2024/9/15、福岡ソフトバンクホークス四軍対火の国サラマンダーズの交流試合が行われました。
結果は7-4でサラマンダーズが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については9月の四軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
サルディ
サルディ投手は2回1失点の投球でした。
全32球の内、ストライク19ボール13。
印象としては「初回は良かった」です。
初回は高めのストレートで空振りが取れて、大きく曲がるカーブで見逃し三振を2つも取れて素晴らしい投球でした。
ただ、2回は勝負球が甘く入る場面が目立ち、死球、ヒット、ヒットで失点しました。
他にも投げさせたい投手がいるということで2回で降板となりましたが、個人的にはもっと長い回を投げている姿を見たかったです。
外国人枠の関係が無ければ二軍で前田悠伍投手と共に先発ローテを張っていたと考えると、外国人枠は本当に必要なのかと考えてしまいます。
以前、外国人選手は「助っ人」と呼ばれていたように、日本人選手よりもレベルが高い選手として扱われていました。
ただ、今はそんなこともありません。
MLBで主力級の活躍する日本人選手が多くなり、NPBで活躍できる外国人選手が少なくなってきた時代です。
外国人選手だから活躍するというよりも、良い選手だから活躍するという部分が大きいです。
それは日本人選手も外国人選手も変わりません。
ここからさらにNPBのレベルを上げるためには、外国人枠の撤廃があっても良いと私は思います。
それでスタメン全員が外国人選手になってしまうことはあり得ません。
日本人選手を舐めてもらっては困ります。
将来的にNPBのレベルが完全にMLBに追いついて、NPBvsMLBのワールドシリーズが実現出来たら面白そうだなと勝手に思ってます。
サルディ投手について書くはずが、話が飛躍しすぎてしまいました。
長水啓眞
長水啓眞投手は2.1回5失点(自責点4)の投球でした。
全61球の内、ストライク30ボール31。
印象としては「抜け球が多い」です。
球審の方の辛めのストライク判定もありましたが、基本的に球が抜けて投球になりませんでした。
3回は4四球。
ヒットは内野安打の1本しか打たれていないのに、ショート山下恭吾選手の送球エラーも重なり2失点を喫しました。
4回5回はストライク中心の投球が出来ましたが、5回には日下部選手に真ん中のストレートを確信本塁打。
ここに関してはスタミナかなと思います。
今回のような投球は高卒1年目だから許されます。
次回登板ではやり返してもらいたいです。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は0.2回1失点の投球でした。
全35球の内、ストライク13ボール22。
印象としては「ある意味凄い」です。
ボールが抜けてきそうな投球フォームで、本当に抜けてくる。
左打者にとっては打席に立ちたくないだろうと思います。
5回途中に登板した際は危ない死球はあったものの、ある程度ストライクゾーンに集めることが出来ました。
ただ、回を跨いだ6回はストライクゾーンに入りませんでした。
6回は21球投げてストライク5,ボール16で4四球。
1つもアウトを取れずに降板しました。
話になりません。
まずはストライクを取る所からです。
星野恒太朗
星野恒太朗投手は2回無失点の投球でした。
全37球の内、ストライク22ボール15。
印象としては「変化球からのストレート」です。
無死満塁で登板した6回の投球はお見事でした。
変化球で追い込んで、最後はズバッとストレート。
この投球スタイルで打者3人を打ち取りました。
星野投手はストレートよりも変化球のストライク率の方が高い投手。
今回の投球スタイルを自分のものにできたら強いです。
回跨ぎした7回は四球2つとヒットで満塁のピンチを作ったものの無失点。
星野投手の中では、良い投球だったと言えるのではないでしょうか。
相対評価という形をとると、まだまだ二軍で投げるレベルには達していません。
大城真乃
大城真乃投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク8ボール3。
印象としては「完璧」です。
左打者には外に逃げるスライダーで空振り三振を奪い、右打者にはインコースに食い込むスライダーを意識させてからインコースにズバッとストレートで見逃し三振。
抑え方が確立してます。
ここ最近の大城投手は投球内容が素晴らしく、何も言うことがありません。
来年の春季キャンプでA組に選ばれることを常に頭に置きながらプレーしていることと思います。
来年の支配下登録に向けて、二軍三軍四軍関係なく隙の無い投球を続けていくだけです。
野手
ホークス選手の9月四軍打撃成績がこちら。(2024/9/15時点)
※9/4,5,7,8の試合結果は除く
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、藤田悠太郎選手、オスーナ選手、大泉周也選手、山本恵大選手、勝連大稀選手の5名。
藤田選手は4打数2安打(単打2)。
捕手として大変なリードをしながらもヒットを2本放ちました。
長水選手の低めの変化球を後逸した場面があったので、ブロッキングはもう一度見つめ直す必要があります。
高卒1年目の選手ですが、支配下選手なので当然求めるところは大きくなります。
オスーナ選手は5打数2安打(単打1、二塁打1)。
2試合続けてのマルチヒットとなりました。
ホークスの外野手は飽和状態。
次から次に出てきます。
これでオスーナ選手まで出てきたらとんでもないことになります。
彼はまだ17歳の選手。
あと3年ぐらいはじっくりと牙を磨き続けて欲しいなと思います。
大泉選手は5打数2安打1打点(単打1、三塁打1)。
1打席目の右中間への三塁打はお見事でしたが、その後はなかなか自分の打撃が出来ませんでした。
大泉選手はパワーを期待されてホークスに入団しました。
そのパワーを今の所100%発揮できてはいません。
今季はプロ1年目ですが、来年が間違いなく勝負の年。
支配下登録を掴まなければその先が無いです。
山本選手は3打数2安打1打点(単打2)。
1試合前は本塁打を放つなど長打力もアピールしました。
山本選手の課題は調子の波が大きいこと。
調子が良い時は手が付けられませんが、少し打てなくなるとガクッと落ちます。
常に調子が良い選手なんていないので、来年は調子の良い時期に首脳陣の目に留まるような活躍を期待したいところです。
まずは、その来季の契約を掴むためのアピールの時期です。
勝連選手は3打数3安打1犠飛1打点1盗塁(単打3)。
打つ方でしっかりアピールできました。
勝連選手の守備力は誰もが認めるところなので、あとは打つこと。
毎年打撃技術が少しづつ向上しているので、来年には支配下登録を掴んでもおかしくありません。
ただ、勝連選手の今後の野球人生に大きな影響を及ぼしそうな選手が1人。
明治大学の宗山塁選手です。
勝連選手は宗山選手がホークスに加入しないことを心から願っていることでしょう。
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