2024/10/16、CSファイナルステージ福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズが行われました。
結果は5-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で述べます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては、CSファイナルステージのホークス選手打撃成績も載せてます。
全体的な感想
CSの流れを決める大事な大事な第一戦。
最後まで気の抜けない試合展開を制す集中力の高さがホークスナインにはありました。
勝利の立役者は川瀬晃選手。
2回裏にホークスが1点を先制し、流れに乗っていきたいところで3回表にファイターズが同点に追いつく嫌な展開。
なおも1死一三塁の大ピンチで松本選手の打球はセンターに抜けそうな当たり。
これにセカンドの川瀬選手が飛びついて捕球するとそのままグラブトスで二塁送球し一塁走者アウト。
川瀬選手のトスを受けたショート今宮健太選手は矢のような送球で一塁送球し打者走者アウト。
併殺成立です。
いろんなプレーがありましたが、1つ挙げるとするならこのプレーかなと思います。
二戦目の先発はホークスがモイネロ投手、ファイターズが加藤投手。
レギュラーシーズンの相性なんて関係ないことは有原投手が示してくれました。
次はモイネロ投手の番です。
投手
有原航平
有原航平投手は7回2失点の投球でした。
全81球の内、ストライク61ボール20。
印象としては「完投を意識した投球」です。
今回の有原投手は特にシーズンと変わらない投球を披露しました。
意外とカウント球は甘めで、ヒットを打たれても併殺で打ち取ればいいやという考え方です。
ヒヤッとする球はありながらも要所を抑えるあたりがエースです。
ポストシーズンはもう次の登板はないかもしれないので、長い回を意識するよりもとにかくゼロを積み重ねようという考えになるのが一般的な考え。
そういう考え方にならなかったのは、ホークス打線に対する信頼があるからではないかと思います。
1点を取られないようにコースを攻めて大量失点のリスクを背負うよりも、少ない球数でその回を終えることを意識した方が打線が集中できます。
ここは四球を出してはいけない場面。
ここは本塁打を打たれてはいけない場面。
このような状況に応じた投球もできていました。
7回の先頭打者レイエス選手にスライダーを打たれた本塁打はレイエス選手の技術が上回っただけです。
何も気にすることはありません。
逃げて四球を出してしまうと無死一塁となり嫌な展開になっていたので、あそこは本塁打の方がむしろ良いです。
4回2死走者無しでの万波選手への四球も納得できる四球です。
あの場面は確実に一発を狙ってくるので、最大限の警戒をしなければなりません。
これから下位打線に向かう打順の巡りを考えても、四球を出したくないと3ボール2ストライクからカウントを取りにいって打たれたら最悪です。
最後に1つだけ。
日本ハムのキーマンになりそうな清宮選手へは初回にインコースを徹底的に突く投球を見せ、その後の打席を狂わせました。
この投球が二戦目以降に繋がってくれたらホークスにとって最高です。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク8ボール3。
印象としては「仕掛けてくれて助かった」です。
先頭の代打水谷選手はストレート3球で三振に打ち取ったものの、松本選手にはそのストレートを狙われレフト前ヒット。
本塁打が出れば同点に追いつかれる嫌な展開になりました。
日本ハムにとって最も期待ができる3番清宮4番レイエス5番万波と続くところで、普通だったら一塁走者は盗塁を仕掛けません。
100%成功すると確信できる場合にのみ走れます。
ただ、一塁走者の松本選手は清宮選手が2ボール2ストライクとなったカウントで果敢に盗塁を仕掛けてきました。
結果は清宮選手空振り三振で松本選手盗塁失敗。
ホークスにとっては最高の展開となりました。
清宮選手のスイングも中途半端なスイングだったので、もしかしたらエンドランのサインがかかっていて何とかバットに当てようとしていたのではないかと推測できます。
それまで清宮選手は3打席で凡退していたので、考えられる采配ではあります。
真相は分かりませんが、本当に仕掛けてくれて助かりました。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「レイエス万波封じ」です。
8回裏に山川穂高選手が本塁打を放っていたことで、レイエス選手と万波選手に連続本塁打を喰らっても同点に追いつかれない点差になりました。
この一発がオスナ投手にとっては非常に大きかったと思います。
どんどん強気で勝負に行けました。
レイエス選手と万波選手には追い込んでから外のカット系でどちらも空振り三振。
郡司選手には真ん中から高めのストレートを打たれるも、深く守っていた今宮選手の守備範囲内に収まり遊ゴロ。
球の質は本来のものと比べるとまだまだ上げていけそうな気がしますが、それでも三者凡退投球ができたのは今季の不調を考えると大きな進展です。
昨季までは今回のような投球が当たり前だったので、次の登板でも安定した投球を見せてもらいたいです。
野手
CSファイナルステージのホークス選手打撃成績がこちら。(2024/10/16時点)
<スタメン>
<スタメン外>
2回裏は、近藤健介選手の復帰後初ヒットから今宮健太選手と正木智也選手の連打で先制。(1-0)
川瀬晃選手の大ファインプレー直後の3回裏は、その川瀬選手の出塁から始まり山川穂高選手がセンターオーバーのタイムリー。(2-1)
4回裏は、今宮健太選手の確信の一発で追加点。(3-1)
5回裏は、栗原陵矢選手のライトポールのギリギリ内側に入れ込む技術の詰まった本塁打で追加点。(4-1)
8回裏は、山川穂高選手が試合を決定づける確信の一発。(5-2)
小刻みながら確実に追加点を挙げました。
一気に大量得点ができなかったのは、ファイターズ投手陣の踏ん張りもあったからです。
その踏ん張りを凌駕する攻撃力&集中力がホークスにはありました。
二戦目はこの試合でヒットの出なかった柳田悠岐選手と甲斐拓也選手に一本が出てくれたらなと思います。
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