2024/9/17、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの二軍公式戦が行われました。
結果は5-0でホークスが勝ちました。
今回はこの試合のホークス投手&野手を個別に取り上げます。
野手に関しては、9月二軍打撃成績一覧も載せてます。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
東浜巨
東浜巨投手は2回無失点の投球でした。
全33球の内、ストライク25ボール8。
印象としては「全ての球に対応される」です。
2回で降板したということで少し気になる部分ではありますが、その後の投手の落ち着き振りを見る限り、最初から2回と決まっていたのではないかと推測します。
今回の東浜投手は全く本来の投球ではありませんでした。
ストレートで押せず甘く入れば簡単にヒットにされる。
決め球のシンカーで簡単に空振りが取れない。
その他の球種も同様。
こんな感じです。
二軍でこの投球なので、一軍であればボコボコに打たれているはずです。
1回裏に味方が長い攻撃をしてタイガース野手陣を疲弊させてくれたからか、2回表は9球で簡単に抑えることが出来ましたが、ナイスピッチングとは言えません。
次回登板では圧倒する投球を期待したいところです。
中村亮太
中村亮太投手は3回無失点の投球でした。
全33球の内、ストライク23ボール10。
印象としては「先発向いてるかも」です。
カーブやシンカーといった曲がり幅の大きな変化球を軸に、打たせて取る投球で3回を無失点に抑えました。
中村投手は1イニングというよりも、今回のような中ロングで力を発揮する投手。
真っすぐ、真っすぐ、落ち球で三振をバンバン奪うタイプではありません。
もしかすると、中継ぎよりも先発の方が向いているのではないでしょうか。
また、パリーグではなくセリーグ向きの投手だとも思います。
セリーグには技巧派投手のリードに長けた捕手が数多くいるからです。
どうしてもパリーグだと「力勝負」の配球になってしまうので、変化球を中心に抑える中村投手はなかなか苦労します。
同じタイプの大津亮介投手も、ストレートの強さがあるからパリーグの打者と戦えてます。
パリーグで活躍するためには、もう一段階上のストレートが欲しいです。
和田毅
和田毅投手は2回無失点の投球でした。
全23球の内、ストライク19ボール4。
印象としては「良すぎて笑いが出る」です。
東浜投手、中村投手の球を見た後に和田投手の球を見ると全然違いました。
これが一軍の球です。
二軍の打者ぐらいなら真ん中のストレートだけで大丈夫だよと言わんばかりの球威。
そんな余裕がありました。
6回はストレート中心の投球。
7回は変化球も交えながらよりコースを意識した投球。
順調に調整を重ねています。
シーズン序盤の投球を見る限りもう厳しいのかなと思った時期もありましたがそんなことはありません。
近い将来、一軍で投げて活躍する姿が見られるでしょう。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク13ボール8。
印象としては「粘って抑えた」です。
先頭の山田選手には5球目の外角ストレートを捉えられ中安。
次の髙寺選手には初球の外角高めストレートを捉えられレフトへの二塁打。
無死二三塁の大ピンチです。
ここから無失点に抑えたのはお見事です。
しっかり捕手の配球通りに投げ切ることが出来ました。
全体的に投げてるコースは甘くないのに山田選手と髙寺選手に強い当たりを打たれたところを見ると、ストレートの強さに課題があるのかなと感じます。
ストレートで押せていれば、追い込んでからスライダーやシンカーで空振りを奪うことができるはずです。
巨人時代は150キロ中盤の強いストレートを投げることができていましたが、今のストレートは140キロ中盤から後半。
本来のスピードが戻ってくれば支配化は見えてきます。
齊藤大将
齊藤大将投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク10ボール5。
印象としては「丁寧な投球」です。
中継ぎらしく丁寧にコースを突いた投球を披露し、三者凡退で抑えることが出来ました。
最後の中川選手には8球投げさせられたものの、粘り負けしなかったところが良かったです。
左の中継ぎはホークスにとって手薄なポジション。
チャンスは十二分にあります。
全ての球種を今よりもレベルアップさせて、来季の春季キャンプから存在感を発揮してほしいです。
間違いなく齊藤投手にとって年齢的にも来季が勝負の年です。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手9月打撃成績がこちら。(2024/9/17時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、三森大貴選手と佐藤航太選手。
三森選手は3打数2安打1四球1打点(単打2)。
打つ方では低めの変化球を三森選手らしい技ありの2本のヒットでアピール。
ファーストの守りでも、3回にダウンズ選手の送球が逸れたところをカバーしたり、7回に一二塁間の当たりに飛びついて一ゴロにしたりと存在感が際立ちました。
今は内外野のユーティリティープレイヤーとして活躍するべく、同世代の仲田慶介選手とバチバチのバトルを繰り広げています。
佐藤選手は3打数2安打1四球(単打2)。
9月に入ってから少し当たりは止まっているものの、今回のようにヒットが一本出ると固め打ちができるところが素晴らしいです。
このまま二軍でシーズンを終えることができたなら、かなりの自信になると思いますし、来季の春季キャンプでは間違いなくA組に抜擢されます。
まだ高卒2年目なので来季が勝負という年齢でもないですが、早めに出てきてくれると非常にありがたい気持ちもあります。
ただホークスの外野手の中でレギュラーを奪うのは、日本一難しいと言っても過言ではないでしょう。
守備でアピールできたのは、三森選手に加えて重松凱人選手と仲田慶介選手。
重松選手は初回にフェンス際の打球に追いつくビッグプレーがあり、苦しい投球が続いていた東浜投手を救いました。
これで前の試合に続いて2試合続けてのファインプレーです。
二軍初打点となる犠牲フライも素晴らしかったです。
仲田選手は4回先頭豊田選手の痛烈なライナーをジャンピングキャッチで捕球しました。
打つ方ではヒットは一本放ったものの、バント失敗&3三振と最低限の打撃が出来なかった場面が目立ったので次の試合に期待です。
この試合で2打数1安打2四球(二塁打1)のダウンズ選手は、ここ最近打席での内容が本当に素晴らしいです。
コンパクトスイング&見事な選球眼で一番打者として最高の役割を果たしています。
一軍でどのような結果を残してくれるのか、今から非常に楽しみです。
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