2024/8/13、福岡ソフトバンクホークス対中日ドラゴンズの二軍公式戦が行われました。
結果は11-3でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手は、ホークスの8月二軍打撃成績一覧と、注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
尾形崇斗
尾形崇斗投手は3回1失点の投球でした。
全58球の内、ストライク36ボール22。
印象としては「荒療治」です。
尾形投手はここ数試合、一軍でも二軍でも同じように制球を乱す場面が見られます。
この状況をどうにかしたいということで、今回は先発起用をされました。
本気で先発に挑戦するというよりは、楽な気持ちでストライクゾーンで勝負する気持ちを植え付けるための登板だと思います。
そんな中での今回の投球内容を見ると1つ新たな発見がありました。
尾形投手のスタミナがとんでもないことです。
3回でも平気で156キロの球を放っていました。
これだけの球威を維持できるなら、本気で先発に挑戦しても面白いかもと思ってしまいます。
四球の数は1つで前回前々回と比べると良かったですが、まだ変化球の精度には困っている印象でした。
変化球で安定して空振りが取れるようになると、ボール球でもストライクになるので四球は当然減ります。
スピードこそ出ていましたが3回にはストレートも捉えられるようになっていたので、仮に先発をするならその球威の維持も必要です。
中村亮太
中村亮太投手は2回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク16ボール6。
印象としては「二軍で抑える理由がある」です。
一軍でめった打ちを喰らって二軍に戻ってきた中村投手ですが、そんな中村投手が二軍ではしっかり抑えるのには理由があります。
それは常にストライク先行の投球ができるからです。
特別速い球があるわけでもなく、絶対的な球があるわけでもないですが、どんどんストライクを取って投手有利のカウントにできるからこそ抑えることができてます。
一軍ではそのカウント球をしっかり捉えられますが、二軍では見逃してくれたりミスショットしてくれるので問題ありません。
中村投手が一軍でも抑えるようになるためには、決め球シンカーの精度とストレートのスピードをもう1ランク上げる必要があります。
一軍の打者に対してもカウント球でファールが取れるようになれば世界が変わります。
笠谷俊介
笠谷俊介投手は0.0回2失点の投球でした。
全12球の内、ストライク3ボール9。
印象としては「何も言えない」です。
先頭の上林選手にはストライクが入らず四球。
次のビシエド選手にはストライクを取りにいった真ん中の変化球を本塁打。
さらに次の加藤選手にも四球。
良い所は1つも無かったです。
こういう時は切り替えるしかありません。
宮里優吾
宮里優吾投手は2回無失点の投球でした。
全25球の内、ストライク17ボール8。
印象としては「全てが素晴らしい」です。
ストレート、スライダー、フォーク。
主にこの3球種を投げ分ける宮里投手ですが、この全てが素晴らしかったです。
どの球でもカウントが取れますし、どの球も決め球になります。
濱選手には初球の真ん中のストレートで詰まらせたもののレフト前に落とされたので、次回登板では1本もヒットを打たれずに登板を終えて欲しいです。
スピードも細かい制球力もまだまだ伸びしろしかありません。
加えてヒーローインタビューも最高でした。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク13ボール2。
印象としては「球に力強さがある」です。
今回の登板では対戦した全ての打者に対して気持ちよくスイングをさせませんでした。
先頭の三好選手(左打者)にはコースヒットのような形でヒットを打たれたものの、それ以降は右打者3人をしっかり抑えました。
効果を発揮したのはチェンジアップ。
ストレートの強さが余計にチェンジアップを輝かせた印象です。
多少甘く入ってもファールでカウントが取れていましたし、今後に期待が持てます。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク8ボール4。
印象としては「3ボールカウントにしたのは課題」です。
三者凡退という素晴らしい投球を披露しました。
内容を見ても、甘い球は樋口選手に対する3球目のストレートぐらいで、しっかりとコースに制球されていました。
川上選手に対して3ボール1ストライクというカウントを作らなければ文句無しです。
最後は4球目の高めのストレートでサードフライに打ち取れましたが、あんな難しいコースの球を一軍の打者は打ちに行きません。
見逃したらボールになる可能性もある球なので。
四球になる可能性もあったという点で、このようなカウントにしないように次回は気を付けてもらいたいです。
ただ抑えるだけでなくその内容も28歳の鍬原投手には求められます。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手8月打撃成績がこちら。(2024/8/13時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、吉田賢吾選手、笹川吉康選手、ウォーカー選手。
吉田選手は3打数2安打。
特に6回のライトオーバーの二塁打は吉田選手にしか打てないような打ち方で高めの球を弾き返しました。
笹川選手は4打数2安打2打点。
6回の高めの球を強引に引っ張り込んだ打席が笹川選手らしいなと思いました。
ウォーカー選手は4打数2安打1本塁打3打点。
1打席目のサードライナーも当たりとしては悪くなかったですし、打撃の状態は上向いてきているのかなと思います。
谷川原健太選手は4打数1安打で一本センターフェンスダイレクトの二塁打を放ちましたが、それ以外で光った部分がありました。
盗塁阻止です。
3回盗塁を仕掛けられて2回刺しました。
ただ3回表に記録上は尾形投手の暴投ですが、谷川原選手が後逸する場面があったので、このようなプレーは無くしていきたいところです。
コメント