今回は「この選手が目立ったらホークスは優勝を逃す」というテーマで考察していきます。
少々攻めた記事となっているので、気分を害される恐れのある方はスルーすることをお勧めします。
その選手が活躍したら優勝しないのではなく、チーム内で目立ったら優勝しません。
何を基準に???
全ての選手が目立った活躍をしようと思い、その中で競争社会の中で勝った選手だけが試合に出場できるのがプロ野球の世界。
誰が目立とうと同じ、その目立ち具合が重要。
そういった意見ももちろんあります。
ただベテラン選手に関しては、長年の蓄積からある程度残す成績が分かります。
もちろん100%分かると言い切れるわけではありませんが。
その成績が他球団の選手と比べて劣っているならば、その選手がチーム内で目立っていること自体が良い状況ではないと判断できます。
投手、野手で1名ずつ名前を挙げ、なぜそうなるのかを詳しく解説していきます。
投手
まずは投手から。
目立った活躍をしたら優勝を逃す投手は和田毅投手です。
今も昔もホークスのエース。
2023年度は2016年以来の20先発&100イニングを達成しました。
2024年度もさらなる期待をかけられています。
ただ、42歳の和田投手が20先発もするチーム状況。
これは、普通ではありません。
和田投手に問題があるのではなく、100イニングも登板させてしまった他の先発投手に問題があります。
和田投手はだいたい隔週登板で投げても5回まで。
防御率は2点台後半から4点台前半の間。
毎週登板かつ6回までを防御率3点台で投げられる投手がいたら、簡単にその座を譲ってくれます。
そんな投手がいなかったから和田投手頼み。
和田投手頼みになると救援陣の負担が増える。
そして勝負所で痛い一発を喰らう。
負のスパイラルに陥ります。
オリックス、西武、阪神等は先発陣がしっかり試合を作るため、救援陣の成績にも良い影響を及ぼしています。
ホークスがそういうチームにしたければ、和田投手頼みからの脱却は至上命題です。
和田投手が毎週6~7回を投げるというウルトラCも無いことはないですが、、、。
野手
続いて野手。
目立った活躍をしたら優勝を逃す野手は中村晃選手です。
ホークスに欠かせない「いぶし銀」
守備の安定感は一級品。
勝負強い打撃も持ち味。
そんなイメージの選手です。
ただ、イメージと数字には少し差があります。
<守備の安定感は一級品>
中村選手は一塁守備で4年連続ゴールデングラブ賞を獲得している守備の名手です。
ただ、守備全般での貢献を示すUZR(Ultimate Zone Rating)の指標によると、ホークスは一塁(-6.3)がリーグ最下位。
中村晃選手は143試合の内、118試合にスタメン出場していました。
ゴールデングラブ賞は記者投票です。
<勝負強い打撃も持ち味>
リーグの平均的打者に比べてどれだけチームの得点を増減させたかを示す打撃指標「wRAA」で、ホークスは一塁が-0.8でリーグ最下位。
ほとんど中村選手の数字です。
2023年度の得点圏打率は.226。
どちらかというと「チャンスに弱い選手」です。
2023年の一年だけかと思われるかもしれませんが、3年連続で打率&得点圏打率は3割を下回っています。
出塁率と長打率を足したOPSも3年連続で.700を下回る状況。
自身初のゴールデングラブ賞を記録したものの、翌年一試合も起用されずヤクルトへ移籍となった、内川聖一選手の2019年打撃成績とそっくりな数字を3年連続で記録しています。
打席での粘りや進塁打犠牲フライ等、数字に表れない貢献ができる選手なので、客観的に見て悪くはないです。
ただ、一塁手&外野手を主戦としている打者として見ると、もう少し打撃面で突出した成績を残してほしくはなります。
オリックスの頓宮選手が大活躍して優勝に導いたように、一塁手の打撃成績がチームの順位に影響してくるのは間違いありません。
詳しくはこちらをご覧ください。
理想的な起用法
和田毅投手と中村晃選手の理想的な起用法を考察していきます。
まずは、和田投手。
2023年度は20先発を記録しましたが、この数字は多すぎです。
全盛期の先発登板数とほとんど変わりません。
多くて15先発。
10先発前後に抑えるのが理想的。
2024年度も和田投手が20先発を達成したなら、先発が足りないということでチームはおそらく優勝を逃します。
続いて中村選手。
ホークスはFAで山川穂高選手を獲得。
彼が一塁の守備に収まるのがベストです。
DHにはウォーカー選手または柳田悠岐選手。
つまり中村選手をレギュラーで起用しないというのが理想です。
ホークスには現在「代打の切り札」と呼べるような選手はいません。
中村選手は二軍で調整するような選手ではないので、そこにうまくハマるとチームとして機能します。
ヤクルト川端選手のように「代打一本」ではないにしても、年間100~200打席に留める。
山川選手やウォーカー選手が機能せず、若手選手も出てこなかった場合のみ、中村選手がレギュラー。
春季キャンプ、オープン戦の成績は全く関係ないです。
これまで通り、中村晃選手が年間400打席以上も打席に立った場合、若手も補強選手も誰も機能しなかったことになるので、チームはおそらく優勝を逃します。
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