2024/8/21、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は2-1でイーグルスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては8月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合のホークスの敗因は1点しか取れなかった打線です。
代役守護神の松本裕樹投手は責められません。
イーグルス打線はカード初戦のモイネロ投手に対するアプローチを見る限り、かなり良い状態にあると思います。
そんな打線を8回までゼロで抑えたホークス投手陣と、海野隆司捕手は素晴らしい仕事をしました。
8月の打線の調子は決して悪くないので、切り替えて次の試合に挑むだけです。
次のカードは1日空いてファイターズとの3連戦。
初戦の先発はホークスが有原投手、ファイターズがおそらく北山投手。
有原投手のファイターズ戦の防御率は3.72とチーム別の対戦成績は最も悪いです。
それでもエースにはこの連敗を止める責任があります。
有原投手ならやってくれるでしょう。
投手
大関友久
大関友久投手は6回無失点の投球でした。
全102球の内、ストライク71ボール31。
印象としては「粘りの投球」です。
初回から6回まで落ちつける回は一度もありませんでした。
常に走者を背負いながら。
常に打者に粘られながら。
それでもゼロを積み重ねるところが素晴らしいです。
粘られても四球を出さなかったところが、良いリズムで投げることができた大きな要因かなと思います。
2回2死一二塁のピンチでは、石原選手をフォーク5連投で三ゴロに打ち取る。
4回2死三塁のピンチでは、フランコ選手の本塁打性の当たりをセンター周東佑京選手が捕球。
5回は、先頭打者小郷選手の引っ張り込んだ当たりをライト柳町達選手がスライディングキャッチ。
これだけ粘って投げていると味方も守備で応えてくれます。
アウトにはなりませんでしたが、4回の牧原大成選手の一二塁間に抜けそうな打球を抑えて送球までできたプレーもチームの士気を高めました。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク6ボール7。
印象としては「何とか抑えた」です。
今の状態のヘルナンデス投手は安心して見てられません。
勝ちパターンを変えてもらいたいぐらいの状態です。
一番の武器であるストレートでの空振りが1球もなく、ボール球のスライダーも見逃され、真ん中のストレートで押し込めるか打たれるかの2択になってしまっています。
結果的に3人で抑えることが出来ましたが、阿部選手の中飛は捉えたあたりでしたし、浅村選手にはきっちりと左安を打たれました。
一塁に走者がいることによって二遊間がゲッツーシフトを敷いていた結果、フランコ選手の二遊間の当たりを併殺にできましたが、本来のポジショニングならセンターに抜けていてもおかしくはないです。
頑なに勝ちパターンから外さないということは、状態が悪い時でも抑える術を身につけてほしいという首脳陣の願いなのでしょうか。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全8球の内、ストライク6ボール2。
印象としては「真っすぐが走る」です。
先頭打者の小郷選手が初球の真ん中ストレートを空振りした瞬間、今回は大丈夫だと思いました。
ストレートの状態が良いと他の球種も活きてきます。
最後に対戦した中島選手はストレートで押してくるかと思いきや4球全て変化球。
最後は伝家の宝刀フォークで空振り三振。
文句無しの投球内容です。
松本裕樹
松本裕樹投手は0.1回2失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「成長の糧になる」です。
藤井投手と違って、今回の松本投手は球が走っていませんでした。
小深田選手がファーストスイングで真ん中のストレートを捉えてきたからです。
ストレートが走らないと、他の球種も活きてきません。
辰己選手にはインコースのカーブ、阿部選手には低めのフォーク。
どちらも決して甘い球ではないですが捉えられました。
そういうこともあると流したいところですが、松本投手の目指すべきところを考えるとしっかりとこのセーブ失敗の意味を考えてほしいと感じます。
どんな時でもセーブ失敗なんてありえなかった絶対的クローザーサファテ投手。
この高い壁を見定めて、全ての面での成長を期待します。
野手
ホークス選手の8月一軍打撃成績がこちら。(2024/8/21時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で目立った活躍ができたのが石塚綜一郎選手。
2打数2安打1四球1本塁打1打点。
プロ初安打とプロ初本塁打を放ち、全打席に出塁するという完璧な一日でした。
これでヒーローになれたら最高でした。
最後の3打席目の四球は勝負を避けられる雰囲気だったので、相手バッテリーに「石塚」という打者を印象付けることはできたのかなと思います。
これからどんどん一軍でアピールしてほしいところで二軍降格。
決定事項なので仕方ないとはいえ、もっと見たかったなという個人的な気持ちはあります。
石塚選手の強みは、自分がどんな苦境に立たされたからといって決して諦めない強靭なメンタルなので、また二軍へ行っても打ちまくって再び一軍の舞台に帰ってくるでしょう。
来年石塚選手がどのポジションを守るのか。
その選択によっておびえる選手が間違いなく現れます。
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