2024/9/30、福岡ソフトバンクホークスvsオリックスバファローズの一軍公式戦が行われました。
結果は1-0でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
ホークス先発モイネロ投手は素晴らしい投球でバファローズ打線を抑えていきましたが、バファローズ先発山下舜平大投手はそれ以上に素晴らしい投球。
150キロ後半のストレートとブレーキの利いたカーブと落差の大きなフォーク。
この3球種を安定してストライクゾーンに投げ続け、初回の無死一三塁のチャンス以降はまともなチャンスを作らせてくれませんでした。
得点するとしたら連打というよりも本塁打かなと思っていたところで、7回に栗原陵矢選手が決勝のソロ本塁打。
お見事です。
栗原選手の本塁打はもちろん凄かったですが、この試合は投手陣の踏ん張りが無かったら勝てていません。
1点取れば勝てる状態にしてくれた投手陣に感謝です。
10/1はゴールデンルーキー前田悠伍投手の記念すべき一軍初登板初先発。
前田投手は将来のエースというか、来年からそれに近しい数字を残してくれるのではないかと思わせてくれる最高の素材です。
高卒1年目の一軍プロ初登板とは思えない堂々とした投球に期待しましょう。
投手
モイネロ
モイネロ投手は5回無失点の投球でした。
全63球の内、ストライク46ボール17。
印象としては「やれることはやった」です。
全体的に抜け球が多めで本来の投球とは程遠い投球でした。
それでも走者を背負いながら粘りの投球で打者を抑えていきました。
結果的に5回を63球という少ない球数で終えることができたのは、併殺打が2つもあったからです。
防御率のタイトルの為にはとにかく点を取られてはいけないマウンドだったので、5回までにはなりましたが無失点投球は素晴らしかったです。
今登板で一番ヒヤッとしたのは3回表2死一塁で太田選手が盗塁失敗した場面。
2番森選手を0ボール2ストライクと追い込んでからの3球目で走られて盗塁失敗したので、4回表はまっさらなカウントでまた森選手と対戦しなければならなくなりました。
失敗しても成功してもプレッシャーを与えることができるので、敵ながら良い走塁だったなと思います。
木村光
木村光投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク10ボール5。
印象としては「押し込めるストレート」です。
ストレートの球速自体は150キロに満たないものの、スピン量が多いからか打者が差し込まれているような対応をしていました。
基本的にコースにしっかり投げ分けたものの、大里選手に対する初球のストレートは真ん中へ。
それでもその球でファールが取れました。
太田選手には最後外角低めに投げ切ったスライダーをうまく拾われてヒットにされたものの、高めのストレートで空振りを奪う場面もありました。
今後の活躍が非常に楽しみです。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク13ボール4。
印象としては「スライダーが甘い」です。
全体的にコースに制球することができていました。
杉本選手には外を投げすぎて、外角のストレートをセンターオーバーの二塁打にされましたが、投げ切ってはいます。
ただスライダーに関しては修正が必要です。
意図的なのか分かりませんが、全体的に真ん中に集まっていました。
最後西川選手を右飛に打ち取った球も本来は本塁打ボール。
ミスショットしてくれて助かりました。
無失点に抑えたのは良かったですが、CSに向けて全ての球の精度を上げていきたいところです。
又吉克樹
又吉克樹投手は0.1回無失点の投球でした。
全5球の内、ストライク4ボール1。
印象としては「うまく打たれた」です。
来田選手には3球外に目付けをさせておいて、インコースの球で詰まらせようという配球でした。
4球全て投げ切っているものの、最後のインコースをうまく弾き返されました。
来田選手の打撃技術を褒めるべきなのか、投げ切っても打たれた又吉投手の球威に問題があるのか、それともその両方か。
とにかくプロ野球は結果が全て。
又吉投手が打たれたという事実だけが残ります。
次回登板で何とか存在感を示していきたいところです。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.2回無失点の投球でした。
全16球の内、ストライク9ボール7。
印象としては「吠えた!!!」です。
1死二塁のピンチで火消しを託された長谷川投手。
最初の打者大里選手には外角へのスライダーを4球続けて、5球目は外角低めのストレート。
徐々に厳しいコースに投げていく洗練された投球だったのにもかかわらず、最後のストレートをセンター前に弾き返されました。
これは仕方ないです。
次の太田選手には2ボールからの入りになってしまったものの、そこから低めの厳しいコースでカウントを立て直し、最後は低めのボール球のスライダーで空振り三振。
そして森選手には2球連続スライダーを投げ、2球目のスライダーは振ってくれて1ボール1ストライク。
ここで3球目に投じたのは外角低めのツーシーム。
この球でストライクを取れたのが非常に大きかったです。
その後は、ストライクはいらないので外から逃げるスライダーを投げ続け、6球目のスライダーで空振り三振。
ここを抑えた長谷川投手は吠えました。
CSでの登板に向け非常に良いアピールとなったのは間違いありません。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク10ボール3。
印象としては「ラッキー」です。
先頭打者の大城選手には2球素晴らしい外角低めの球でカウントを取る完璧な入りだったものの、3球目の低めのカットボールをいとも簡単にレフト前に運ばれました。
渡部選手は2球で追い込み3球目の真ん中のチェンジアップで空振り三振。
タイミングを外していたから良かったものの、最後はヒヤッとする球でした。
紅林選手に対しては外の球を意識させておいて、最後は内にズバッと投げ遊直。
この時に一塁走者の大城選手がスタートを切っていたので、戻り切れずに併殺。
ラッキーな形で9回を投げ終えました。
結果的に無失点だったから良かったものの、これでCSも9回を任せるのはリスクが大きすぎると私は思います。
絶対的守護神感が全くありません。
ヘルナンデス投手、尾形投手、杉山投手あたりに任せるのが無難な気はしてます。
もちろんオスナ投手が本来の姿を取り戻すのが最高の形であることは確かです。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/30時点)
<スタメン>
<スタメン外>
栗原陵矢選手の決勝本塁打はあったものの、全体的には山下投手に抑え込まれました。
良い投手に良い投球をされるとなかなか打てません。
切り替えるだけです。
柳田悠岐選手は一軍復帰戦でいきなりヒット。
二軍から上がって来た笹川吉康選手も山下投手からヒット。
ギータとギータ二世は存在感を放ちました。
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