2024/3/19、福岡ソフトバンクホークスvs阪神タイガースのオープン戦が行われました。
結果は10-9でタイガースが勝ちました。
今回もホークス投手1人1人に注目していきます。
野手については、3月の一軍打撃成績を14試合分まとめて記録しています。
2月に行われた対外試合の一軍打撃成績まとめがご覧になりたい方はこちらをご確認ください。
投手
和田毅
和田毅投手は5回4失点の投球でした。
全90球の内、ストライク56ボール34。
印象としては「ストレートの威力が戻ってきた」です。
ストレートで空振りを奪えなかった回は最終イニングの5回だけ。
全体的に見ると、しっかりストレートでファールや空振りを奪えていました。
2/28ライオンズ戦、3/5スワローズ戦、3/12タイガース戦と思ったような投球ができていなかった中で、不安な気持ちはあったと思います。
今回は結果こそ伴わなかったものの、ようやく一歩進めたと言えるのではないでしょうか。
和田投手の生命線はストレート。
ここが崩れたらどうにもなりません。
ストレートの質が良くなってきたので次のステップに進めます。
今回は変化球やストレートが甘く入る場面が数多くありました。
よって細かい制球力は課題になります。
ただヒットを恐れて四球になるよりは、強い球をストライク先行で投げていく方が絶対に良いです。
そこは相手選手の調子を見ながらの投球になると思います。
澤柳亮太郎
澤柳亮太郎投手は1回3失点の投球でした。
全23球の内、ストライク17ボール6。
印象としては「良い経験」です。
二軍では無双状態の澤柳投手が、一軍の舞台でどのような投球を見せてくれるのか非常に注目しながら見ていました。
結果的にプロの洗礼を浴びせられた形となりました。
表現が難しいですがこれは良かったと思ってます。
二軍だったら真ん中にストレートがいってしまってもファールが取れる。
一軍だと一球で仕留められる。
二軍だったら最高の形で追い込んで、決め球フォークを低めに投げておけば必ず三振。
一軍だとそれを捉える天才打者がいる。
二軍だったらストレート2球で簡単に追い込めた場合、あとは厳しいコースに投げておけば抑えられる。
一軍だとタイミングを狂わせにいったカットが絶好球の半速球になる打者がいる。
今回の登板は一軍初登板にしては少々過酷な登板だったと思います。
オスナ投手が点を取られるぐらい状態が非常に良い阪神打線だったので。
ただ、一軍で起こり得る最悪をまさに「初登板」で経験したのは、今後大きな財産になるでしょう。
澤柳投手といえば落差の大きなカーブなので、今回の登板でそれを投げなかったのは少し気になります。
甲斐選手と初バッテリーだったということが影響しているのでしょうか。
状態の良い阪神打線に対し、自分の全てを出さず、四球を出さずに真っ向勝負。
ワクワクする投手が現れました。
オスナ
オスナ投手は1回1失点の投球でした。
全34球の内、ストライク17ボール17。
印象としては「丁寧な投球」です。
和田投手、澤柳投手の投球を見て、自分自身の今の状態も見て、何か感じる部分はあったのでしょう。
先頭の佐藤選手に初球のストレートを簡単にライト前に運ばれると、慎重な投球を披露しました。
今回の登板では良い球過ぎて球審の方がボールと判断する場面が数多くありました。
厳しいコースでストライクが取れていれば、もっと楽に抑えることができていたと思います。
前川選手に対しては四球を与え押し出しという形になりましたが、あれはオスナ投手が制球を乱した訳ではありません。
ストライクゾーンに投げるよりも、ボールゾーンに投げる方が被害が少ないと判断したからです。
それぐらい澤柳投手の低めのフォークをライト前ヒットにした打席は衝撃的でした。
あれだけ状態の良い阪神打線を1点で抑えたので、守護神として何も問題ないです。
中村亮太
中村亮太投手は0/3回2失点の投球でした。
全11球の内、ストライク4ボール7。
印象としては「阪神打線の勢いに飲まれた」です。
正直、この試合で登板する投手は全員酷です。
中村投手は1つのアウトも取れずに降板してしまいましたが、致し方ありません。
「何も通用しなかった」というのが正直な感想でしょう。
ただ、2年連続防御率0点台のオスナ投手でも点を取られてます。
中継ぎ投手なので、そうやって切り替えることが非常に大事です。
長谷川威展
長谷川威展投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク5ボール4。
印象としては「球の力で何とか」です。
レギュラーシーズンでもありそうなピンチの場面での登板。
結果的に2人走者を還してしまいましたが、内容は悪くなかったです。
状態の良い佐藤選手に対しては、初球の素晴らしいアウトコースのスライダーがボール判定。
次は絶対にストライクを取りたい場面で、思い切って真ん中にストレート。
そのストレートで詰まらせました。
レフト前へのポテンヒットにはなったものの、球の力は示せました。
次のノイジー選手も外のストレートでセカンドゴロ。
牧原選手が弾いていなければホームゲッツーなので、次の坂本選手のセンターフライで無失点投球でした。
彼の登板機会は今年かなり多くなりそうです。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「この試合の流れで失点ゼロは凄い」です。
明らかにヤバいオーラを放っている前川選手に真ん中のストレートを投げ込める強メンタル。
さすがの津森投手です。
まだまだこれから状態は上がっていくと思いますが、自分に自信を持って投げることの大切さを改めて考えさせられます。
これまでの実績含め、開幕一軍は間違いないです。
野手
3月のホークス選手の一軍打撃成績がこちら。(2024/3/19時点)
牧原大成選手が本塁打を含む3安打の固め打ちで大きく打撃成績を向上させました。
これまでの守備でのアピールを含め、開幕セカンドを大きく手繰り寄せました。
ただ、三森大貴選手も途中出場でヒットを放ち、存在感を示しています。
最後まで分かりません。
今宮健太選手はショートの守備で魅せました。
試合の終盤で良いプレーを連発できるのは流石です。
2月に行われた対外試合の一軍打撃成績まとめがご覧になりたい方はこちらをご確認ください。
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