今回のテーマは「2024年型ホークス打線の軸の並びを考えてみた」です。
本編に入る前にまずはこちらをご覧ください。
それぞれの選手に適正な打順があり、相手側にとって嫌な打順があります。
どちらを優先すべきか、またどちらも兼ね備えた形があるのかというところを模索していきます。
打線の軸
私が考える2024年型ホークス打線の軸5名がこちら。
- 柳田悠岐(36)
- 近藤健介(31)
- 山川穂高(33)
- 栗原陵矢(28)
- ウォーカー(33)
年齢的にはもっと若い選手が出てきてもらいたいところですが、実績を考えるとこの5名が適任かと思います。
打順で言えば2~6番にこの5名を置くことになります。
具体案
2024年型ホークス打線の軸候補5名の打線の並びを3パターン考えてみました。
2番最強打者理論
1パターン目は「2番最強打者理論」です。
現在のNPB最強打者は「近藤健介選手」だと私は思ってます。
2023年シーズンの出塁率.431、得点圏打率.373は共にパリーグ1位。
チャンスを作るだけでなくチャンスで還すこともできる素晴らしい選手。
そんな彼を2番に置くことでWBC日本代表の再現ができます。
1番ヌートバー選手、3番大谷翔平選手、4番吉田正尚選手、5番村上宗隆選手、6番岡本和真選手のような強力打線が組めるならこれがベストです。
つまり出塁率の高い1番打者とチャンスで還せるクリーンアップがいる場合です。
ただ出塁率の低い1番打者とチャンスに弱いクリーンナップで打線を組むことになった場合、近藤選手が2番に入ることはデメリットの方が多いです。
さぁどうなるでしょうか。
ジグザグ打線
2パターン目は「ジグザグ打線」です。
ヤクルトに移籍した嘉弥真新也投手のような変則左サイドスロー投手は主力左打者にぶつけたくなります。
2023年度は柳田選手近藤選手の並びでそういった投手をよくぶつけられました。
もちろん左打者に弱い左投手、左投手に強い左打者もいるので、「変則左サイドだから左打者にぶつける」と一概には言えませんが。
それでもジグザグ打線が違和感なく組めるのであれば、相手チームの継投を考えた時にベストな選択肢になり得ます。
ジグザグ打線を組む場合に鍵になるのが「柳田選手と近藤選手の間に誰を挟むか」。
ポイントは近藤選手の前の打者と後の打者です。
近藤選手の前の打者に最低限求めることは足の速さ。
当然ですが、足が速い選手はゲッツーになりにくいです。
一人でも走者を残して近藤選手に回せば得点のチャンスが生まれます。
よってウォーカー選手と山川選手の走力を比べた時にウォーカー選手が優先されます。
また、近藤選手は投手に球数を多く投げさせるという特徴もあり、足が速い走者にとっては盗塁のチャンスが多く生まれます。
盗塁を全くしない選手が前の打者だと、近藤選手の良さを一つ消すことになります。
ただ、ウォーカー選手は出塁率が低い(NPB通算出塁率.299)という課題もあります。
コツコツ走者を溜めて近藤選手という形は難しくなるかもしれません。
近藤選手の後の打者に求めることは威圧感。
近藤選手がチャンスで勝負を避けられない打者が望ましいです。
2023年度は5番打者が固定できませんでした。
終盤戦は中村晃選手が主に5番起用でしたが、近藤選手との勝負を避けて中村選手という場面がしばしば。
長打という怖さが無い分、勝負がしやすかったと分析します。
山川穂高選手は本塁打王のタイトルに3度も輝いた通算本塁打218本の長距離砲。
近藤選手を歩かせて山川選手勝負は相手からするとリスクでしかありません。
走者を溜めて一発でガツンと点が入るからです。
ウォーカー選手次第で非常に面白い並びです。
1番柳田悠岐
3パターン目は「1番柳田悠岐」です。
これまで2~6番に軸の5名を置く形で考えてきましたが、思い切って打線の軸を1~5番に置く形で考えてみました。
この並びは1番打者に出塁率の高い選手がハマらなかった場合に発動します。
1番打者には柳田悠岐選手。
2番打者には近藤健介選手。
通算出塁率4割超えの2人が得点機会を演出。
そして、ウォーカー選手、栗原陵矢選手、山川穂高選手のクリーンナップが還す。
非常にシンプルな形です。
クリーンナップは間違いなくチャンスで回ってくるので、責任は重大です。
この打線のキーマンは栗原陵矢選手。
彼が4番に座り打点をあげると、最高の「打線」になります。
繋ぎの4番、勝負強い4番。
そんな選手が5名の軸の内、唯一の20代というのも素晴らしいです。
栗原選手が将来のホークスを引っ張っていく存在になるなら、この5名の中でも4番を張れるくらいの打撃は見せて欲しいところです。
1年間この並びが出来たら、栗原選手は打点王のタイトルが見えてきます。
個人的な意見
今回挙げた3つのパターンの中で私が個人的に推すのが、ウォーカー選手次第にはなりますが、2つ目の「ジグザグ打線」です。
これがハマった時に相手チームが継投の部分で嫌がりそうで、打者の打順適性もあっている気がします。
懸念点はウォーカー選手の出塁率だけ。
そこが改善されると、近藤選手を中心とした超強力打線が完成します。
近藤選手の後ろに山川選手栗原選手が控えており、チャンスで近藤選手と勝負せざるを得ない状況なのが最高です。
1パターン目の2番にNPB最強打者近藤選手を置く打線は、1番に周東佑京選手がハマった場合にかなり効果を発揮します。
周東選手出塁&盗塁、近藤選手四球で無死一二塁の形が楽に作れるからです。
クリーンナップが走者を還すことができれば、楽に得点できます。
柳田選手の得点圏打率は3年続けて3割を下回っているので、そこが懸念点ではあります。
3パターン目の1番に柳田選手を置く打線は柳田選手が10年前だったらできます。
36歳のシーズンでDH出場が30試合程度しか与えられない状況で、ライトの守備から帰ってきていきなり打席は少々酷です。
ただ、たまの試合でこれをやられたら、他球団にとっては間違いなく脅威になるでしょう。
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