2024/6/17、福岡ソフトバンクホークス三軍対埼玉武蔵ヒートベアーズの交流試合が行われました。
結果は7-4でベアーズが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については6月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
赤羽蓮
赤羽蓮投手は5回3失点(自責点0)の投球でした。
全86球の内、ストライク58ボール28。
印象としては「素晴らしい素材」です。
初回はほぼストレートとフォークの2球種で投球。
THE本格派右投手の投球スタイルです。
それで2つの三振を奪うから流石です。
2回以降はさすがにカーブを使いながら緩急を付けた投球を披露しました。
3回は味方の3エラーもあり3失点を喫してしまいましたが、そういう悪い流れの中で自分から四球を出してさらに悪い流れにしなかったという部分は高く評価できます。
今季から先発初挑戦ということで、スタミナや走者を出してからのスピード低下等まだまだ課題はあります。
ただ、今回も三振で決めたい場面で最速148キロを記録するなど素材の良さは間違いありません。
今季が高卒2年目の投手なので、じっくり次世代エースへ歩みを進めて欲しいです。
平均球速が150キロになる素質は十分持っている投手だと思います。
長水啓眞
長水啓眞投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク7ボール7。
印象としては「投げっぷりが素晴らしい」です。
今回の最速は145キロでしたが、打者の反応を見る限り体感はもっと速く感じていると思います。
2ボール1ストライクの打者有利カウントで、真ん中のストレートでバットを折り、ショートフライに打ち取る場面がありました。
前にしっかり飛ばされるイメージが出来ないぐらいの球威です。
1球だけカーブを投げた時にすっぽ抜けて死球になってしまったので、今後の課題はそこです。
投げっぷりの良さを失わずに、変化球で簡単にストライクを取れるようになれば、一気に支配下契約が待ってます。
同期でドラフト1位の前田悠伍投手との差はそんなに大きくないと私は思います。
藤原投手、前田投手、長水投手の高卒1年目投手3人衆には期待感しかありません。
宮﨑颯
宮﨑颯投手は1回無失点の投球でした。
全26球の内、ストライク13ボール13。
印象としては「球が抜け気味」です。
全体的に球が抜け気味で、キャッチャーが取れないような球が何球もありました。
盛島選手は相当苦労したと思います。
それで1球もワイルドピッチが無かったのは盛島選手に感謝です。
投球結果を振り返ると、いきなりセカンド桑原選手のエラーから始まりました。
捕球前のバウンドが不規則だったので、バウンドに合わせるのに必死で、捕ってからの送球がショートバウンドになってしまいました。
ファーストの佐倉選手がカバー出来たら良かったです。
この走者を犠打で進められるものの、宮崎投手は落ち着いていました。
抜け球はあるものの、真ん中に置きにいく球が1球も無かったので、ヒットを打たれることはありませんでした。
高めのボール球を振ってもらって四球にならなかった場面があったので、次回登板では相手打者に助けられることなくストライク先行の投球を披露してもらいたいです。
星野恒太朗
星野恒太朗投手は0.2回4失点の投球でした。
全51球の内、ストライク19ボール32。
印象としては「平常運転」です。
7四球を与え、1回持たず途中交代。
いつも三軍四軍戦を見ていない方からすると乱調のように思われる方もいるかもしれませんが、これが彼のいつも通りです。
いやさすがに通常より四球は少し多いでしょうか。
こちらから星野投手の直近の投球内容を確認してみてください。
彼には四球を出したくないという意識がありません。
だからボール先行になっても平気で厳しいコースを攻めます。
そしてその球が外れて四球になります。
打者は3割打てたら一流なので、7割は失敗するスポーツ。
そう考えると四球で歩かすことがどれだけもったいないことかは理解できます。
星野投手がもう少し楽な意識で投げることができれば、結果は全然変わってくると思います。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は0.1回無失点の投球でした。
全3球の内、ストライク3ボール0。
印象としては「とにかくストライク」です。
首脳陣としてはおそらく佐藤投手を投げさせる予定は無かったでしょう。
どれだけ星野投手が四球を出しても交代させなかったので。
ただ、さすがに球数が50球を超えたので、試合を終わらせるために仕方なく佐藤投手を登板させました。
佐藤投手としては、とにかくストライクを入れることを意識して投げていたと思います。
結果的に3球連続ストライクでファーストゴロ。
これぐらい割り切った投球を星野投手にしてもらいたかったです。
野手
ホークス選手の6月三軍打撃成績がこちら。(2024/6/17時点)
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは重松凱人選手、西尾歩真選手、佐藤航太選手の3名。
重松選手は5打数2安打2盗塁。
西尾選手は4打数3安打1盗塁。
佐藤選手は4打数2安打1打点。
競争力の高い外野手はこれでもまだ物足りないです。
ここ最近調子が落ちているものの三軍では圧倒的な存在感を放つ山本恵大選手や常に打つ石塚綜一郎選手を常に意識しなければならないからです。
ただ、今回はサードでの出場でしたが二遊間を守れる内野手の西尾選手は良いアピールになりました。
長打二本に、意表を突くセーフティバント。
こういったバリエーションの多い攻撃ができるのは見ていて面白いです。
一軍のショートは今宮選手、川瀬選手の次が確立されていない状況。
もう一枚一軍の戦力として走攻守で安定した成績を残せる二遊間の選手がいれば、今宮選手や川瀬選手が怪我をしても慌てることはありません。
西尾選手はどこを守っても守備が安定しているので、とにかく打てればチャンスは生まれます。
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