2024/10/18、CSファイナルステージ福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズが行われました。
結果は3-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で述べます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては、CSファイナルステージのホークス選手打撃成績も載せてます。
全体的な感想
「強い」
この一言に尽きます。
サヨナラ勝ちも含め、勢いをつけてCSファーストステージを勝ち上がってきたファイターズを、力で抑え込んだという形です。
当たり前のことを当たり前にする選手が揃っているとは言いますが、その当たり前のレベルが高いです。
ただこの三戦目は一戦目二戦目と比べると、ホークスに隙はありました。
調子の良い6番今宮健太選手に2打席連続で犠打というのは采配としてどうだったのかと私は思います。
ただ勝てたのでそれもオールオッケーです。
三戦共に痺れる好ゲームだっただけに、この流れですぐにでも日本シリーズをやりたいというのが正直な所。
ただ一週間も間が空きます。
この期間をどう使うかが非常に重要です。
投手
スチュワート
スチュワート投手は5回2失点の投球でした。
全86球の内、ストライク53ボール33。
印象としては「初回から飛ばした」です。
今回のスチュワート投手は初回から飛ばしていました。
157キロ、158キロといったストレートを連発し、マルティネス,レイエス,清宮という強力上位打線を三者凡退に抑えました。
この投球が裏の先制に繋がったのかなと思います。
2回以降は良かったり悪かったりを繰り返し、何とか5回まで試合を作りました。
2回裏に甲斐選手の犠打失敗があり、直後の3回表に伏見選手が本塁打を打った直後の投球は危なかったです。
右打者の外に逃げるカット系が増え、そのカットでもカウントが取れなかったので、打者有利のカウントになっていました。
4回裏に清宮選手のエラーで拡大したチャンスを周東佑京選手がしっかりとタイムリーに繋げて、ホークスの流れを取り戻すと5回は三者凡退投球。
良い形で登板を終えることができました。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク7ボール3。
印象としては「ストレート無双」です。
分かっていても打たれないストレートで打者をねじ伏せていきました。
ストレートは真ん中でもファールが取れるので非常に安心して見てられます。
今回の投球の中で唯一危なかった球は、万波選手に投げた決め球の真ん中スライダー。
真っすぐを十分に意識させて追い込めていたので三ゴロに打ち取ることができましたが、もしボールカウントが先行している状況であの球を投げていたら確実にレフトスタンドまで持っていかれていました。
将来的に守護神を目指す上で、1球の精度にはこだわってもらいたいです。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「完璧な投球」です。
6回裏に味方が1死三塁のチャンスを活かせずに不穏な空気が流れている状況。
そんな中で完璧な投球を披露しました。
杉山投手に流れとかは関係ないみたいです。
ただただ自分の球を思い切って投げ込む。
それだけです。
ストレートとフォークというシンプルな組み合わせながら、コースビタビタに制球できていました。
1球も甘い球は無かったです。
今季は投球を重ねるごとに杉山投手の成長を実感します。
杉山投手は昨年の今頃には現役ドラフトか戦力外かと言われていました。
そんな投手がここまでの成長を遂げたので。伸び悩む多くの選手に希望を与えたのではないでしょうか。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク8ボール7。
印象としては「吠えた!」です。
先頭打者の上川畑選手に死球。
その代走に切り札の五十幡選手。
レイエス,清宮,万波と続く強力打線。
同点は覚悟しなければなりません。
ただ、そんな中でレイエス選手は空振り三振、清宮選手は右飛、万波選手は空振り三振。
決め球はもちろんストレート。
ピンチを凌いで吠えました。
シーズン中はレイエス選手と万波選手に打たれる場面もあっただけに、今回の投球内容は格別だったでしょう。
清宮選手の右飛に関しては清宮選手の打ち損じだとは思いますが、気持ちの乗ったストレートで詰まらせたということにしておきます。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク11ボール6。
印象としては「最後までヒヤヒヤ」です。
先頭の代打清水選手に外のカットを合わされ中安。
投げ切った球だけに切り替えることはできますが、大変であることは確かです。
次の水野選手は犠打。
勝負所は1死二塁で松本選手の場面。
初球,2球目,4球目とストレートの球速は154キロを記録するなど本来の球速に近しい数字が出ていました。
甲斐選手のナイスブロッキングもありながら、最後はチェンジアップで空振り三振。
ストレートをしっかり意識させることができた結果です。
伏見選手に対しては、3ボール1ストライクというカウントでしっかりと外にカットを投げ中飛。
あそこで四球を恐れて甘めのストライクゾーンに投げていたらやられていました。
最後の最後まで安心させてくれないファイターズ打線の粘りでした。
野手
CSファイナルステージのホークス選手打撃成績がこちら。(2024/10/18時点)
<スタメン>
<スタメン外>
初回の山川穂高選手と近藤健介選手のタイムリー。
4回の周東佑京選手のタイムリー。
今試合のホークスの得点はこれだけです。
チャンスは作りながらもなかなか追加点を取ることができませんでした。
今試合で勝てたのは投手陣の頑張りが大きいです。
ただ、完全にファイターズの流れにしなかったという意味で近藤選手の4打数4安打1打点(単打2、二塁打2)の活躍は印象的です。
彼がいなかったらどうなっていたか分かりません。
彼のヒットが全て得点に繋がっているのでおそらく負けていたでしょう。
特に8回裏2死走者無しの場面でのヒットは、得点に繋がらなかったもののすんなり攻撃を終えないという大きな意味があります。
その後の今宮健太選手の9球の粘りも良かったです。
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