2024/8/6、福岡ソフトバンクホークス三軍対徳島インディゴソックスの交流試合が行われました。
結果は4-3でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については8月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
村田賢一
村田賢一投手は2回無失点の投球でした。
全29球の内、ストライク20ボール9。
印象としては「復帰登板」です。
実戦登板は6/9オリックス二軍戦以来。
とにかく今回はしっかり投げれたということが良かったです。
投球内容に目を移すと、村田投手らしい投球ではなかったです。
内も外もビタビタに制球するのが村田投手の良さであるのに、今回は全体的に真ん中に球が集まっていました。
球の強さで勝負する投手ではないので、少々甘く入ると捉えられます。
勝負どころでの1球をコースに投げ切れていたので失点はしませんでしたが、まだまだ状態は上げていけます。
木村光
木村光投手は2回無失点の投球でした。
全23球の内、ストライク14ボール9。
印象としては「ストレートに力がある」です。
実戦登板は4/12阪神二軍戦以来。
村田投手と同様、今回は投げれる状態に戻ってきたということが良かったです。
投球内容を振り返ると、とにかくストレートが強かったです。
困ったらとにかくストレートを投げとけば大丈夫でした。
回跨ぎ後の4回はボール先行の投球が目立ち、ストライクは真ん中のストレートぐらいでしか取れませんでしたが、それでも三者凡退。
これから細かい制球力を身につけていけば、十分後半戦の戦力になれます。
大野稼頭央
大野稼頭央投手は4回3失点の投球でした。
全90球の内、ストライク58ボール32。
印象としては「いっぱいいっぱい」です。
5回は27球、6回は14球、7回は22球、8回は27球。
なんとか抑えたという回ばかりで、8回は粘り切れませんでした。
大野投手は追い込むまでは比較的スムーズにいきます。
ただ問題はそこからです。
カウント球でストレートを使って、決め球もストレート。
このパターンが非常に多いので打者は対応しやすいです。
スライダーを決め球にすることもありましたが、ヒットにされたり見逃されたりしていました。
そうなると最終的にストレートしか選択肢が無くなります。
私が個人的に思うのがカーブの使い方。
100キロに満たない大野投手特有の大きなスローカーブ。
この特殊球をもっと活かした方が良い気がします。
ヒントになると思ったのが、8回の加藤選手に四球を与えた打席。
初球のインコースストレートはボール。
そして、2球目の低めのボールゾーンのカーブを空振り。
3球目はインコースのストレートを空振り。
おそらくこの2球目のカーブはカウントを取りにいこうとした球で、結果的にカウントが取れたぐらいに大野投手は思っているはずです。
その後にカーブを多投することが無かったからです。
ただ、私はそうは思いません。
この球は決め球になると真剣に思います。
カーブを打者に意識させることで、ストレートをさらに速く感じさせることができ、ストレートを速く感じさせることでカーブも活きてきます。
カーブはカウント球でしか使ってこないと思われたら、大野投手にとってデメリットでしかありません。
今の投球割合がストレート80%,その他の変化球20%の肌感覚なので、例えばストレート60%,カーブ30%,その他の変化球10%が見てみたいです。
とにかく一番良いカーブの投球割合を探ってほしいです。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク3ボール6。
印象としては「全て高めのストレート」です。
9球全てがストレート。
それも全て高め。
球威で押していく分かりやすい投球です。
ボール球が多く、最後のアウトは牽制アウトでしたが、球威は十分ありました。
1点差の展開だったということで、力が一番伝わるゾーンにストレートを投げ続けるのはいたって普通の投球です。
点差がある状況であれば、いろいろな球種を試しても面白かったです。
次回登板では今回のような緊迫した場面でもストライク先行の投球を期待します。
野手
ホークス選手の8月三軍打撃成績がこちら。(2024/8/6時点)
※8/5練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
今試合で複数安打を放ったのはシモン選手、牧原巧汰選手、佐倉侠史朗選手、大泉周也選手、重松凱人選手の5選手。
シモン選手は5打数3安打。
激戦区の外野手なので、二軍に上がるためにはこの強烈なアピールを続けていくしかありません。
牧原選手は5打数2安打2打点。
これだけ無双していれば、二軍に呼ばれるのも時間の問題でしょう。
佐倉選手は4打数2安打1四球1打点。
まずは三軍の主力選手として定着するところからです。
大泉選手は5打数2安打。
今年25歳という年齢と激戦区の外野手ということを踏まえると、もっともっと大きなアピールが必要です。
重松選手は5打数3安打1盗塁。
7月の爆発力を8月も出すことができれば、二軍に上がるチャンスはあります。
7月のホークス三軍打撃成績はこちらでご確認ください。
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