電撃トレードが決まりました。
福岡ソフトバンクホークスの「リチャード選手」と読売ジャイアンツの「秋広優人選手&大江竜聖投手」の交換トレードです。
今回はこのトレードを行った両球団の思惑を考察します。
大砲候補の環境を変えたい
まず1つ目の注目ポイントはリチャード選手と秋広優人選手。
将来的にチームの主軸を期待される両選手が移籍することになりました。
リチャード選手は5年連続でウエスタンリーグの本塁打王。
二軍では無双してます。
秋広優人選手はプロ3年目に一軍で二桁本塁打。
そのままレギュラーとして定着する可能性もありました。
1つのきっかけで大化けする両選手なので球団としては手放したくはなかったでしょう。
ただ、そんな状況から1年、また1年と経過して、何も変化が見られなかったのは事実。
このまま現チームに置いておくよりも、環境を変えた方が選手の為になるということで遂に「トレード」という行動を起こしました。
リチャード選手が巨人に入団するメリットは、2025年オフに岡本和真選手がメジャー移籍して内野のレギュラー枠が1つ空くことです。
ホークスにいて栗原陵矢選手や山川穂高選手とポジション争いをするよりも断然可能性があります。
秋広選手がホークスに入団するメリットは、特にありません。
柳田悠岐選手、近藤健介選手、周東佑京選手、柳町達選手、牧原大成選手、正木智也選手、山本恵大選手、笹川吉康選手、佐藤直樹選手、緒方理貢選手、川村友斗選手…。
激しい外野手争いを自らの力で制さなければなりません。
環境の変化が彼にどのような変化をもたらすかに注目です。
貴重な中継ぎ左腕を獲得
2つ目の注目ポイントはホークスが大江竜聖投手を獲得したことです。
これはホークスにとってピンポイント補強となりました。
2024年度にヘルナンデス投手と共に中継ぎ陣の一角を担った長谷川威展投手はトミージョン手術を行い今季絶望。
トレードで新加入の濵口遥大投手は黄色靱帯骨化症の影響で長期離脱中。
2023年度は45試合に登板した田浦文丸投手は不調で二軍調整中。
このような状況から、先発として調整していた松本晴投手を中継ぎに回さなければいけなくなりました。
大江投手にはこのような状況を一変させる可能性があります。
大江投手は今季二軍戦のみの登板で11試合で防御率4.40。
正直、奮っていません。
だからトレードに出されたのだと思います。
ただ、一軍通算は149試合。(2025/5/12時点)
実績は十分です。
彼がハマれば松本晴投手を先発に戻せます。
ホークスに新たに加わった変則サイド左腕がどんな化学変化をもたらしてくれるのか。
楽しみに見守りましょう。
どっちが得をした?
今回のトレードでより得をしたのはホークスと巨人のどちらでしょうか。
正直、現時点では何とも言えません。
ただ、どちらのチームにとってもプラスであることは確かです。
巨人にとってのピンポイント補強はリチャード選手。
ホークスにとってのピンポイント補強は大江竜聖投手。
秋広選手は一塁を守るにしても外野を守るにしても熾烈な争いを余儀なくされます。
またリチャード選手が覚醒した時、秋広選手が覚醒した時にチームにもたらされる影響力は計り知れません。
0か100かの選手なので環境の変化で100になってもらえたら最高のトレードだったと言えるでしょう。
今回のトレードが両球団にとって、また3選手にとって最高のトレードになることを願います。
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