2024/9/18、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は3-0でファイターズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
ヒット数は5本ながら、数少ないチャンスをしっかり得点に繋げたファイターズ。
9本のヒットを放ちながら、ここぞの一本が出なかったホークス。
この差が勝敗を分けました。
ホークスにとっては完敗、ファイターズにとっては完勝です。
ホークスの直近の課題は打線。
投手陣は頑張ってます。
近藤健介選手が離脱した穴を全員で埋めなければなりません。
そう考えた時に、5回裏9番周東佑京選手が四球で出塁したところで、伊藤投手と相性の良い1番川瀬晃選手に対するサインは犠打で本当に正しかったのでしょうか。
もちろん結果論なので、点に繋がっていればなにも問題ありません。
1点差で負けている展開。
まずは同点に追いつきたいという気持ちは分かります。
初回に強行策で点に繋がらなかったというところも踏まえての采配だったことも分かります。
ただ、今の打線の状態を見た時に、5番以降で点を取るのが難しいのは確か。
それならば、相性の良さから1番に据えた選手は信じて打たせるべきだったと私は思います。
そうやって1番2番打者が犠打をしてアウトを1つあげると、相手投手が4番山川穂高選手との勝負を避けやすくなります。
打線が機能していなかった先日のバファローズ戦では1点を取りにいく野球が効果的でしたが、ファイターズにそれは通用しません。
ホークスは1日休みで9/20からは4連戦(9/20オリックス、9/21楽天、9/22楽天、9/23オリックス)がスタートします。
二軍でアピールしている選手の昇格も視野に入れながら全員野球であと5つ勝つだけです。
ファイターズに対しては、最後の2戦とCSでやり返しましょう。
投手
大関友久
大関友久投手は5回1失点の投球でした。
全75球の内、ストライク48ボール27。
印象としては「粘りの投球」です。
ファイターズの各打者の打球はアウトになる打球でも強く、常に緊張感を感じる打線です。
甘い球に対して積極的にスイングをかけ、それを高確率で仕留めてくる怖さがあります。
そんな強力打線に対し、5回まで1失点に抑える好投を見せた大関投手は素晴らしいです。
特に素晴らしかったのが、3回表2死一二塁、打者レイエス選手の場面。
カーブ&フォークを厳しいコースに制球し追い込み、そこから低めに投げ切った変化球を見切られ3ボール2ストライク。
ここで最後はもう一度低めにフォークを投げ切り空振り三振。
レイエス選手の怖さを分かっているからこその配球です。
あそこで四球を出したくないとストレートで勝負していたら、左中間スタンドに持っていかれてます。
大関投手はCS,日本シリーズでほぼ間違いなく投げる投手なだけに、背中の張りで6回に緊急降板となってしまったところは少し心配です。
万全の状態で戻ってきてほしいです。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回1失点(自責点0)の投球でした。
全17球の内、ストライク13ボール4。
印象としては「ミスを得点に繋げられた」です。
先頭の上川畑選手は三振に打ち取るものの、海野選手の捕逸により出塁。
これがまず非常に痛かったです。
次の清宮選手には初球の低めのカーブをうまく捉えられ、ライトオーバーの二塁打。
清宮選手は低めが大好きな選手です。
レイエス選手は初球のストレートで二ゴロに打ち取るものの、マルティネス選手の遊ゴロはハイバウンドになり三塁走者がホームイン。
ミスで出塁した走者が還ってきました。
最後の万波選手は変化球2球で追い込み、最後は高めのストレートで押し込み遊飛。
投球内容としては決して悪くありません。
前日の試合でも尾形投手の存在感が際立っていましたが、今回もレイエス、マルティネス、万波という強力な並びを抑えたことで評価は上がっていることと思います。
大事な場面を任されることが今後増えてくるかもしれません。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全8球の内、ストライク5ボール3。
印象としては「ストレートで押し込めた」です。
まだ球速自体はオスナ投手本来のものではありませんが、そのストレートで打者を押し込むことはできていました。
田宮選手に対しては2回もストレートでの空振りがありました。
今回の投球をきっかけにすぐ抑えに戻すということはしないと思いますが、着実に良くなっているのは確かです。
今はCS、日本シリーズで最高のパフォーマンスをするための調整期間です。
木村光
木村光投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「最高」です。
今季二軍で投げていた頃と、良い意味で投球内容が全く違います。
4/12二軍戦の登板以降、リハビリ組に回り、8/6三軍戦で実戦復帰。
ここのリハビリ期間が木村投手にとって有意義な時間だったと思います。
怪我から復帰した木村投手は、明らかにストレートの質が上がっていました。
あとは変化球の精度を上げるだけというところで、一軍に上がると二軍では見せていなかった精度の高い投球を披露。
今回もスプリットを低めにしっかり投げ切りました。
彼も尾形投手と同様に、今後大事な場面を任されるかもしれません。
又吉克樹
又吉克樹投手は1回1失点の投球でした。
全16球の内、ストライク10ボール6。
印象としては「500試合登板」です。
レイエス選手には甘く入ったストレートを捉えられ本塁打にされました。
またレイエス選手だけでなく、全体的に今回の又吉投手は甘い球が多かった印象です。
これでは、大事な場面を任せることができません。
次回登板に向けて、コントロールの精度を見つめ直す必要があります。
今回の登板が節目の500試合登板ということで、もう少し気持ちの良い登板にしたかったというのが正直な所でしょう。
501試合目の好投に期待です。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/18時点)
<スタメン>
<スタメン外>
1回裏1死一二塁。
3回裏1死一三塁。
5回裏1死二塁。
9回裏2死一二塁。
チャンスは数多くあり、三者凡退の回も4回裏の一度だけしかありませんでした。
それでも得点できなかったのは、伊藤投手のギアが上がった球を仕留められなかったのが一番で、最低限の打撃ができなかったのも一つの要因です。
今回、唯一1死で三塁に走者を置いた場面で打席に立ったのが周東佑京選手。
結果はストレート3球で三球三振でした。
伊藤投手の狙いはバットに当てさせないこと。
その狙い通りに打ち取られた形です。
周東選手がどのような狙いを持って打席に入っていたのかは非常に興味があります。
海野隆司捕手は1つのパスボールはあったものの、強力なファイターズ打線を9回3失点に抑える好リードをして、5回にはフェンス際の難しいファールフライを捕球するなど、素晴らしい働きもしました。
彼がいることによって、今季の正捕手甲斐拓也選手のパフォーマンスが上がっている部分もあると思います。
サードの栗原陵矢選手は万波選手やレイエス選手の強烈な打球が次々と飛んできたものの、難なく捌きました。
彼の守備力もホークスの大きな武器となってます。
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