2024/9/29、福岡ソフトバンクホークス対広島東洋カープの二軍公式戦が行われました。
結果は9-1でホークスが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、9月二軍打撃成績一覧も載せてます。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
木村大成
木村大成投手は5回無失点の投球でした。
全60球の内、ストライク40ボール20。
印象としては「緩いカーブが効果的」です。
時折甘い球を投げることもありました。
ただ緩く大きな曲がりをするカーブの軌道を意識させることによって、カープ打線の打撃を狂わせました。
結果的に5回を投げて被安打2,死球1の素晴らしい投球内容。
二軍最終戦で来季に繋がる素晴らしい投球ができました。
ホークスの来季は左腕王国間違いなしです。
村田賢一
村田賢一投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク7ボール3。
印象としては「井上選手のファインプレー」です。
1死後、名原選手に初球のカーブが甘く入ったところを捉えられるも、サード井上朋也選手がダイビングキャッチで捕球するファインプレーで三ゴロ。
結果的に三者凡退投球になりました。
村田投手としては、制球力で勝負する投手なので、四球を出さないのは当たり前として、しっかりと全ての球をコースに集めていきたいところです。
齊藤大将
齊藤大将投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク12ボール6。
印象としては「廣瀨選手のファインプレー」です。
先頭打者の田中選手の打球はファーストの吉田賢吾選手が弾いたものの、セカンド廣瀨隆太選手がカバーし二ゴロ。
先頭打者の出塁は得点に繋がりやすいので非常に大きなプレーになりました。
今回の齊藤投手は変化球が多めでした。
特にスライダー。
個人的には1球でもいいので右打者のインコースにズバッとストレートを投げ込んでほしかったです。
右左を苦にしない投手はしっかりインコースを投げれます。
笠谷俊介
笠谷俊介投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク13ボール6。
印象としては「簡単にストレートを弾き返される」です。
笠谷投手のストレートは平均して140キロ台中盤から後半。
ホークスの左投手の中では速い部類に入ります。
それなのに、打者からはそこまでのスピードに見えてないのか、簡単にファーストストライクを取りにいったストレートを外野まで運ばれます。
回転数が少ないから捉えやすいのか、それとも投球フォームに問題があるのか、何かストレートのクセがあるのか。
何か理由はあるはずです。
それが分からないのが歯がゆい所ではありますが。
今回は2本のヒットで走者を出したものの、奪ったアウトは全て三振で四球は1つも出さなかったので良い登板にはなったと思います。
このポテンシャルはいつ花開くのでしょうか。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は1回1失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「巧く打たれた」です。
低めに球を集めて2死まで簡単に奪ったものの、前川選手にインコースのストレートをうまく捌かれて本塁打。
これは打った前川選手を褒めるしかありません。
今回の投球内容としては、そこまで悪くは無いので切り替えるだけです。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手9月打撃成績がこちら。(2024/9/29時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、佐藤航太選手、仲田慶介選手、吉田賢吾選手、廣瀨隆太選手、西尾歩真選手の5名。
佐藤選手は5打数2安打1打点(単打2)
結局、8月から二軍戦に出場し始め、三軍に落ちることなくシーズンを終えることが出来ました。
積極的な打者なので打率(.328)と出塁率(.354)がそこまで変わらない数字に落ち着いたものの、高卒2年目と考えると素晴らしいアピールとなったのではないでしょうか。
高卒3年目は1年間二軍のレギュラーを張り続けることができるかに注目です。
仲田選手は4打数2安打1打点(単打2)
これで9月の月間二軍打率は.429というとんでもない数字になりました。
来季は内外野のユーティリティーではなく一軍でレギュラーを狙えます。
なぜなら二軍で4割打てる選手は一軍で3割打てるからです。
ただ1年間プレーしての結果ではないということは忘れてはいけません。
吉田選手は5打数2安打1打点(単打1、三塁打1)
バットコントロールに長けた素晴らしい打者ではありますが、来季は大卒3年目で勝負の年です。
そろそろ一軍に定着しなければなりません。
打撃面の巧さは伝わるので、あとはパワー。
バットに当てる技術はあるものの、足の速さがそこまで無い分、併殺になってしまう場面があるので、当てるだけではなく振り切るスイングが求められます。
ファースト専門の選手になるのであれば、2024年度打点王本塁打王の山川穂高選手の牙城を崩すのは非常に難しいので、現役ドラフト等で移籍する方が吉田選手にとってはプラスです。
個人的にキャッチャーは捨てない方が良いと思います。
廣瀨選手は4打数2安打(単打1、二塁打1)
今季は攻守にレベルアップした1年になりました。
こうやって成長できたのも、1年間怪我無く出続けることができたから。
そこが一番大きいです。
来季はサードのレギュラーを狙うのか、それともセカンドのレギュラーを狙うのか。
どちらにしても打撃面の更なるレベルアップは欠かせません。
個人的にはもちろん強打のセカンドとして、浅村選手や牧選手のような他球団の脅威となる選手になってもらいたいです。
西尾選手は3打数2安打1四球1打点(単打1、三塁打1)
彼も吉田選手と同様、来季が大卒3年目。
勝負の年です。
持ち味の打力でアピールしつつ、内野のユーティリティとしても存在感を発揮したいところです。
走攻守全てで隙は見せられません。
笹川吉康選手はリチャード選手の54打点に並ぶ2ラン本塁打を1打席目に放って1打席で退き、リチャード選手はそもそも試合に出場せず。
この結果、二軍の打点王のタイトルを2人で取ることが出来ました。
来季は一軍の舞台で両選手がタイトルを獲得してくれることを願います。
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