2024/9/24、福岡ソフトバンクホークス三軍対西部ガスの交流試合が行われました。
結果は2-2の引き分けでした。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については9月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
木村大成
木村大成投手は2回無失点の投球でした。
全40球の内、ストライク25ボール15。
印象としては「ボールスタート」です。
全体的に見るとまとまった印象を受けますが、何かが物足りないです。
その何かを分析すると、初球でストライクを取れていないことが問題なのかなと思います。
初回は対戦した全ての打者の初球がボール。
2回は修正されたものの、それでも2名の打者にはボールから。
結局、打者9名の内、6名に対してはボールスタートです。
打者有利のカウントからスタートするので当然球数は増えます。
良いことはほとんどないです。
一軍に上がると、入りに注意してボールから入る場面も当然あります。
ただここは三軍の舞台。
全員がレイエス選手ではありません。
もう少し若々しく大胆な投球に期待したいところです。
また、今回はスライダーで空振りを奪う場面はあったものの、ストレートで空振りを奪う場面は一度もありませんでした。
もっとストレートの球威は上げていく必要があります。
岡植純平
岡植純平投手は2回無失点の投球でした。
全24球の内、ストライク14ボール10。
印象としては「打たせて取る投球」です。
打者が仕留めたと思ってもカット系の球で芯を外し、ゴロアウトで打ち取る場面が多く見られました。
6つのアウトの内、4つがゴロアウトです。
回跨ぎした4回は先頭に四球を与えましたが、インコースをしっかり突いたことで打者に自由な打撃をさせませんでした。
今回のような投球を常にできるようになれば、再び先発の機会も訪れるようになると思います。
飛田悠成
飛田悠成投手は1回2失点(自責点0)の投球でした。
全28球の内、ストライク16ボール12。
印象としては「チェンジアップが良い」です。
先頭打者の原田選手に外角高めのストレートを捉えられ二塁打。
園田選手には低めの意識を持って投げたものの四球。
樋口選手の犠打はファーストの佐久間選手が打球処理する際に、三塁を確認した一瞬の間によってオールセーフ。
無死満塁の大ピンチを迎えました。
あの時を思い出します。
あの時は何とか無失点に抑えることが出来ましたが、今回は2死まで取ったところでタイムリーを打たれて失点してしまいました。
このタイムリーは3ボール1ストライクからストライクを取りにいったストレートを打たれたので、仕方ないと割り切れます。
それよりも私は無死満塁から2者連続三振に打ち取った場面に注目したいです。
今回はチェンジアップの精度が素晴らしいなと感じました。
カーブのキレ&落差が素晴らしいのは分かっていることなので驚きはありません。
ただチェンジアップがこれほどまでに良いとは思いませんでした。
もしかしたらフォークかもしれませんが、この落ち球の抜け具合は最高です。
真ん中でも空振りが取れるので、多投すべき球です。
ストレート、カーブ、チェンジアップ。
これらの球をバランス良く投げ分ければ、大津亮介投手のようになれそうな気がします。
フェリックス
フェリックス投手は3回無失点の投球でした。
全44球の内、ストライク29ボール15。
印象としては「新フェリックス」です。
外に抜ける球が何球かあったものの、全体的にはまとまり打者との勝負に持って行けてました。
5回は15球、6回は16球、7回は13球。
見事なペースです。
四球連発で1回だけで30球近く投げていたフェリックス投手とはもう別人になってます。
無理やりストレートで押し込もうとするのではなく、変化球をうまく使いながらの投球ができているので先発でも十分にやっていけます。
8/20以来の先発起用はあるのでしょうか。
大城真乃
大城真乃投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「簡単に初球のストレートを捉えられていたのは気になる」です。
先頭打者の八木選手に初球の外角ストレートを中安。
正木選手には犠打で送られたものの、野中選手と森杉選手を抑え無失点で凌ぎました。
今回の投球で1つ気になったのがストレートの球威。
ストレートを狙われていたのかもしれませんが、初球で捉えられるということは球質が悪いのではないかと思ってしまいます。
八木選手にストレートを打たれてからは、ストレートをストライクゾーンに入れることができませんでした。
これからもっと自信を持って投げていくために、ストレートのスピードアップは欠かせません。
最低でもファールが取れるくらいの球威にもっていけたら、投球がさらに楽になります。
野手
ホークス選手の9月三軍打撃成績がこちら。(2024/9/24時点)
※9/2練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは盛島稜大選手。
3打数2安打(単打2)の活躍でした。
打球方向は全てセンターから逆方向。
引っ張りだけじゃないということを示すことが出来ました。
彼が今後どのような選手になっていくのか将来像が見えてこないというのが正直なところですが、今はもがきながら必死でプレーするだけなのかなと思います。
個人的には今季の初めに見せてくれた2打席連続本塁打が忘れられません。
20発から30発の本塁打を打てて、盗塁阻止率4割越えのスーパーキャッチャーになってくれたら最高です。
ここ最近は本塁打がずっと出ていませんし、今回は2回走られて2回共盗塁を決められるなど、攻守に渡って課題はあります。
ただ想像するのは自由です。
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