2024/8/20、福岡ソフトバンクホークス四軍対北九州下関フェニックスの交流試合が行われました。
結果は7-5でフェニックスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については8月の四軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
藤原大翔
藤原大翔投手は3回4失点の投球でした。
全53球の内、ストライク36ボール17。
印象としては「スタミナ不足」です。
藤原投手は基本的に真っすぐが中心なので、2回3回と回が進むにつれて、疲労度は他の投手と比べると大きいです。
そして何より、まだ体が出来上がっていません。
2回まではストレートで空振りが取れていたのが、3回は全く空振りが取れなくなり、大量失点という形になりました。
まぁ仕方ないです。
牽制を4回したことによるピッチクロック違反もありました。
先発に挑戦するのであれば、スタミナは重要です。
たくさん食べて、たくさん体力つけて、大投手を目指してほしいです。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は1回1失点の投球でした。
全24球の内、ストライク14ボール10。
印象としては「球が抜け気味」です。
前回登板では、四球に苦しんだ部分もあったので今回はどんどんストライクゾーンで勝負していきました。
明らかに真ん中ばかりに投球していきました。
結果的に前回の2四球よりも少ない1四球で登板を終えれたことは良かったです。
本当はもっと高いレベルを要求したいところですが、一歩ずつ歩みを進めていきましょう。
宮﨑投手本人はストライクゾーンで勝負したいのに、宮﨑投手の腕が言うことを聞いてくれないというか、高めに抜ける球が目立ったのは事実です。
次回は無四球で登板を終えることを期待します。
村上舜
村上舜投手は1回2失点の投球でした。
全19球の内、ストライク9ボール10。
印象としては「先頭打者のヒットから」です。
ここ最近の村上投手は良い意味で村上投手じゃない投球が続いていました。
今回の投球は「THE村上投手」です。
このボール先行癖はすぐにどうにかしないといけません。
ただ、最悪の状態でもないです。
悪くなりそうだなという気配がするだけなので、修正をかければ大丈夫です。
今回は先頭打者に1ボール2ストライクのカウントで、内角高めの空振りを取りにいったストレートをうまくレフト前に運ばれたところから始まりました。
余計に良い所に投げようという意識が働き、ボール球先行の投球になったのではないかと容易に想像がつきます。
ただ、そこから四球連発で崩れることが無かったのは成長です。
外のスライダーも内角高めのストレートもヒットにされたので、2失点に関しては何の驚きもありません。
これから全てのレベルを上げていくだけです。
アルメンタ
アルメンタ投手は2回無失点の投球でした。
全27球の内、ストライク18ボール9。
印象としては「ボール先行から立て直す」です。
今回対戦した打者7名の内、5名はボール球から入りました。
つまり野手有利カウントです。
ただそこから立て直して、ヒットを一本しか打たれなかったのは良かったです。
加えて、今回は全体的に真ん中から高めにボールが集まっていました。
つまり、状態は悪いです。
ボール球先行カウントから仕方なく真ん中でストライクを取りにいった球で打者を押し込み抑えてしまいました。
四軍戦だから抑えられる配球なので、今後は二軍一軍を意識してより制球の精度を上げていくことが求められます。
1球1球の球質は素晴らしいです。
大竹風雅
大竹風雅投手は1回無失点の投球でした。
全20球の内、ストライク13ボール7。
印象としては「普通」です。
打者3人と対峙して20球ということで、決め球に欠けるかと思えばそんなこともありません。
要所ではフォークで空振りを奪えていました。
ストレートでも空振りやファールが奪えていました。
カーブでカウントが取れなかったり、フォークがなかなか低めに決まらなかったことが、これだけの球数になったのかなと想像します。
次回登板ではそれぞれの球種をより高い精度で操ることを期待します。
野手
ホークス選手の8月四軍打撃成績がこちら。(2024/8/20時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは牧原巧汰選手と重松凱人選手。
牧原選手は3打数2安打2四球。
牧原選手はどちらかというと、長打を意識する選手なのかなと思います。
明らかに他の選手と比べて三振の数が多いからです。
入団時は若手の頃の近藤健介選手のように、追い込まれても逆方向にヒットを打つ巧打者になると思っていたのでこのスタイルになったのは少し意外です。
長打を意識するのであれば、突き抜けた打者になってもらいたいです。
重松選手は4打数2安打1本塁打2打点1盗塁。
本塁打を打って、盗塁をして良いアピールが出来ました。
重松選手の完成形はトリプルスリーを狙える強打者です。
現在のホークスには、たくさん本塁打を打てる選手やたくさん盗塁ができる選手はいても、それを両立できる選手はいません。
柳田悠岐選手はそれだけ偉大な選手ということです。
そこに近づける可能性があるのが重松選手ではないかと私は思います。
もちろんここから1段階も2段階も打撃のレベルを上げていく必要がありますが。
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