2024/10/10、福岡ソフトバンクホークス三軍対NCダイノスの交流試合が行われました。
結果は4-3でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については10月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
スチュワート
スチュワート投手は3回無失点の投球でした。
全40球の内、ストライク25ボール15。
印象としては「順調な調整」です。
全体的に甘めのコースに集まってはいましたが、それでも打者を押し込むことができていました。
相手打者は真っすぐのタイミングで振るので、カット、スプリット、カーブには全くタイミングが合っていませんでした。
唯一9番打者には9球粘られて四球を出しましたが気になるのはそのくらい。
自信を持ってCSに臨めます。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.1回2失点の投球でした。
全7球の内、ストライク3ボール4。
印象としては「先頭打者四球」です。
CS用の配球なのか、先頭打者に対してはいきなり厳しいインコースのボール球を2球続けました。
警戒しすぎというくらい警戒して結局四球。
今登板では全員清宮選手やポランコ選手だと思って投球していたのでしょうか。
そうかと思えば、次の打者には初球の真ん中スライダーを簡単に捉えられてレフト前ヒット。
今回の投球内容ははっきり言って悪いです。
左の中継ぎは貴重なので、なんとかCSまでに修正してもらえたらなと思います。
星野恒太朗
星野恒太朗投手は0.2回無失点の投球でした。
全7球の内、ストライク5ボール2。
印象としては「真ん中だらけ」です。
1死二三塁のピンチで登板した星野投手。
制球を乱す場面が多くみられる投手なのでこういう場面での登板は向いてなさそうですが、経験させるためにあえての登板だったのでしょう。
今回は四球連発ということはありませんでしたが、真ん中連発でした。
5球のストライクの内、4球が真ん中です。
一軍では1球の失投が命取りと言われるので、この投球では一軍じゃ戦えません。
ただ、勝負に行く姿勢は十分伝わりました。
1本タイムリーは打たれましたが、めった打ちを喰らっているわけではないので、そこは自信を持って次の登板に繋げて欲しいです。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク9ボール1。
印象としては「気持ちの良いストレート」です。
9球のストライクの内、空振りを奪った球は5球。
前に飛んだ打球は0本。
3者連続三振なので当然です。
ストレートの伸びは別格ですし、スライダーのキレも素晴らしいです。
それでいて甘い球は1球もありません。
何も言うことはないです。
これだけの投球を見せつけられると、守護神はオスナ投手よりも尾形投手の方が良いのではないかと思ってしまいます。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク9ボール2。
印象としては「問題無し」です。
尾形投手と同様、杉山投手の球も唸っていました。
決め球は全てフォークで、3番打者にはうまく当てられましたが、その他の打者はどちらも三振。
ストレートでもカーブでも空振りが取れ、死角は全くないです。
CSでは重要な役割を任されるでしょう。
水口創太
水口創太投手は0.2回無失点の投球でした。
全5球の内、ストライク5ボール0。
印象としては「ストライクゾーン勝負」です。
尾形投手と杉山投手の球を見た後だけに、正直見劣りする部分はあったものの、打者に向かっていく姿勢は素晴らしいものを感じました。
前回登板と同様、ストライク先行のテンポの良い投球です。
初球のストレートは真ん中に入って甘かったですが、捉えられなくて助かりました。
この戦う姿勢を維持しつつ出力を上げていけたら、今後が楽しみな投手になります。
津森宥紀
津森宥紀投手は0.1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク4ボール5。
印象としては「弱気」です。
先頭打者に対して2ボール1ストライクという打者有利カウントにしてしまい、4球目の外角ストレートを捉えられライト前ヒット。
それでストレートに自信を持てなくなったのか、次の打者には3ボールの入りになってしまいました。
結局、最後は真ん中のストレートで押し込んで三飛に抑えますが、納得の内容とは言えません。
もっと自身満々で見下ろすような投球を見せてもらいたかったです。
アルメンタ
アルメンタ投手は1回無失点の投球でした。
全9球の内、ストライク5ボール4。
印象としては「ダイヤの原石」です。
多少ボール球が多かったですが、四球を出さなかったので問題無いです。
最速151キロのストレートには勢いがありました。
そのストレートを意識させた中で決め球のチェンジアップを投げると打者は全く対応できません。
アルメンタ投手は今すぐに一軍で投げる投手ではありませんが、確実に3~5年後には出てきている投手です。
3年後でもまだ23歳。
ダイヤの原石の今後の成長に期待です。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は1回1失点の投球でした。
全19球の内、ストライク10ボール9。
印象としては「ストレートゴリ押し」です。
19球の内、ストレートは16球。
自慢のストレートを中心に配球していきました。
そのストレートが真ん中に入ったところを捉えられて本塁打にされましたが、その後も気にすることなくストレートを投げ続けました。
荒れ球のストレートなので、同じストレートでも打者は的を絞りづらかったのではないでしょうか。
宮﨑投手がここから一皮むける為には、ストレートと同じくらい自信を持って投球できる変化球を身につける必要があります。
野手
ホークス選手の10月三軍打撃成績がこちら。(2024/10/10時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、桑原秀侍選手と西尾歩真選手。
桑原選手は3打数2安打1四球1盗塁2打点(単打2)
3打席目のタイムリー時は、送球間に二塁へ進塁する隙の無い走塁も見せてくれました。
桑原選手は来季が高卒5年目で23歳の年。
そろそろポテンシャルを発揮しなければならない時期です。
まずは二軍定着、そして支配下登録、さらには一軍で活躍。
このステップを踏むためにも今オフは非常に大事です。
今季仲田選手が務めたような内外野のユーティリティー枠を掴みにいくべきではないかなと個人的には思います。
西尾選手は4打数2安打(二塁打2)
同じような右中間の当たりを2本放ちました。
西尾選手は来季が大卒3年目で25歳の年。
こちらも勝負の年です。
長打というよりも率で勝負する選手なので、率では誰にも負けないようにして支配下契約を掴み取りたいところです。
一軍でまだレギュラーが完璧に定まっていないポジションはセカンドなので、そこが狙い目ではあります。
重松凱人選手は初回にレフト前の打球をダイビングキャッチ。
山本恵大選手は6回にスライディングキャッチ。
この試合は外野守備のアピールも光りました。
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