀平選手、マットムーア投手、ニックマルティネス投手が存在感を発揮しました。
可能性はゼロとは言いませんが低めです。
「38」
前任者はトミージョン手術の影響で育成選手となった澤柳亮太郎投手。
37と同様、38も澤柳投手の為に残しておく可能性がまず一つ。
その可能性を除くと、38は「THE投手」の番号です。
1993年以降、30年以上野手が背負っていません。
直近だと鉄腕森唯斗投手の印象が強いのではないでしょうか。
可能性はかなり高いです。
「70」
前任者はランゲルハンス細胞組織球症の影響で育成選手となった田上奏大投手。
37,38と同様に田上投手の為に残しておく可能性がまず一つ。
その可能性を除くと、70は「田上選手」の番号です。
田上奏大投手の叔父にあたる田上秀則選手も背番号70で活躍しました。
そもそも70番はコーチが付けることが多いので、投手や野手のイメージが付きません。
宮﨑投手が付けるかどうかの判断は非常に難しいです。
「85」
前任者は小川史三軍監督。
85は過去振り返っても選手が付けたことはありません。
完全に監督コーチの番号です。
ただ、残っている番号が若い番号ばかりなので、可能性が無いとも言い切れません。
元育成のホークス支配下選手
2025年度のホークス在籍支配下選手の内、育成入団の選手が支配下登録された時の背番号をまとめました。
- 牧原大成 69
- 周東佑京 23
- モイネロ 35
- 尾形崇斗 39
- 大関友久 42
- 渡邉陸 79
- 藤井皓哉 48
- 前田純 51
- リチャード 52
- 石塚綜一郎 55
- 緒方理貢 57
- 川村友斗 61
- 木村光 68
- 山本恵大 77
- 川口冬弥 95
20番台が1人。
30番台が2人。
40番台が2人。
50番台が4人。
60番台が3人。
70番台が2人。
90番台が1人。
このように50番、60番台の選手が多いです。
ただ現在は50番、60番台の空き番号がありません。
30番台以下の若い番号か70番台以降のどちらかです。
宮﨑投手にかかる期待度はいかに。
個人的予想
今回挙げた候補の中で私が宮﨑投手の新背番号予想に選ぶのは「85」です。
本当は若い番号を選びたかったですが、まだ早いかなと思いました。
また、川口冬弥投手が95で宮﨑投手が30番台10番台だと川口投手がかわいそうだなという部分もあります。一応70も少し考えました。
いろいろ書きましたが、これはあくまでも予想。
今後の発表に注目しつつ、宮﨑投手の未来を一緒に応援していきましょう!
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