今回の記事は、2025年度でプロ6年目を迎える石塚綜一郎選手について。
甲斐拓也選手がチームを離れたことで、空席となっているホークスの正捕手ポジション。
2025/1/18時点で在籍する10名の捕手による激しい争いが予想されます。
その中でも、私が特に注目している選手が石塚選手です。
控えめな発言
石塚選手は今オフの自主トレ時にインタビューで「〝第3キャッチャー〟にも入れるようアピールしていかなければならない」と語りました。
これは、かなり控えめな発言です。
なぜなら、現在第1キャッチャーも第2キャッチャーも定まっていない状況だからです。
もちろん、海野隆司選手、谷川原健太選手、嶺井博希選手等、一軍実績と年齢をある程度重ねた経験ある捕手はいます。
その反面、石塚選手には捕手としての一軍実績が無く、2024年シーズンは一塁手や外野手としてプレーし続けました。
それでも、絶対的な捕手が抜けたからには、何が何でもその座を掴みに行くという気持ちを前面に出してもらいたかったです。
石塚選手が内外野の守備をどれだけ頑張っても、一塁には山川穂高選手、三塁には栗原陵矢選手、左翼には柳田悠岐選手、右翼には近藤健介選手がいます。
このままだと打撃で猛アピールして誰かをDHに追いやるか、レギュラー選手の怪我待ちしか、ポジションを勝ち取れません。
2025年で山川選手は34歳、柳田選手は37歳、近藤選手は32歳。
数年後のことを考えて、今はサブでもいいという判断だと思います。
ただ個人的には、今だけを考えて正捕手を狙ってほしいです。
現在のホークスで正捕手を勝ち取るのは、NPB12球団の中で最も簡単です。
そんな大チャンスなのに、第3キャッチャーで満足していいのでしょうか。
打てる捕手は貴重
石塚選手は捕手の前に、打者として若手No.1の素材です。
2023年度は非公式試合451打席に立ち、本塁打22,OPS.931。
2024年度は二軍戦142打席に立ち、本塁打6,OPS.985。
2024年度は支配下登録され一軍でプロ初本塁打も放ちました。
パワーだけで言えばリチャード選手ですが、選球眼も含めた総合的な打者としての能力は石塚選手がNo.1です。
また、石塚選手といえば死球の多さ。
強打者であるがゆえによくぶつけられます。
2023年度は非公式試合で29個。
2024年度は二軍で10個、一軍で4個。
それでも石塚選手は体がかなり強いので、怪我で戦線離脱ということがありません。
彼がもし正捕手になった場合。
相手投手は楽ができる打順がなくなります。
甲斐選手も1シーズン二桁本塁打を四度記録したパンチ力が魅力の捕手ですが、間違いなく石塚選手の方が打ちます。
1年通して一軍出場すると、少なくともOPS.700以上は固いでしょう。
甲斐選手や海野選手程の高い守備能力が無くても、平均的な守備能力があれば十分正捕手は務まります。
将来像
石塚選手は様々なパターンが考えられる選手。
それだけに将来像が見えません。
城島健司選手のように打って守れるスーパーキャッチャーになる可能性や、栗原陵矢選手のように完全に内外野手に転向して打線の中心に収まる可能性があります。
ホークスの現状を考えると、絶対にスーパーキャッチャーを目指すべきです。
石塚選手の国内FA権取得までの日数は7年と103日なので、彼が2025年度から正捕手を務めた場合、8年は正捕手に困りません。(8年後石塚選手は31歳)
果たして、石塚綜一郎選手は鷹の正捕手になれるのでしょうか。
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