2024年度ホークスのセンター争いの考察記事です。
まだまだ先の話になりますが、ホークスの外野手争いは熾烈を極めることが予想されます。
なぜならレフト近藤健介選手、ライト柳田悠岐選手が怪我さえなければ確定しているからです。
DHにウォーカー選手が入ると、残されたポジションはただ一つ。
センターです。
果たして誰がセンターのレギュラーポジションを掴むのでしょうか。
中堅手の持論
外野手は内野手に比べると、複雑なサインプレーはなく、その分チーム内で打撃力を求められるポジションではあります。
守備が苦手なホームラン打者のポジションはだいたいレフト。
ただし、センターに関しては守備力も求められます。
守備力というかスピード。
打球判断の早さと広い守備範囲。
ここが欠けていると、「見えないエラー」に繋がります。
外野手はフライの打球に追いつけない場合、全てヒットになるからです。
打ってほしい、でも守備力も欲しい。
そんな重責を担うポジションがセンターです。
候補選手を3つに分類
ホークスの外野手の中で一軍のセンターポジションを狙う選手を4つに分類しました。
その4つがこちら。
- まだ育成段階
- もしかしたら…
- 打ちまくればチャンスあり
- 総合力でチャンスある
可能性で言えば、「総合力でチャンスある」選手が一番高いです。
それでは見ていきましょう。
まだ育成段階
「まだ育成段階」の選手は3名を挙げました。
佐藤航太
八戸学院光星高校から2022年ドラフト育成11位で入団した、佐藤航太選手の持ち味はスピードです。
50m5.9秒の俊足で、甲子園ではランニングホームランを記録しました。
ただまだプロ生活は始まったばかり。
まずは二軍で実績を残すことからです。
マルコシモン
ドミニカ共和国出身のマルコシモン選手も佐藤航太選手と同じ年の19歳。
来年20歳のこれからの選手です。
非公式試合で31盗塁とスピードでは魅せたものの、打撃の確実性はまだありません。
こちらもまずは二軍で実績を残すことからです。
ホセオスーナ
ホセオスーナ選手はドミニカ共和国出身の16歳。
期待の逸材とは言えども、さすがに17歳のシーズンで一軍のレギュラーは厳しいでしょう。
2024年度も体づくりをしつつ、非公式試合に出場するという形になりそうです。
もしかしたら…
「もしかしたら…」という選手は3名を挙げました。
笹川吉康
笹川吉康選手は横浜商業高校から2020年ドラフト2位で入団したパワフルな打撃が魅力な選手。
ギータ二世と称されるフルスイングがあります。
ただ、プロ三年間で二軍の最高打率が.211。
まずは二軍で確実性のある打撃をするところからです。
重松凱人
重松凱人選手は亜細亜大学から2022年ドラフト育成9位で入団したポテンシャルの高い選手。
50m5.9秒の俊足と大学トップクラスの打球速度を持ちながら、大学で通算安打数はたったの1。
ポテンシャルだけで獲得した選手です。
プロ一年目は非公式試合で打率.283、本塁打3本となかなかの結果を残しました。
右の外野手は貴重なので、二軍での活躍次第ではシーズン途中からの一軍昇格もありえます。
佐藤直樹
佐藤直樹選手はJR西日本から2019年ドラフト1位で入団した肩と足が魅力の選手。
遠投120mと50m5.8秒のモンスターフィジカルを持ちます。
打撃面で苦しみ、2023年オフに戦力外通告を受けましたが育成選手として再契約。
打てればレギュラーを取れます。
打つだけです。
打ちまくればチャンスあり
「打ちまくればチャンスあり」という選手は3名を挙げました。
このカテゴリーの選手はセンターを守る程の走力がある選手ではありません。
打力が魅力の選手です。
本来は両翼(ライト、レフト)を守るのがベストですが、レフト近藤選手,ライト柳田選手の牙城を崩すのはなかなか難しい。
そうなると柳田選手や近藤選手がDHに入る場合に両翼で出場するか、センターの守備力を無視できるほど打ちまくるしかありません。
正木智也
正木智也選手は慶応義塾大学から2021年ドラフト2位で入団した長打力が魅力の選手です。
プロ一年目は打率.254,本塁打3と結果を残しました。
二年目の2023年度は開幕スタメンに選ばれるも結果を残せず。
2024年度は悔しさを晴らす一年になります。
柳町達
柳町達選手は慶応義塾大学から2019年ドラフト5位で入団した打撃の確実性が魅力の選手です。
2023年度はキャリアハイの116試合に出場し、出塁率は.375を記録。
ただホームランはゼロ。
長打力を向上させれば、センターの第一候補になります。
生海
生海選手は東北福祉大学から2022年ドラフト3位で入団した長打力が魅力の選手です。
生海選手が捉えた打球は消えます。
ただその確率がまだ低いです。
柳田選手との自主トレでレベルアップし、柳田選手のようなコンタクト技術を身につけたら最高です。
総合力でチャンスある
「総合力でチャンスある」という選手は7名を挙げました。
周東佑京
周東佑京選手は東農大北海道オホーツクから2017年育成ドラフト2位で入団したスピードスター。
守備面だけを考えたら彼がセンター筆頭です。
あとはどれだけ打てるか。
2023年9・10月度月間MVPの打撃を継続できればレギュラー間違いなしです。
牧原大成
牧原大成選手は城北高校から2010年育成ドラフト5位で入団したスーパーユーティリティープレイヤー。
2024年シーズンはセカンド一本を宣言していましたが、チーム状況からセンターに回る可能性は十分考えられます。
ただ、そうなった場合は柳田選手近藤選手牧原選手と、外野手全員が30代の選手になってしまうため、将来性を考えて良い状況とは言えません。
最悪の場合というイメージです。
川村友斗
川村友斗選手は仙台大学から2021年育成ドラフト2位で入団したリストが強い選手です。
プロ二年目は二軍で204打席に立ち長打率.492と大きくアピール。
オープン戦から一年通してアピールに成功しました。
さすがに支配下契約はほぼ確実だと思います。
大泉周也
大泉周也選手は福島レッドホープスから2023年度育成ドラフト1位で入団した長打力が魅力の選手です。
2023年シーズンは215打席で16本塁打と長打力を見せつけました。
本塁打の内容も良く、引っ張りだけでなく逆方向でも放り込めます。
この長打力がプロでどこまで通用するのか非常に興味があります。
山本恵大
山本恵大選手は明星大学から2021年育成ドラフト9位で入団したフルスイングが魅力の選手です。
走攻守揃っており、これまであまり注目されていないのが不思議な選手です。
左膝を手術した影響で本来の状態に戻るのに時間がかかるとは思いますが、治ったら大暴れしてもらいたいです。
因みに2023年度の非公式試合では50試合で打率.360,本塁打8と無双していました。
仲田慶介
仲田慶介選手は福岡大学から2021年育成ドラフト14位で入団したユーティリティープレイヤーです。
元々外野手でしたが、出場機会を増やすためセカンドに挑戦し、その結果2023年度は二軍戦でよくセカンド起用されました。
もし打ちまくって支配下登録を勝ち取った場合、本職のセンターとセカンドで幅広い起用がされます。
どちらもレギュラーが定まっていないポジションで仲田選手にとっては大チャンスです。
緒方理貢
緒方理貢選手は駒澤大学から2020年育成ドラフト5位で入団したユーティリティープレイヤーです。
2023年度は非公式試合で打率.344,盗塁52と無双。
二軍で活躍できていれば、支配下登録もあり得ました。
タイプ的に周東選手の最大のライバルになり得る存在なので、バチバチに意識して高みを目指してほしいです。
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