2024/10/11、福岡ソフトバンクホークスが台湾出身でU23代表の張峻瑋(ちょう・しゅんい=ジャン・ジュンウェイ)投手(18)の獲得を目指していることが分かりました。
育成での補強となる見込みだそう。
ということで今回はホークスが彼の獲得を目指した理由を3つに分けて考察していきます。
能力の高さ
まず獲得を目指す理由の1つ目は「能力の高さ」です。
178cm77kgとそこまで目立った体格ではない張峻瑋投手。
同い年の前田悠伍投手が179cm76kgなのでだいたい同じ体格です。
ただ投げる球は18歳とは思えません。
最速156キロ。
映像を見てみると、その数字が嘘でないことは明らかです。
地元台湾で「火球男」の異名を誇るのも頷けます。
変化球はスライダーだけ見ましたがそれ以外は分かりません。
さすがにプロの舞台でストレートとスライダーだけでは厳しいと思うので、いろんな球種に挑戦することになるでしょう。
制球のバラつきもあり、課題はそれなりにありそうですが、何より持っているエンジンが最高です。
2~3年かけてじっくりプロ野球選手としての経験を積めば、もの凄い投手になります。
風間球打投手
続いて獲得を目指す理由の2つ目は「風間球打投手」です。
2021年ドラフト1位で指名された風間投手は、右の次世代エースになることを期待されてました。
千賀投手の次です。
ただ、3年でなかなか結果が残せず、今は三軍四軍を中心に中継ぎとして登板しています。
はっきり言えば、完全にスカウト失敗です。
作山和英担当スカウトは頭を抱えているでしょう。
風間投手に求めていた将来像を達成してくれそうな投手をホークスは求めてます。
ホークスの今の右のエースと言えば有原航平投手。
そして、右の次世代エースと言えばスチュワート投手、大津亮介投手。
千賀投手みたいな剛腕エースをイメージするのであれば、スチュワート投手がそれに近しいのかなという気がしてます。
スチュワート投手は今季が3年契約の1年目。
彼が千賀投手ぐらいチーム内で絶対的な存在になれば、2026年オフにメジャーに行ってしまう可能性は十分あります。
そうなると次のエース候補が必要です。
ということで先々を考えても張峻瑋投手の獲得を目指すのは必然です。
もしも風間投手が次世代エースとして良い感じのステップを踏めていれば、野手の方により重きを置いた外国人補強になっていたでしょう。
外国人投手の競争が激化する
最後に獲得を目指す理由の3つ目は「外国人投手の競争が激化する」です。
ホークスには現在、将来有望な外国人投手が2名います。
アルメンタ投手とサルディ投手です。
アルメンタ投手はメキシコの有望株、サルディ投手はキューバの有望株。
年齢はアルメンタ投手が20歳(2004年6月26日生まれ)でサルディ投手が今年19歳(2005年11月12日生まれ)。
張峻瑋投手が今年で19歳(2005年11月14日生まれ)なので全員同世代です。
全員がそれぞれ将来的に国の先頭に立つ選手になっていてもおかしくありません。
アルメンタ投手とサルディ投手は外国人枠によって今はどれだけ頑張っても一軍で投げることができないので、体づくりがメインとなっています。
ただ、2年後3年後は話が変わります。
モイネロ投手が国内FA権を取得し日本人枠の選手になるからです。
もし2024年オフにライデルマルティネス投手を獲得したとしても同じことが言えます。
確実に2~3年後に支配下のチャンスが訪れるので、それまでにどれだけ成長できているかだけが彼らにとっての勝負でした。
アルメンタ投手とサルディ投手はその内、支配下枠を掴めるだろうと考えていたはず。
ただ、そこに張峻瑋投手という新たな有望株が加わることで支配下は確実ではなくなります。
日本人選手との争いに勝ち、その上で外国人選手との争いに勝たなければなりません。
もちろん、勝負するのは張峻瑋投手だけでなく、オスーナ選手やアルモンテ選手といった野手の有望株もいます。
この熾烈な争いが間違いなくチーム力の底上げに繋がります。
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