2024/4/20、福岡ソフトバンクホークスvsオリックスバファローズの一軍公式戦が行われました。
結果は3-3の引き分けでした。
今回はこの試合の全体的な感想と、この試合のホークス投手&野手を取り上げます。
見ているだけで疲れる試合展開でした。
全体的な感想
ホークス先発陣の中で一番安定しているモイネロ投手が攻略され4回で降板。
ホークス打線はオリックス先発の東晃平投手からチャンスは作るもののあと一本が出ない。
完全にオリックスペースの試合でした。
ホークス打線は最後の最後まであと一本が出ず、それでも引き分けに持ち込めたということで、ホークスとしてはラッキーです。
ホークスがオリックスの中継ぎ陣を打ち崩したということもなく、勝手に四死球で崩れていきました。
セデーニョ選手が8回に三塁線のゴロを自分でファールと判断して走らずサードゴロになった場面を見て、野球の神様がホークスに味方してくれるかもしれないと思いました。
9回オスナ投手が招いたピンチで勝ち越しを許さなかったのは、まさに野球の神様のおかげです。
カード三戦目の先発投手はホークスがスチュワート投手、オリックスは宮城投手。
正直、この試合はオリックスが優勢です。
まず宮城投手の方が完投能力が高いということ。
そして、ホークスの勝ちパターン投手が丸ごと2連投中(杉山投手、津森投手、松本投手、オスナ投手)で、藤井投手、澤柳投手、長谷川投手、又吉投手の4名しか物理的に起用できないこと。
ホークスの勝ち筋は打線が宮城投手を打ち崩すしかありません。
投手
モイネロ
モイネロ投手は4回3失点の投球でした。
全97球の内、ストライク70ボール27。
印象としては「オリックス打線の粘りにやられた」です。
確かに前回、前々回と比べて甘い球が多かったのは事実です。
ただ、それ以上にオリックス打線の粘りがお見事でした。
1番から9番まで全員が束になってファールで粘りました。
見ていてすごく疲れたので、モイネロ投手の疲労度は半端なかったと思います。
そんな完璧な攻撃をされて4回で降板した中で、相手先発の東投手も5回無失点で試合を作り、モイネロ投手に負けがつかなかった。
このことをプラスに捉えて、次回登板ではやり返してほしいです。
石川柊太
石川柊太投手は3回無失点の投球でした。
全36球の内、ストライク22ボール14。
印象としては「この試合のヒーロー」です。
前日の試合で中継ぎ投手をフル活用していたことで、この試合で起用できる中継ぎ投手は限られていました。
そんな中で、当然ロングリリーフがこなせる石川投手の存在感は大きくなります。
点を取られることよりも、とにかくイニングを消化してほしいという思いで首脳陣は送り出しました。
結果的に、3回をゼロで抑えただけでなく、相手チームに合わせて四球を出すこともありませんでした。
ある程度の失点は覚悟していましたが、おそらくオリックス打線も味方投手の四死球連発によって集中力が失われていたのでしょう。
石川投手の投球で完全オリックスペースから、どちらの流れでもない試合に引き戻してくれたと感じます。
この試合にヒーローインタビューがあったとすれば私は石川投手を推します。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク9ボール1。
印象としては「流れを持ってくる三者凡退」です。
テンポよくストライクゾーンに投げ込んでいき、今回も三者凡退で抑えました。
ゴンザレス選手に対する初球のストレートが真ん中にいってしまいましたが、見逃してくれたので助かりました。
仮に振られていても、津森投手の今の調子であれば押し込めていたでしょう。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全25球の内、ストライク16ボール9。
印象としては「運が良かった」です。
オスナ投手の今の調子を考えれば、点を取られるとしたらここしかないとは思っていました。
ただ、結果的にゼロで凌げて助かりました。
モイネロ投手の対する攻撃のように、オリックス打線に厳しいコースをファールで粘られる場面がありました。
まさに若月選手は厳しい球を全てカットして、ようやく8球目に来た甘いツーシームを一発で仕留めました。
この打者は本当に凄いです。
これだけ粘れて、甘い球は1球で仕留めて、強肩捕手なんですから。
ホークスの8番9番も若月選手のような打撃ができれば、「打線」になります。
オリックス打線が凄かったというだけで、オスナ投手はコースを気を付けつつ丁寧な投球ができていたと思います。
絶対的な球威はまだないですが、これから少しずつ上げていければ大丈夫です。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「甘い球多め」です。
いつもの松本投手に比べると、結構甘い球は多かったです。
ただ、勝負所という場面はギアを一段階上げて、集中して抑えました。
今回の勝負所は頓宮選手の場面。
セデーニョ選手を申告敬遠した中で、頓宮選手を抑えられるかは大きなポイントでした。
結果的に全部外の球を投げ切り、ライトフライに打ち取りました。
インコースの球は厳しくてもうまく対応されるので、外しか攻めれなかったというのが正直な所でしょう。
そこにしっかり投げ切れる松本投手は流石です。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク7ボール2。
印象としては「甘い球ゼロ」です。
二軍で調整する期間が本当に良かったと思えるほどに、一軍復帰してからの藤井投手は制球力が素晴らしいです。
西川選手にはうまく低めのフォークを捉えられましたが、後続はしっかりと打ち取りました。
渡部選手のバント失敗と若月選手の併殺打には助けられましたが、それが無くても安心して見ていられたと思います。
あとは真っすぐの質をもう一段階上げて欲しい所です。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全5球の内、ストライク3ボール2。
印象としては「簡単に初球を打ち上げてくれた」です。
杉山投手がどんどんストライクを取ってくることは、前日の試合を通してオリックス打線全体が感じたことでした。
それで初球のストレートを振ってくれて、森選手宗選手をフライに打ち取ることが出来ました。
杉山投手としては粘られる方が絶対に嫌だったと思います。
紅林選手に対してはフォークが2球続けてボールになったところで外のストレートを捉えられるも、川瀬選手のナイスプレーに助けられました。
あの場面は簡単にストライクを取りにいったら本塁打があり、逃げたらセデーニョ選手,頓宮選手,西野選手が待っている最悪の状況だったのでよく投げ切ってくれました。
野手
ホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/4/20時点)
この試合では緒方理貢選手がスタメン起用。
第一打席ではライトへプロ初ヒットとなる二塁打を放ち、モイネロ投手を救うファインプレーもありましたが、2度のチャンスで凡退するなど悔しい結果となりました。
個人的にこういったスタメン起用はどんどんしていくべきだと思います。
ウォーカー選手がダメだからではなく、チーム内競争を活性化させるために必要不可欠なことだからです。
川村友斗選手、野村勇選手、川瀬晃選手、仲田慶介選手。
二軍で結果を残している柳町達選手。
いろんな選手をスタメン起用しながらウォーカー選手も起用する。
その中で結果を残し続けた選手がレギュラー。
これがプロのあるべき姿だと思います。
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