2023年ドラフトで福岡ソフトバンクホークスから四巡目指名を受けた明治大学の村田賢一投手。
「精密機械」と称される制球力を持つということで大きく注目を集めています。
そんな村田投手のプロ1年目に期待することが今回のテーマです。
技巧派でありながら本格派
村田投手の特徴。
それは技巧派投手でありながら本格派投手の側面も持つことです。
最速150キロの直球を持つため、三振を奪う本格派スタイルは目指せます。
しかし、精密なコントロールで球を動かし、打者の芯を外す投球を持ち味とします。
村田投手の理想の投球が「マダックス」なのがそのような側面を際立たせています。
※マダックスとは100球未満で9イニング以上を投げきり相手打線を完封すること。
少ない球数で打ち取ることにより、長い回を投げられるという点で、先発向きの投手と言えます。
先発が不足しているホークスにとって、村田投手の活躍は優勝に大きく関係してきます。
身長180cm以上,最速150キロ以上の大卒ドラ4右腕
村田投手は身長180cm,最速150キロの投手。
同様に身長180cm以上,最速150キロ以上の大卒ドラ4右腕がどのような成績を残しているかは興味があり調査しました。
調査年度は2010年ドラフトから2022年ドラフトです。
2022 青山美夏人
2022年ドラフトで西武から4位指名を受けた青山美夏人投手。
亜細亜大学時代は22年春にMVP、最優秀投手、ベストナイン、20年秋22年春に最優秀防御率のタイトルを獲得。
プロ一年目は39試合に登板し、防御率2.96。
しっかり結果を残しました。
今後が楽しみな投手です。
2020 河村説人
2020年ドラフトでロッテから4位指名を受けた河村説人投手。
星槎道都大学時代は20秋にMVP、優秀投手賞、特別賞(17奪三振)のタイトルを獲得。
プロ入り後は二年連続で一軍先発登板。
しかし、2023年シーズンは怪我の影響で一軍登板がゼロ。
2024年シーズンは育成選手としての勝負になります。
2016 菅原秀
2016年ドラフトで楽天から4位指名を受けた菅原秀投手。
大阪体育大学時代は16年秋にMVP、最優秀投手賞のタイトルを獲得。
プロ入り後は一年目に29試合に登板するも、徐々に登板試合数を減らし、2021年オフに戦力外通告を受け現役を引退しました。
2011 伊藤和雄
2011年ドラフトで阪神から4位指名を受けた伊藤和雄投手。
東京国際大学時代は11年春にMVP、ベストナインのタイトルを獲得。
プロ入り後のキャリアハイ登板数は2020年の15登板。
2021年オフに戦力外通告を受け現役を引退しました。
村田投手が目指すべき場所
2010年以降の身長180cm以上,最速150キロ以上の大卒ドラ4右腕の中で村田投手の目指すべき選手は見つかりませんでした。
青山美夏人投手は39登板の内、38登板が中継ぎだからです。
投球スタイルも大きなカーブとストレートのTHE本格派なので参考になりません。
村田投手は球種が豊富で最速150キロのコントロール投手。
4位で獲得できる投手ではなかったということです。
村田投手の将来像は中日の柳裕也投手。
彼も同じく明治大学出身のコントロール投手です。
柳投手の一年目は11登板、内7先発で投球回数は50.1回。
村田投手にも同じような数字を求めたいところです。
10先発&50イニング。
ここを達成できれば将来的に大きく期待できます。
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