2024/4/25、福岡ソフトバンクホークスvs千葉ロッテマリーンズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-0でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返り、次戦以降の戦い方を考察していきます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
全体的な感想
正直、今回の試合展開は予想できませんでした。
先発投手はホークスが大津亮介投手、マリーンズが西野勇士投手。
投手戦になることが予想されるので、ホークスとしては「中継ぎ勝負」に持ち込むことができれば勝つ確率が高くなるんじゃないかと思っていました。
その予想を良い意味で裏切り、西野投手から5回までに5得点。
大津投手はその間もテンポよく投げて抑え、一度もマリーンズ側に流れを傾かせませんでした。
ホークス側の完勝といっても良いです。
これでホークスは同一カード3連勝。
調子の良い松本裕樹投手、津森宥紀投手を起用せずに勝てたということが何よりも大きいです。
次の試合は一日休みを置いて4/27(土)から西武3連戦、そして4/30(火)から楽天2連戦の計5連戦。
予想先発は対西武に東浜巨投手(4/27)、モイネロ投手(4/28)、スチュワート投手(4/29)。
対楽天に有原航平投手(4/30)、大関友久投手(5/1)。
東浜投手、モイネロ投手、有原投手、大関投手はある程度長い回を計算できるので、そこで松本投手&津森投手を起用して接戦を勝ちにいくイメージはできます。
ただ今回のマリーンズとの試合のように大勝の試合を挟みながら勝つことができれば、全ての試合で勝ちにいくことができるかもしれません。
このようなことを考えられるのも、投打が噛み合っている今のホークスだからできることです。
投手
大津亮介
大津亮介投手は7回無失点の投球でした。
全108球の内、ストライク72ボール36。
印象としては「安定の投球」です。
時折甘く入る球がありながらも、速いストレートと遅いチェンジアップで奥行きを作れていたので打者のミスショットに繋がりました。
また大津投手はストレート&チェンジアップだけの投手ではなく、スライダーやワンシーム等ボールに様々な変化を加えることができるので仕留めたと思っても少しズレるパターンがほとんどです。
そういった多彩な球種を用いて、うまく打者の打ち気をそらしながらリードできた海野選手もお見事です。
これからは投球内容と全く関係ありません。
正直、大津投手は4/25(木)ではなく4/21(日)のオリックス戦で投げるものだと思っていました。
スチュワート投手よりも長い回を投げられて、投球の安定感も素晴らしい投手だからです。
結果的にその試合はスチュワート投手が宮城投手との投げ合いに敗れ、チームとしても完投負けを喰らいました。
勝ちパターン投手が連投していた状況だったので、僅差にするぐらいなら捨てゲームで中継ぎを休ませようという考えならば分からなくもないですが、それでも大津投手が先発してもらいたかったです。
4/25(木)の登板を経て、大津投手の次回登板は5/3の金曜日。
それから毎週金曜日のカード頭を任されることになります。
それ自体は良いことですが、土曜日と日曜日は毎週試合が入っているのに対し、金曜日は5月に1試合だけ試合がありません。
つまり、大津投手は東浜投手やモイネロ投手と比較すると、少しだけ信頼感が低いという見方ができます。
もちろん、有原航平投手のようにイニングを安定して稼げるからカード頭に持ってきたというプラスの見方もできます。
果たしてどちらの考え方でローテが再編されたのでしょうか。
私は後者だと信じてます。
「先発転向初年度だから登板間隔を空けている」という考えは、同じく先発転向したモイネロ投手が登板間隔を変えずに開幕から投げていることの説明がつかなくなるので確実に違います。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク7ボール2。
印象としては「いつもの藤井投手」です。
二軍調整後の藤井投手は調整前と比べて明らかに投球内容が良くなってます。
早めに二軍調整させたのは首脳陣のファインプレーです。
今回は下位打線との対戦とはいえ圧倒していました。
強いストレートはストライクゾーン内に集め、フォークは低めのボールゾーン。
意図したところに投げ切れています。
ただ、まだ本調子ではありません。
ストレートで空振りを奪えるようになった時が最高の藤井投手です。
石川柊太
石川柊太投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク10ボール4。
印象としては「ベンチから外せない投手になってきた」です。
石川投手はここ数年で比べると今季が一番良いです。
一番変わったのはゾーン内で勝負できるようになったこと。
ここ数年は打たれたくない気持ちが強すぎてコースを狙い続けた結果、四球の数が増えていました。
そんなに打たれていないのに無駄な四球で走者を溜め、ガツンと一発を喰らっていました。
ただ今季は、自分が制球できる範囲に強い球を投げ続けています。
もちろん四球を出すこともありますが、その確率は明らかに下がってます。
これも倉野投手コーチのおかげでしょうか。
この感じでずっと投げてくれれば、石川投手が一軍で投げ始めた時のような便利屋的な起用法でチームに無くてはならない存在になれます。
4/20(土)オリックス戦は、まさに石川投手のおかげで引き分けに持ち込めたようなものです。
先発が試合を作った時は1イニングの準備。
先発が試合を作れなかった時は複数イニングの準備。
かなり準備は大変かと思いますが、石川投手ならやってくれるでしょう。
野手
ホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/4/25時点)
この試合でもホークスは二桁安打でマリーンズ投手陣を打ち崩しましたが、その中でも小久保監督が一番うれしかったのがウォーカー選手の二塁打ではないでしょうか。
ここ最近は成績不振からスタメン出場の機会が減っていたウォーカー選手。
ただ小久保監督は、彼を二軍に落とさず、いつかチームを救ってくれる時が来ると信じて一軍起用し続けています。
夏場辺りに選手の調子が軒並み落ちてきた時に、ウォーカー選手が大爆発すればこの采配は大当たりです。
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