2024/5/2、福岡ソフトバンクホークス三軍対愛媛マンダリンパイレーツの交流試合が行われました。
結果は8-5でパイレーツの勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手についてはこの試合の打撃成績と、私が特に気になったことを載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
井崎燦志郎
井崎燦志郎投手は6回5失点(自責点2)の投球でした。
全87球の内、ストライク50ボール37。
印象としては「先頭打者次第」です。
先頭打者を抑えた回はスムーズに球数少なく抑えていました。
ただ先頭打者を出すと、点を与えたくない気持ちが強くなりすぎて、投手不利のカウントを作って打たれる場面が目立ちました。
常に同じメンタルで1人1人の打者を抑える意識でいけば結果は180度変わった気がします。
また、そもそも全体的にストレートも変化球も意図したところに投げ切ることができませんでした。
ボール先行になってストライクを取りにいった真ん中のストレートは、いくら球が強いとはいえ捉えられてしまいます。
いつでもストライクが取れる球種を1つだけでも手に入れたら、大化けの予感がします。
宮里優吾
宮里優吾投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク8ボール3。
印象としては「三軍じゃもったいない」です。
対戦した打者3名の内、最後に対戦した打者のみ甘い球を連発していました。
追い込んでからの真っすぐはもう少し厳しい所に制球してほしかったです。
ただ、それ以外は完璧でした。
ホークスに入団して今回が実戦初登板ということを考えると、内容は120点です。
ストレートは釣り球を除き全てストライク。
変化球もフォークはしっかり低めのボールゾーン。
スライダーかカーブのような球種は高めに抜けてしまったものの、制球力は申し分ないです。
今回の最速は150キロでしたが、大学時代は最速155キロの投手だったのでまだまだ出力は上がります。
中継ぎに苦労しているチームは今すぐにでも一軍に呼び寄せたい投手ではないでしょうか。
ホークスでも来年あたりには普通に一軍で投げてそうな気がします。
藤原大翔
藤原大翔投手は1回2失点(自責点0)の投球でした。
全23球の内、ストライク13ボール10。
印象としては「細身とは思えない剛球」です。
何事も無ければ三者凡退で終わっていました。
味方のエラーや自身のバント処理のエラー。
2つの暴投。
その内、1つはサインミスによるもの。
いろいろと課題が見つかったので有意義な登板だったと思います。
課題は見つかりましたが、良かった点もありました。
まずはストレート。
1本インコースのストレートをうまく捉えられたものの、全体的には押せていました。
ボール先行になった時の真ん中のストレートでも空振りが奪えていたので、思ったよりも手元で伸びてくる切れの良い真っすぐということです。
次にスライダー。
スライダーというかカーブのような大きな軌道を描く球質です。
変化量が大きいので扱いが難しい球のように見えますが、ボールゾーンからストライクを入れる球とストライクゾーンからボールにする球をうまく使い分けて三振を奪う場面もありました。
完全にこの球を操れるようになると投球がさらに楽になります。
これからどんな成長曲線を辿るのか非常に楽しみです。
星野恒太朗
星野恒太朗投手は1回1失点の投球でした。
全21球の内、ストライク14ボール7。
印象としては「全体的に高め」です。
先頭打者に対しては低めに制球したフォークボールで空振り三振を奪いましたが、それ以降は制球に苦しみました。
1番打者に四球を出した後で、2番打者にバントヒットでチャンスを広げられた場面。
3番打者の上野選手に対しては、2球バントファールの後に高めのストレートでファールを取った後の4球目にフォークが高めに浮いたところをセンター前に運ばれました。
ボール球を3球も投げられる状態だったので、もう少し低めの意識を徹底したいところです。
野手
この試合に出場したホークス選手の打撃成績がこちら。
藤野恵音選手、山本恵大選手、勝連大稀選手が2安打を放ちアピール。
ただ、この中で打球スピードは山本選手が頭二つ抜けてます。
守っている野手がかわいそうになるぐらい理不尽な打球をかっとばしていました。
今は一軍で同い年の川村友斗選手やリチャード選手、仲田慶介選手が頑張っていますが、将来的に彼らと共に強力打線の一角を担う可能性は十分にあります。
2番仲田3番川村4番リチャード5番山本。
こんな打線が組める日が待ち遠しいです。
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