2024年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから育成二巡目指名を受けた浜松商業高校の曽布川ザイレン選手(登録名ザイレン)。
高校通算29本塁打を誇る、強打の三塁手です。
そんなザイレン選手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
素材型
全てにおいて粗削りではあるものの、バットにボールが当たった時の飛距離は凄まじい。
まさにザイレン選手は素材型の選手です。
0か100かの選手で、ホークスとしては100を期待して指名したのでしょう。
守備、打撃、走塁。
全てにおいて鍛え上げ、3年後にどのような姿になっているかが楽しみです。
2010~2023年の高卒育成ドラ2右打ち内野手
ザイレン選手は高卒育成ドラ2右打ち内野手。
ということで、同じく2010~2023年に育成ドラフト2位で指名された高卒右打ち内野手をまとめてみました。
2023年 高野颯太
2023年ドラフトでヤクルトから育成2位指名を受けた高野颯太選手。
三刀屋高校時代は高校通算29本塁打を誇る強打者として注目を集めました。。
プロ1年目の2024年シーズンでは、二軍戦139打席に立ち打率.142,本塁打2。
プロの壁を痛感する1年となりました。
2023年 村山源
2023年ドラフトで巨人から育成2位指名を受けた村山源選手。
鹿屋中央高校時代は投げても最速144キロ、走っても50m5.9秒と身体能力の高さに注目が集まりました。
プロ1年目の2024年シーズンでは、三軍制の巨人で二軍戦16試合に出場。
29打席で打率.208ながら本塁打を1本記録しました。
2022年 鈴木蓮
2022年ドラフトでDeNAから育成2位指名を受けた鈴木蓮選手(登録名蓮)。
滋賀学園高校時代は高校通算29本塁打の長打力に注目が集まりました。
プロ入り後はいきなり1年目から二軍戦189打席に立ち、打率.214,本塁打1。
2年目の2024年シーズンは、打席数こそ111打席に減らしたものの、打率.279,本塁打1と成績を向上させました。
十分に将来の主力として期待できます。
2022年 山下恭吾
2022年ドラフトでソフトバンクから育成2位指名を受けた山下恭吾選手。
福岡大学附属大濠高校時代は高校通算19本塁打を誇る長打力と堅実な守備力に注目が集まりました。
プロ入り後は、四軍制を敷いているホークスの選手層の厚さに苦労しながら、着実に二軍戦出場を増やしています。(1年目2試合、2年目10試合)
2年目シーズンオフには台湾でのウインターリーグに参加するなど将来性に期待されています。
2021年 前川誠太(敦賀気比)
2021年ドラフトで広島から育成2位指名を受けた前川誠太選手。
敦賀気比高校時代は守備力と打撃でのコンタクト力に注目が集まりました。
プロ入り後は、101打席,140打席,173打席と年々二軍打席数を増やしており、3年目に関してはこの173打席で打率.277,本塁打3,OPS.757の好成績を残しました。
4年目はさらなる飛躍が期待されます。
2015年 山本武白志
2015年ドラフトでDeNAから育成2位指名を受けた山本武白志選手。
九州国際大学付属高校時代は甲子園で3本塁打を放ち、高校通算でも24本塁打のパワーに注目が集まりました。
プロ入り後は、二軍の投手にも全く対応できず、3年目にようやくプロ初本塁打を放つもその年のオフに戦力外通告。
わずか3年でのプロ野球人生となり、その後はクリケットやゴルフ等、積極的にいろんなスポーツに挑戦してます。
2014年 木村聡司
2014年ドラフトで広島から育成2位指名を受けた木村聡司選手。
常葉大学附属橘高校時代は最速144キロ投手としても、大型遊撃手としても注目を集めました。
プロ入り後は3年目に二軍戦75打席に立ち、打率.282,本塁打1,盗塁3を記録するなど飛躍のきっかけを掴んだかに思われましたが、そこから成績を伸ばせず5年目オフに3度目の自由契約。
育成選手としての再契約もなく、他球団からのオファーもなかったため、2020年以降は地元静岡の静岡ガス野球部でプレーしています。
2011年 柿原翔樹
2011年ドラフトでオリックスから育成2位指名を受けた津田淳哉選手。
鎮西高校時代は最速140キロ投手としても、高校通算30本塁打のスラッガーとしても注目を集めました。
プロ入り後は、2年目に二軍で27打席に立ち、打率.280と好成績を残すもその年のオフに戦力外通告。
その後、北米独立リーグに2年挑戦し、2015年で現役を引退しました。
2023年 中原大樹
2010年ドラフトでソフトバンクから育成2位指名を受けた中原大樹選手。
鹿児島城西高校時代は高校通算36本塁打のパワーに注目が集まりました。
プロ入り後は一度も二軍戦に出場することなく、4年目オフに2度目の自由契約。
他に契約してくれる球団もなく、現役を引退しました。
ザイレン選手に期待すること
2010~2023年の高卒育成ドラ2右打ち内野手を見ると、現時点で1人も一軍の主戦力として活躍していないことが分かります。
パワーを売りにしている選手は特に苦しんでいました。
ザイレン選手は過去の高卒育成ドラ2右打ち内野手を追い抜き、No.1選手にならなければなりません。
以上を踏まえて、ザイレン選手のプロ1年目に期待することは「怪我無く三軍の三塁レギュラー」です。
ホークスは四軍制。
高卒選手がいきなり二軍に出れるほど甘くありません。
四軍戦三軍戦の出場がメインになるところで、同世代の選手よりも結果を残すことができれば将来的に大いに期待できます。
1年目に三軍でレギュラーになれば、2年目は二軍定着、3年目は一軍出場と徐々にステップアップできます。
そのためにまずは三軍のレギュラーです。
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